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第35回 寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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高く結い上げた髪から水滴が落ちる。海で泳いで間もない競泳水着の布地を滑って行く水の滴を一撫でし、
「うーん」
濡れて乾かぬ髪のしょっぱい水を絞り、
卵城 秘月
は小さく首を傾げた。
「なぁに、秘月? 今更怖気づいた?」
呟きを耳にして、傍らに立つ
吉住 志桜里
が鋭い瞳を笑みに和らげる。
「いや、指名されてコンテストに出るのはまだいいよ? 志桜里君も一緒だしね……」
水気を絞った髪を背中に弾き、秘月はステージへと視線を伸ばす。水着コンテストというのは悪くない。ステージに立つ誰もがそれぞれに、様々な身体つきをしている。引き締まった腰に隆起した筋肉、柔らかな胸に滑らかな腹。肉体を愛でる密やかな性癖を持つ秘月にとって、他人の身体を観察して何ら糾されないこの場は楽園に近い。
(眼福だよね)
加えてステージに立てば、一段高い位置から水着姿の男女をきっと堪能できる。
(ただ)
「御指名とあっては、断れませんね……」
楚々とした笑みを浮かべて見せる志桜里を横目に見遣る。
「……なんてしおらしく受けるのは無し」
たおやかな態度から一転、内に秘めた闘争心を剥き出しにするが如く強靭な光を栗色の瞳に灯らせ、志桜里は唇の端を引き上げた。
「ステージ立つならアゲてくわよ」
(志桜里君なんか凄いノリノリというか)
ステージに立つ前にスタッフと打ち合わせをしていたときから心底楽し気だった志桜里の姿に秘月は頬を引っ掻く。
(ラップに目覚め過ぎなんだよね……)
ルームシェアをしている志桜里が前からラップに嵌まっているということは把握していた。それを否定したいわけでも決してない。ただ、
(私初心者どころか、ラップしたことないんだけどなぁ……)
困惑気味な苦笑いが漏れるものの、
(まぁ仕方ない、折角志桜里君がやりたい事だし)
新しい目線を知ることを楽しいことと認識する秘月は気持ちを切り替える。
(下手なりに付き合うとしよう)
とりあえずの歌詞は先にある程度教えてもらっている。となれば、
(メインは任せて合いの手と簡単な踊り程度かな)
「さぁ秘月、ついてらっしゃい」
相棒が覚悟を決めたことを気配に感じ取り、志桜里は短く笑う。ステージへの階段を一段先に踏みしめる。
(さぁ、行くわよ)
秘月に語り掛けながら、自身にも発破をかける。
「曲とケツはあたし持ち、キメたきゃセリフはセルフ出し。堂々と笑って背の通り高々と咲いてやるのよ」
(お互い派手に、恥かいたってケツはあたし持ち)
大柄な背筋を凛と伸ばす。
泳ぎ終わった直後に呼ばれたお陰で衣装も機材もない。身を鎧うものは何もないが、それは望むところというもの。
(愛を語るならとっておきの未公開音源、ここで出してやろうじゃない)
スタッフに音源は渡してある。照明の調整も頼んで、準備は万端。目配せひとつでふたりは溌剌と登壇した。
スポーティな水着に引き締まった体躯を包んだ女子二人組を、客席からの拍手が迎える。コンテストの熱気に満ちた客席を一瞥するなり、志桜里は濡れた身体から声を響かせる。
「Hey yoで呼ばれたこのステージ 映像で流れる前の音源で皆へ伝える愛」
歌い出しに合わせ、ステージに弾きだされる楽曲は腹の底に轟く重低音。爆ぜて踊る光と音に合わせ、ふたりは同時に地面を蹴る。飛び退るように距離を開き、まるで決闘するが如く向き合う。視線を絡ませ始めるは、流れに任せたラップパフォーマンス。
恋をした愛を知ったそこに四季は無い
ちょいと待った愛ってたったそんだけの式じゃない
編集した音源に合わせ、言葉の韻を踏む。言葉遊びに見せかけて愛を語る。
ここで語るのは家族としての愛
homie family どっちでも変わりゃしない
(しおパン君!?)
歌い出しから全速力な志桜里のラップに、秘月は爪先にリズムを刻みながらも内心に焦る。なんだか嵌まっているなぁとは思っていた。思ってはいたけれど、ここまでの熱意が籠っているとは正直思っていなかった。
いざ舞台に立って己の認識を覆されて、
(……これに合わせるには……)
けれど秘月は頬に力をこめるように笑う。笑ってみせる。
瞬間、対峙する志桜里がちらりと笑った気がした。
おっとそうだこいつが秘月ma mate yo
440Reからよろしくお頼み
「YEAH!」
志桜里の紹介に合わせ、秘月は声を張る。途切れる歌詞に合わせてバク転を決める。
(こう見えてスポーツマンだし)
バスケ部で鍛えた瞬発力とダンスの授業で学んだ基礎を活かして志桜里のパフォーマンスに追い縋る。彼女の熱意に合わせて己の熱を高める。
わかってる奴にゃ耳タコ
だがもっぺん位言っとこう
家族は血じゃない繋がりSoul made
いわばSoul mateだ
わからない奴ばかり一線引きたがり
だからその程度だ
先に教えてもらっていた歌詞を脳内になぞる。英語の箇所に合わせて声を重ねる。一度も音を合わせていないために重ねられるのは短い言葉だけではあるけれど、それでも歌詞をリードする志桜里は堪らなく嬉しそうな笑みを浮かべてくれた。
哀歓悲喜共にkick it
清濁併せ呑む誓約それが家族愛Alright?
ガチな心でがっちり魂繋げる奴出会えたらそれが人生の良し折
神がかりへの道のり
練り上げた歌詞を歌い上げ、志桜里は続けざまに愛を叫ぶ。
「愛は持てるハラとケツ次第、デカくいくのよ!」
「相棒の無茶振りにも合わせてやれるぐらいにはね!」
志桜里の声を追いかけて叫び、秘月は笑った。
重なり合う愛にラブ・インジケータが反応する。さまざまの鉱石を放り込んだ焔が色とりどりに燃え上がるように輝き始めるハート型大型ランプを同時に見仰ぎ、志桜里と秘月は顔を見合わせ笑い合う。
コバルトブルーにカーマイン、パーブルにマリンブルー、絡み合いながらも混ざることも濁ることもなく輝き続ける光と拍手に送られ、ふたりは熱をぶつけ合ったステージを歩み去る。
「どう、いい日遊びでしょ?」
「うん、いい火遊びだね」
ステージを去りつつ、ふたりは視線を交わす。パチン、と掌を高らかに鳴らして重ねる。
志桜里の熱にあてられて火照った身体を一撫で、秘月はステージの端から客席の向こうの屋台を眺めやる。一息吐いたら、屋台で飲み物でも買って来よう。そうして志桜里をねぎらいつつ、こう提案してみよう。
――今度は私の趣味に付き合ってもらおうかな
もちろん、表向きの趣味としているバスケットボールだ。とはいえ、バスケ部に入部したのも実のところは試合中の激しいぶつかり合いを見てのこと。動きの研究と称した肉体の動きの観察やスキンシップが容易だとの下心あってのこと。
くすり、楽し気な笑みを零す秘月の横顔に、志桜里は瞳を細める。今回の代価として何かろくでもないことを頼んで来そうな気もするけれど、
(まぁ、無茶振りしたものね)
志桜里も小さくくすりと笑う。
(お返しに付き合ってあげてもいいわよ、秘月)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月25日
参加申し込みの期限
2019年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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