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第35回 寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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祭りの雰囲気の中を、深刻な顔をした女性二人組が歩いて行く。
「んー?」
すれ違ったふたりの様子にちらりと首を傾げつつ、
酒浸 朱蘭
は肩から提げたクーラーボックスを担ぎ直した。
「ま、暑いもんな」
不機嫌にもなろうというもの。そう結論付け、砂浜の適当なスペースに敷物を引く。潮風に飛ばされないようクーラーボックスを重しに置けば、海水浴の準備は完了。
「さーて!」
お祭り騒ぎな寝子ヶ浜海岸で、気楽な海水浴と洒落込もう。
クーラーボックスから取り出したるは、冷え冷えペットボトル飲料。その容器に指を十字に這わせれば、朱蘭のろっこん『似非バッカスの鬼毒酒』は発動する。
あっという間に液体の味は変えず口にした者を酔っぱらわせるジュースの出来上がり。
(さしずめろっこんジュースってとこだぜ!)
ぴかぴかの太陽の光にろっこんジュースを掲げ、夏に乾杯する。封を切ってぐっと飲めば、気分はふわふわ上機嫌。
(それにしてもやっぱ暑いぜー)
「……って、うん?」
ゆらゆらと陽炎の立つ砂浜を、太陽のような金色の髪をふわふわ揺らし、ピンク色の水着のフリルをひらりと翻し、小柄な少女がスキップまじりに駆けて来る。アルコールが入っているわけでもないのにどこまでもご機嫌な少女の顔を、朱蘭は知っていた。
「そこにいるのはトワちゃんだな?」
朱蘭の声に、
トワ・E・ライトフェロゥ
は海色の瞳を輝かせた。
「Contest と聞いてー」
その場でくるりとターンして、
「トワ惨状!」
踊るようにぴょんと跳ねる。
「そこにお祭りがあるナラ理由は要らないのデス! 来れば楽しい事に出会えると信じテー」
敷物の上でペットボトル飲料を手に笑う朱蘭に向け、トワは駆けだす。
「今日も突撃するのデス!」
「おー、今日も元気だなー」
砂を蹴立てて近づいてくるなり膝にダイブしてくるトワを受け止め、朱蘭は声をあげて笑った。同じようにケラケラ笑い、トワは敷物の上に仰向けに寝転がる。
「お祭りを楽しむのデ、楽し、たの……」
キャアとはしゃぎかけた声が、カッと照らしつける太陽の光と熱にかき消される。
「berry hot!」
暑いのデス! と悲鳴を上げるトワを見、朱蘭は敷物にろっこん水入りペットボトルを置いてクーラーボックスに手を伸ばす。
「この暑さは参るもんなー、しょうがないぜー」
ボックスの留め金を外し、中身を探る。ろっこん水作成用にとジュースはたくさん持ってきている。
「あたしの飲み物分けてやるからちょっとまってて」
「シュランにボトルを貰うマス!」
トワのはしゃいだ声にくすりと笑んでジュースを取り出し、
「ってあれ?」
トワに渡そうとして気が付いた。傍に置いたはずのろっこん水がなくなっている。
「あれ? アタシのがない、」
きょとんと見回して、
「ってあー!?」
トワが口を付けているペットボトルに悲鳴を上げた。
「もしかしてそっちのろっこんジュースを飲んじゃったのかぜ?」
「ヌヌヌ」
手に取るなりごくごくと飲んだペットボトルの中身を太陽に透かし、トワは首を傾げる。普通のジュースと味は変わらないのに、
(ステラが飲んでるもののよーな?)
星幽塔の友達、
ステラ・ラ・トルレ
が美味しそうに飲んでいる泡の立つ苦い飲み物の気配がする。
「トワちゃん、トワちゃんこっちを飲むのぜ!」
動揺を隠せず、朱蘭はろっこんジュースをトワの手から取り上げる。歳の近い子たちとろっこん水で宴会をすることはままあったけれど、流石に小学生には今まで呑ませたことがない。
(だって流石にまずいかなーって、……)
そのため小学生なトワがどんな反応を示すのか、朱蘭にも見当がつかない。
「シカシテー」
取り上げられたろっこんジュースを素早く取り戻してごくごく飲んだかと思えば、トワは楽しそうにケラケラと笑いだした。
「happy lucky fantasy!」
「……ってなにやら笑い上戸なのかな?」
「good action high tension!」
どこまでも楽しそうなトワの様子にとりあえず一安心し、朱蘭は別のペットボトルの中身をろっこんジュースに変える。こうなれば、
「二人で楽しく飲んじゃうのぜ!」
「イマナラー、sky high! running star! 何だってできる気がするマス!」
かんぱーい、とろっこんジュースを太陽に掲げる陽気なふたりに、
「ビーチスターズコンテスト、出場してみませんかー!」
砂浜から声が掛けられた。朱蘭が振り返るより先、トワがハーイと元気いっぱい返事する。何せ今のトワはいつも以上にハイテンション、ろっこんジュースで無敵な酔っ払い状態。
「コンテストだってお手の物なのデス! どんとこーい!」
言うなり立ち上がる。朱蘭が止める間もなく数メートルぱたぱたっと駆けて、ぱたーんと砂浜に倒れ込む。
「わ、トワちゃん!」
朱蘭が駆け寄る間に仰向けになって太陽の眩しさに手足をばたばたさせて笑い転げ、ふと我に返ったように呟く。
「Contest?」
何かもよく分からずに快諾したらしい。
「デスケドー、楽しそうデスカラー、」
ぴょこん、トワは起き上がる。ちょっぴり心配そうな朱蘭の手を引き、ステージへと再び駆けだす。
「all ok!」
なのデス! と力いっぱい頷くトワの押しにどーんと押し切られ、朱蘭はろっこんジュースをもうひとくち。
(とりあえずもうなる様になれで行くしかないぜ!)
ついこないだ訪れたときには眩しく鮮やかに輝いて見えていたはずの海が精彩を欠いて見えて、
マリエッタ・ラシュリエ
は翡翠の瞳に亜麻色の睫毛を伏せた。
あちらこちらから楽しそうな笑い声が聞こえてきているのに、心はちっとも弾まない。
「マリエッタ?」
「何でもないわ」
心配そうに覗き込んでくる大学の同期の女の子に笑顔を向ける。不思議そうに振り返る同じ大学の研究室の先輩や後輩たちにも笑いかける。
夏のイベントで普段よりも賑わっているはずの海岸が寂しい雰囲気のわけがない。晴れ渡った空の下の海は鮮やかに青い。――先日、日本に帰省していた彼と来たときより色褪せて見えるのは、だからこれは自分の心のせいだ。
ついこの前、この海岸を彼と手を繋いで歩いた。海面からの光の乱反射を受けて眩しそうに笑う彼と笑い合った。あのときの海はとてもとても鮮やかで眩しかった。
海外在住で遠距離恋愛をしている彼氏の帰省は夏の間のほんの短い期間だけで、だから今、マリエッタの隣に大好きなひとはいない。
伏せがちになる瞳をもたげる。落ち込んでばかりいてはいけないと唇に笑みを浮かべようとする。今は海の向こうにいる彼とは別のことを考えようとする。
(ビーチスターズコンテスト……)
ステージを見遣る。水着姿で愛を叫ぶ人々を眺める。
今日の水着は小さな花が描きこまれたリボンつきのビキニ。水着はとっても可愛いけれど、
(私に声がかかるなんてことはないよね)
「ハイそこのおねーさん、出場者指名入ったっすー! ステージ裏へどうぞー!」
「え?」
ぽん、と肩を叩くなり軽すぎる口調で言って走り去っていくスタッフTシャツな男子の背中に、マリエッタはぱちぱちと瞬きするばかり。
「……え?」
「おおー!」
「行ってらっしゃーい!」
「優勝狙ってくださいよー」
動揺する間もなく大学の研究室の面々に楽し気に囃し立てられ背中を叩かれる。どこまでも楽しそうなみんなの笑顔に囲まれ、マリエッタは小さく笑った。こうなったら仕方がない。
(開き直って参加してみよう……!)
「『愛』を叫んでみませんか……!」
生真面目そうな実行委員に声を掛けられ、
折河 樹
は黒い瞳を細める。
「愛……」
「よろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げる実行委員を難しいような顔で見遣り、樹は顎に手をやった。
「それは様々な形を持ち、時に大いなる力をもち、時に破滅をもたらす……」
「えっ、あっ、ええと、……はい、『愛』です」
「……それを俺に語れというのか!」
カッ、と目を見開く樹の様子に実行委員は怖じて一歩下がるも、なんとか踏み止まる。太陽をあおぎ、腹を括った顔で拳を握る。参加者はなんとしても確保せねばならないのだ。
「ええ、ぜひ! 面白そうなので!」
「俺が呼ばれるとはまさか……神々の黄昏が始まるというのか?」
『神々の黄昏』はもちろん『ラグナロク』と読む。
神妙に考え込むポーズで呟く厨二病罹患者に、実行委員は重々しく頷き返す。
「始まっちゃうかもなのです、なのでまずは急ぎステージ裏へ!」
ふっ、と樹はニヒルに口元を歪めた。
「神がそう望むとあらば、やぶさかではない」
「いえす、わたしが神だ! それじゃよろしくお願いしまーす!」
自称神が走り去って後、樹は颯爽と歩み始めた。数歩進み、行動を共にしていたはずもいつものような鋭いツッコミを入れて来なかった幼馴染、
観月 光
を振り返る。
「わが盟友光よ、俺の輝き見届けるがいい!」
堂々と宣言してから気が付いた。幼馴染の姿が人込みのどこかに消えている。
「ふっ……」
迷子になっても焦らず気にせず、樹は笑う。
「俺の輝きで盟友を見つけ出してみせよう……!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月25日
参加申し込みの期限
2019年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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