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★海を泳ぐ列車(2)
吉住 志桜里
は、急ぎ、列車の中へと戻った。
顔の横を、ちらちら光る小魚の群れがすいすいと泳ぐ。
列車内はすっかり、海の色に染まっていた。
「特に、問題はなさそうかしら。この旅は本当に、不思議なことばかり起こるわね」
言ったのは、緩やかに志桜里のあとに続いていた
三宅 葉月
だ。
葉月の言葉に、志桜里はこくと頷いた。
「はい、本当に。ですが……」
「刺激的な非日常も、悪くはないですね」
口元をふっと綻ばせた志桜里に応じようとして、けれど葉月は、肩をくすぐる感触に顔を横に向ける。
見れば、いつの間にか一頭のイルカが、葉月の顔の辺りに寄り添っているのだった。
葉月が自分の存在を見留めたと気付くや、イルカは葉月の頬に、嬉しげに自身の頬を擦り寄せる。
その様子は、「遊んで!」と葉月に甘えているようで、
「……仕方ないわね。いいわ。相手をしてあげる」
と、葉月はイルカの頭を柔らかに撫で、ごくごく僅かに、目元を和らげた。
「や、やっと追いつきました……!」
ほっとしたように息を漏らしたのは、先ほどのアザラシを連れた
愛猫 萌々子
。
ここに至るまでに時間がかかったのは、すっかり萌々子に懐いてしまったアザラシが、
――もっきゅきゅ~ん!
――ああっ! そっちは危ないですよ!
という感じで、自由気ままに萌々子を翻弄したからだ。
当然、萌々子はぐったり……ということは、特になかった。
多少の疲労感こそあったが、アザラシの溢れる元気と時折覗く恩人の面影は、萌々子の心に癒しを運ぶ。
「もきゅきゅ?」
「はい、ここが、私達を乗せて旅をしている列車の中ですよ。気に入りましたか?」
「もきゅっきゅ~!」
ひれのようになっている前足が、ぺちぺちと動く。
こちらを見上げる瞳の曇りのない愛くるしさに、萌々子は胸をときめかせた。
再びしゃがみ込みアザラシの頭をほわほわと撫でれば、
「……え? あなたも?」
と葉月が双眸を瞬かせたように、イルカも「僕も僕も!」と全力アピール。
そうね、と、葉月は、自分の周りをぐるぐると回るイルカに声を投げた。
「相手をするって言ったんだったわね。何をしたらいいの? 撫でましょうか?」
手を伸ばせば、イルカは、葉月の手を悪戯に擦り抜けて、彼女の頬に小さくキス!
「甘えん坊なのね、あなたって」
と葉月は音を紡ぎ、萌々子は、警戒心ゼロでお腹を見せているアザラシと戯れている。
「2人とも、大人気ですね」
と微笑した志桜里の足に、もふっ、と何かが抱き着いた。
ひょこっと顔を覗かせるのは、まだ小さいシロクマだ。
「あら? もう一頭、甘えん坊さんがいたみたいですね」
くすりとして、志桜里は、「一緒に来ますか?」とシロクマの子供へと優しく尋ねた。
「わー! 見て見て拓郎! こっちの車両も海の中だよ!」
歌うように弾むは、
高梨 彩葉
の明るい声。
彼女と
志波 拓郎
は、列車内が海の色に染まるという不可思議を受けて、食堂車から移動してきたのだ。
ロングシートの座席と大きな窓が目立つ車両には、アザラシやイルカやシロクマを連れた先客がいたが、
(彩葉さん、髪や……スカートの裾が、ふわってしてる。海の、妖精……みたいだ)
という具合で、拓郎は、愛しい人の一挙一動に、すっかり目を奪われていた。
実際、あちらこちらに興味を示してとび回る彩葉の足取りは踊るように軽やかだ。
生き生きとしたその様子が華やいで見えるのは、ごく自然なことかもしれない。
勿論、彩葉の輝きを、一番眩しく、一番確かに捉えているのは、拓郎に他ならないのだけれど。と、
「……?」
不意に、シャツの裾を引かれて、拓郎ははたと我に返った。
見れば、そこにぷかぷかとしているのは先ほどのタコ。
タコがぽこりと吐いた泡は、見事なハートの形をしていた。
このタコ、またもや拓郎を冷やかしているのである。
「っ……また、そういう……」
こういうことをされると、困ってしまう。
何が困るかって、顔に熱が上ってきてしまうのだ。
(彩葉さんに、見られたら……)
と思っていたところに、「拓郎!」と、溌溂とした声。
「ほらすごいよ、ペンギン!」
声の方へと顔を向ければ、彩葉の満面の笑みがそこにあった。
青の双眸を興奮に輝かせ、彩葉はニコニコとして、
「親子みたいでね、私のあとをついてくるんだ! 可愛いよね」
と、拓郎に無邪気に訴える。
そんな彩葉の後ろには、確かにいつの間にか、ペンギンの親子がてちてちと続いていた。
「うん……可愛い、と思う」
ペンギンもだけど、彩葉さんが……、とは胸の内にだけ零して、頷く拓郎。
そんな拓郎の手を、彩葉は不意に、きゅっと握った。そうして、
「拓郎、あそこ、一緒に座ろう?」
と、ロングシートの一角を指し示す。
「うん……わかった」
再び頷く拓郎の手をしっかりと握ったまま、彩葉は座席に腰を下ろし、
「拓郎はここ!」
と、自分のすぐ隣を、空いている方の手でぽんぽんとした。
大切な人が隣に座れば、温もりが、繋いだ手だけでなく、微かに触れ合う腕と、心にも染みる。
口元に、笑みの花が綻んだ。
(拓郎、やっぱり可愛いな~)
実は、拓郎がまたも真っ赤になっているのにも、その理由にも、ちゃんと気付いていた彩葉である。
なればこそ、愛おしさが余計に募る。
嬉しさに、胸がふわふわと満たされる。
(私のことで、照れてくれてるんだもんね)
(そんなの、もっともっと一緒にいたくなっちゃうよ)
だから彩葉は、繋いでいた手をそっと解くや、
「あ! 拓郎、あっちも見て!」
と、彼の膝にさりげなく自身の手のひらを乗せる。
拓郎は、表情に少し驚きの色を乗せ、幾らかはにかみながらも、
「どこ……かな? 彩葉さん、教えて?」
と、優しく、あたたかく、目を細めた。
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グリーンシナリオ(0)
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3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
1000人
参加キャラクター数
57人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年06月22日
参加申し込みの期限
2019年06月29日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月29日 11時00分
参加キャラクター一覧
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