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寝子島高校
第35回 寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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天幕で覆われたステージ裏の向こう、たくさんの人の気配がする。笑いさざめく声、ステージに立つ誰かに掛けられる歓声、歓声に混ざる野次。
(うっ)
知らず眉間に皺が寄る。表と裏を隔てる布を思わず掴む。
落とした視線に映るのは、先ほど更衣室で着替えて来た明るい色合いのビキニの水着姿の自分。
(大丈夫! ……だよね)
浅くなりかける呼吸をそっと整え、
落合 まゆら
は栗色の瞳を伏せる。
中学生の頃までは、内向的な性格もあって引きこもりがちに過ごして来た。実家を離れ、母親の母校である寝子島高校に進学して少なからずその性格は変わったはずなのに、時たま不意に『昔の自分』が顔を出す。
(どうしよう)
緊張と不安で座り込みそうになったところを、
「キミ大丈夫~? 緊張してるの~?」
ふわふわとした声を掛けられた。ミルク色の綿菓子のような髪した少女のはちみつ色の瞳に覗き込まれ、まゆらは瞬く。
「笑われないかな、って……思っちゃった」
のんびりとした眼差しについ内心を吐露して、まゆらは口を押える。誤魔化し気味に笑おうとして、
「だいじょうぶだよー! とってもかわいいよー!」
曇ることを知らないかのような晴れやかな瞳で真直ぐに励まされてしまった。
「優勝間違いなしだねぇ~」
ふわふわと笑い、
ペコラ・ペコリ
はあれ? とちょっと首を傾げる。
「でも、いちおーボクたちライバルってことなのかな~?」
『ライバル』な少女のおっとりとした励ましに、まゆらは今度は明るく笑った。ここまで来て引き返すことはできない。ならば、
「うん、負けないよ!」
開き直ってはしゃいでしまおう。
名を呼ばれ、まゆらは深呼吸をひとつ。ありがと、ともう一度ペコラに笑みかけ、表へと飛び出す。
わっ、と投げかけられる歓声とそれと同じほどに眩しい日差しを浴びれば、怖じかけていた心は容易く吹き飛んだ。階段を駆け上り、ステージの真ん中に立つ。
「落合まゆら、十八歳。寝子島アニメーション学院声優科一年生、将来の夢はもちろん声優になることです」
そこまで一息に、滑舌よく明朗な声音で言って、まゆらは客席を見渡す。客席の向こうに広がる砂浜を、空を海を見晴るかす。みんなに見せるパフォーマンスは、もう決めている。
「私の憧れ、私が声優になる夢を抱いたきっかけの『魔法少女ミスティックアリア』のミスティを演じます!」
高らかに宣言するなり、まゆらはミスティの変身シーンからの決めポーズと台詞に移る。
「世界に大いなる神秘の輝きを! 魔法少女ミスティックアリア!」
指先まで力の入った再現度の高い決めポーズと声優志望ならではの凛々しい声に、アニメを知る人々からやんやの喝采が湧きおこった。
決めポーズから続けるは、ミスティが得意とする格闘戦の再現。高々と跳ね上げられる白い脚に、くるりとターンする度に翻るツインテールの髪、鋭い速度で振り上げられる拳に合わせて震える胸。水着姿で披露されるアクロバットな動きに会場は湧いた。
拍手と歓声を、それからラブ・インジケータの清々しいライムグリーンの光を浴びつつ、まゆらは最後に前転宙返りからのターンをする。最後のポーズも叫ぶ愛ももちろん、魔法少女ミスティックアリアのもの。
「この世が闇の帳に沈もうとも、一欠片でも愛ある限り、世界の神秘は色褪せない!」
たくさんの人の拍手や歓声を耳にしながら、
巫部 紫苑
は手にしたソフトクリームをぱくり。暑さに溶けたクリームが指を伝うのも構わずコーンまできちんと食べきってから、甘くなった指をぺろり。
(水着コンテスト……)
頬を紅潮させて戻って来たまゆらがステージ裏で見守っていたペコラと笑い合うのを見るともなしに視界に端でとらえつつ、紫苑は楚々とした動作で首を傾げる。
(……そう言えば去年もやってたような?)
のんびりおっとりと考えかけたところにスタッフから登壇を促され、紫苑は高く結い上げた亜麻色の髪を揺らして頷いた。あとで食べる用に取り置いていた袋いっぱいの屋台の食べ物をスタッフに預け、ソフトクリームと一緒に持っていたブルーハワイソーダを片手にステージに上る。
サングラス姿に踝までのショール姿で現れたグラス片手のちょっぴりミステリアスな美女に、客席の男たちが口笛を吹く。ショールに半ば隠れていても、たわわにたわわなおっぱいまでは隠し切れない。
(中央まで進んで……)
客席から投げかけられる男たちの視線には一向に構わず、紫苑はマイペースにステージ上を歩く。
(クルっと回るんですね?)
こんな感じでしょうか、と何気なくストローを唇に挟み、踵を返す。ふわり、折よく吹いた風にあおられ肩から外れたショールの下から、それはもうおっきなおっぱいがあらわれた。男性陣から猛烈な拍手と歓声が巻き起こるも、紫苑は気づきもせずに白い腿を太陽に晒す。おひさまの光におっぱいを揺らし、ターンの途中でお尻をキュッと上げる。かたちのいいお尻に食い込んでしまった水着の位置を直す。
どんな色っぽい仕草も全部無意識のうちにやってのけつつ、男たちの視線を釘付けにしつつ、紫苑は客席に向き直って丁寧に一礼した。
「どうも、巫部紫苑です」
実は、とサングラスを上げる。
「この水着さっき買ってきたばかりなんです。店員さんに勧められて、サングラスとか色々とコーディネートしてくれたんですよ?」
物怖じしない口調で淑やかに、けれどどこか、何故か挑発的にも見える微笑みを浮かべる。
「ふふ、まだ着慣れてないので、ちょっとずれたり食い込んだりしちゃうんですけど」
くすくすと笑う紫苑のセクシーさに充てられて、審査員席のマンボウくんがきゅうと気絶した。客席の男たちがノックダウンされて鼻血を噴いた。
客席に蹲る何人もの男たちの姿には全く気に留めず、紫苑は客席の向こうにある屋台にばかり目を向ける。愛を叫ぶのであれば、相手はもとより決まっている。
「今日は会場にある料理を全部頂いて行く予定ですから、屋台の料理さん達! 待っていてくださいね~♪」
おっきいおっぱいをぱふぱふ揺らし、紫苑が屋台の料理さん達に向けて熱烈な愛と共に手を振れば、ラブ・インジケータは紫苑から全く見向きもされない観客の男たちのしょんぼり具合を示すような、あるいは紫苑の無意識の艶めかしさを示すような深い紫の色を灯らせた。
「それじゃ、私は食べ歩きに戻りますね」
床に落ちたショールを拾う際に客席の視線を胸の間の深い谷間に吸い寄せて、けれどそれには全然気づかないまま、紫苑は優雅に会釈する。
「失礼致します」
ステージから戻るや否やスタッフから食べ物でいっぱいの袋を受け取り、早速取り出した葡萄飴を頬張るなんだかとっても色っぽいお姉さんを目で追いかけつつ、
篠原 翠響
は胸に抱えたボールを見下ろす。
パフォーマンス用に用意されていた小道具箱の中に見つけたそれは、ビーチバレー用のビニールボール。
(リボンの方が良かった、けど……)
八月中旬に行われた関東ジュニア女子体操選手権大会で優勝を飾った経歴を持つ少女はちょっと不満を覗かせる。ボールよりもリボンの演技の方が得意ではあるけれど、道具がないことにはどうしようもない。
ステージから聞こえて来る拍手に思い出すのは、大会で優勝したときのこと。檀上に立って優勝メダルを受け取ったときに思わずうれし泣きしたときのこと。
(あたしにしては珍しく頑張ったもの)
要領が良すぎて大抵のことは卒なくこなせる天才肌の弊害か、地道な努力を軽視しがちなクールな性格のその癖、新体操には力を入れている。練習だって真面目に、むしろ血道を上げていると言ってもいい。
(次は全日本ジュニア選手権)
きっと優勝してみせる。そう本気で心に決めている。
今回のステージは、だから前哨戦のようなもの。
スタッフに出番を告げられ、翠響は大きく頷いた。胸に抱えたボールを頭の高さに投げてキャッチし、勢いをつけて表に飛び出す。デニムプリントのスカパンから伸びる脚を元気いっぱいに動かし、白地にトロピカル柄のタンキニの裾とポニーテールを大きく揺らし、十四歳という年頃ならではのかわいらしさを前面に滲ませて弾むように歩く。
片腕に抱えたボールをちらりと見下す。パフォーマンスに期待する声に悪戯っぽい笑みで応じ、ステージの真ん中に背筋を伸ばして立つ。
「寝子中三年の篠原翠響です」
特技は新体操、とボールを掲げてみせる。
「この前の関東ジュニア女子新体操選手権大会で優勝しちゃいました!」
おおー、と上がる感嘆の声と拍手には得意げに、くすぐったそうに肩をすくめて笑う。そうしてから、ぐっと胸を張る。
「次は全日本ジュニア選手権で優勝を狙いまーす!」
物怖じせずに堂々と宣言して、
「……と、ここで公約しちゃったらもう後には引けないね!」
パッと花が咲くに似てあっけらかんと笑って見せるその様は、如何にも大物を思わせた。
自己紹介に続けて行うパフォーマンスは、もちろんボールを使った新体操演技。ボールを取り回しながら身体の柔らかさを活かしたポーズに始まり、ボールを宙高く投げている間にその場で宙返りとターンを決めてみせたり、ボールをお供にくるくると舞ってみたり。華やかな新体操で観客を唸らせて後、翠響は汗だくになりつつ客席に向き合う。どこまでも明るく笑う。
(愛?)
愛について叫べとのテーマにどう答えるかも、
(決まってるでしょ?)
「まず自分のことを好きになる。そしたらじぶんを取り巻くすべてのものが好きになるでしょ?」
自信過剰なほどに正々堂々と、少女はまっすぐに視線をもたげる。
「それがあたしの愛! 以上!」
きっぱり言い切る。
「篠原翠響でした!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月25日
参加申し込みの期限
2019年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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