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【未来の自分に向かって】
「美術館に来るのは久しぶりだな」
ロベルト・エメリヤノフ
は、一人で特別展示室を見て回っていた。
「人それぞれとは言うけど、美術品も様々だね」
そして、才能も様々だ。
(なんだか身につまされるような……)
「ええと、これを作ったのは南風 草子さん……?」
迫力のある彫りっぷりの彫刻が並んでいる。
「こういうの、迷わないで手が動くのかな」
芸術科として成功するような人の作品には、他とは違う魅力があるのだろう。
(躍動感があるよね)
才能、努力、感性。何かが突出していなければ認められることもないのだろう。
(あとは運……とか?)
それ以前の段階でつまずいている自分には、縁遠い話に思える。
(ここ最近、僕の絵はぱっとしないからね……。これって、僕自身がぱっとしてないってことなのかな)
それはそれで、正しく己を表現できているといえなくもないのだろうか。
(どのみち、何かが足りないような気がするんだよね)
うーん……と、ロベルトは小さくうなる。
(ここの作品から、何か学べるといいんだけど……)
「あ、すみませんが」
ロベルトは、別の視点からの解釈も知りたくなって、学芸員の箕輪に声をかけた。
「少し解説をお願いしてもいいですか」
「ええ、もちろんです。彼女の作品には、遊び心のあるものも多いんですよ」
箕輪は、草むらでとっくみあう猫の像を示した。
「草むらをよくごらんになってください」
「んー……っと、あ」
「猫の隙をうかがうネズミがいるでしょう。実は底の部分に『窮鼠猫を噛む?』と落書きがしてあります」
「へえ」
目についた展示品の由来をいくつか説明してもらったあとで、話題作だという二作品のところへ案内してもらう。
「実際に触れられるというのは面白いですね」
「選択を提示することで、積極的に作品と触れあってもらいたいという意図があるそうですよ」
「なるほど。いろいろ考えてるんですね、やっぱり」
芸術科の生徒として、見慣れているほうだとはいえ、裸像に触れるのはいささかの気恥ずかしさがある。
(自分の作品だったり、純粋にモデルとして接するなら平気なんだけど)
「そういえば、箕輪さんはどうして学芸員になろうと思ったんですか?」
「美術品にいつも接していられるからというのが、最初の動機でしたね」
「お好きなんですね」
「ええ。けれどすぐに、美術品を皆さまに親しんでいただけるよう、お力添えができるというのが一番の喜びとなりました」
芸術や文化を愛する者として、どのように関わりをもつかは人それぞれだと語る箕輪の言葉を受けて、ロベルトは自らの将来について考えざるを得なかった。
先日、漠然とした不安を抱いて、
転科を考えたことがあった
。
(でも、芸術科にとどまると決めた以上は、どうにか僕も向上していかないと……)
しかし肝心の糸口はまだつかめずにいる。
【像に思う】
桜井 ラッセル
と
後木 真央
、
八神 修
に
猫村 翡翠
がそろって人だかりのある方へ歩いていくと、そこには
旅鴉 月詠
の姿があった。
人の流れを読んで、回りやすい順にじっくりと月詠は見て歩いていたのだが、ちょうど彼らとタイミングが合ったのだろう。
(ふむ、個性のある人だね。よほど寝子島に思い入れがあるのだろう)
作品を通じて、月詠は南風 草子の人となりに思いをはせていた。
数々の作品を見つめるうちに、感じ取れるものもあるのだ。
(想像にすぎないと言ってしまえばそれまでだが、感じ方は人それぞれだからな)
ここで、ふたつの像に触れた人たちを眺めていると、わかることがある。
(『停滞』に触れた者の反応は特徴的だな。おそらく、『作品に触れた者の感情を増幅させる』ろっこんが働いているのだろう)
悩むのも人生だと、そう思う。
(作者は何を思って、この像を作ったのだろうな……)
おそらく何か、『停滞』することがあったのだろう。
(そしてまた、『前進』し始めた……?)
人型の像は珍しいということだから、ふたつの像には作者自身を重ねて作ったということもあるかもしれない。
(気持ちがこもったから、ろっこんが発動したということも、あるだろうか)
それだけ真摯に、作品に取り組んだということなのだろう。
「おや」
「月詠ちゃん! 美術館、似合いすぎなのだ~」
手を振って、真央たちがやってくる。
「これ……かっ」
ふたつの像を前にして、ラッセルは声をもらした。
目が吸い寄せられるほど、エネルギーに満ちた作品だ。
(触るとどうとかって、ねこったーで噂ながれてたよな)
『前進』と『停滞』を見比べて、考える。
(俺は前進一択だけど。けど、停滞あっての前進だろうし、切り離せないものだよな?)
ラッセル自身、停滞して反省しまくる時期があたからこそ、今はこうして前進していられるのだろうし。
(ってことは、ある意味止まってるのか……? 内緒でやっている俺は……)
像を見ているとあれこれ考えてしまうというのは、像に秘められた力がそれだけ強いということかもしれない。
(そういや、『行動あるのみ』だって、
泉先生に言われてた
っけ)
運命の出会いのような、木彫りとの出会いを経て。
そして今、たたずむ数々の彫像を前にして、挑みかかるようにラッセルはにやりと笑った。
「……やる気でねーわけねぇだろが、なぁ」
未来のことなどわかるはずもないが、進み続けていれば、より良い未来が訪れる。
(そう、信じていたいよな)
過去の自分から変化をとげた自分が今ここにいるだけに、余計にそう感じるのだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
瀬野 とうこ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月18日
参加申し込みの期限
2013年08月25日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月25日 11時00分
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