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第35回 寝子ヶ浜ビーチ☆スターズコンテスト!
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「海だー!」
「見れば分かるだろう」
スクール水着の上に羽織った母親お手製のスターライトナイトパーカーの裾を海風に揺らし力いっぱい叫ぶ
源 竜世
の隣、水着にセーラー風パーカー姿の
タイラ・トラントゥール
が並ぶ。きらきら光る波間を眺めながら冷静に指摘する。
「海だー! やったぜ!」
タイラの突っ込みを受けても、夏のお祭りな海に元気でご機嫌な竜世は一向に気にしない。
「何から遊ぶー!?」
パーカーのポケットからカプセルギアのスターライトナイトを当然のように取り出し今にも海へ駆けだしそうな竜世に、タイラは眉をひそめた。「一緒に海へ入る気か」
自分のパーカーのポケットにもバルティーグルは入っているが、流石に海につける気は無い。
「海はいるときは母さんに預けるからいいんだって!」
竜世が振り返る先には、パラソルの下で軽く手を振って微笑む母の姿がある。竜世の視線を追って一緒に振り返って、タイラは小さく会釈した。
一緒に海まで来てくれる竜世の親の姿に、瞬きの一瞬、タイラの瞳に寂し気な色が灯って消える。
「だってせっかく海なんだから!」
それに気づいてか気づかずか、竜世がタイラの手を取った。片手に大事に握りしめたスターライトナイトを頭の上に乗せる。
「スターライトナイトにも見せてやりたいじゃん!」
「そういうものか」
「そんなことよりどうするタイラ!?」
落ち着かなげに周囲を見回し、竜世はタイラの手を引いて当て所もなく歩き始める。だってきっとふたりで行けば、どこへ行ったって楽しいに決まっている。
「あれはなんだ?」
竜世に手を引かれるまま、水着姿のたくさんの人でごった返す砂浜を見渡していたタイラの興味を惹いたのは、色とりどりの風船で飾られたポップな印象の屋台。周りの屋台に比べ並ぶ子供の姿が段違いに多い。
「屋台か! 何から食べる?!」
「海鮮お子様ランチか……」
「いいな、お子様ランチ!」
メニューを確かめて呟いた途端、竜世は一秒も迷わず列に並んだ。
「お子様ランチふたつ、ください!」
「ひとつは蛸飯抜き、」
「大丈夫、オレが食ってやるし! 兄ちゃん、抜かなくていいぜ!」
屋台前に貼られたお子様ランチの写真に苦手な蛸入りの炊きこみご飯を見つけてタイラが言いかけた言葉を遮り、竜世が元気いっぱい屋台前のカウンターに背伸びした。
それぞれに買ったお子様ランチを手に、屋台前に並ぶテーブルに向かう。
「……なんだこれは?」
「サンマさんストラップじゃん! おまけってなんかすっげーうれしくなるよな!」
「……そうか?」
テーブルにお子様ランチのトレイを置いてサンマさんストラップを摘まみ上げ顔を顰めるタイラの肩を、ひんやり冷たい手が掴んだ。
「っ?!」
この夏数々の恐怖体験をしてしまったタイラはぎくりと顔を強張らせる。跳ね上がる心臓を押さえて振り返ると、そこに立っていたのは青々した肌も新鮮なサンマさんだった。
「ビーチ☆スターズ出場者に指名するぜ」
ニヒルに笑うサンマさんに固まるタイラの隣で竜世がガタリと椅子から立ち上がる。
「うおー! マジで?! 出る出る!」
「おう、任せるぞ」
「任せろ! よくわかんねえけど!」
力いっぱい元気いっぱい親指を立てて了承する竜世の手元にまだ手つかずのお子様ランチを見、サンマさんはひらりと手を振った。
「全部食べてから来いよ」
「もっちろん!」
大きく頷いて満足げに去るサンマさんに手を振り、竜世はタイラを見遣る。
「な、タイラ!」
「ボクは海の屋台を楽しむ見学だけだ」
静かにお子様ランチを口にし始めるタイラのプレートから、竜世は枝豆入り蛸飯おにぎりを奪ってひとくち頬ばる。
「よくわかんねえけど大会だろ! じゃあ出なきゃじゃん!」
「お前だけ出ればいいだろう」
食べたら行って来い、と竜世を送り出そうとするも、あっという間にお子様ランチを食べ終えタイラが食べ終わるのをきちんと待った竜世に当然のように手を掴まれた。
「ほら行くぞタイラ!」
「なぜボクも!? また見世物になるのは御免だぞ!?」
「きっと楽しいぞ!」
「おい離せ」
きれいに全部平らげたプレートとトレイを屋台の人に返し、喚くタイラの手を引いて竜世はステージへと向かう。
ポップコーンが爆ぜるような音に誘われ、
巫部 紫苑
は夏空へと瞳をもたげた。青い空に広がる昼花火はまるでできたての綿菓子のよう。
(なんだか賑やかですね……)
シーサイドタウン駅のデパートで買ったばかりの水着が入った袋を手に、寝子ヶ浜海岸へと向かう人の流れに身を任せてみる。
(またお祭りか何かでしょうか?)
お祭りといえばたくさんの屋台。寝子島の屋台ごはんといえば美味しいもの尽くし。早速空腹を訴えにかかるお腹を一撫でし、紫苑は道の先に広がる海へと目を向ける。潮風に乗せて漂ってくる美味しそうな匂いに、思わず口元が楽しく綻んだ。
海の家で更衣室を借りて新しい水着に身を包み、紫苑は真っ白なビーチへ繰り出す。真直ぐ向かうのは、もちろん屋台の並び。
海鮮塩焼きそばと寝子ヶ浜スペシャルラーメン、二種類の麺類を皮切りに、寝子島丼に寝子まんま丼。
寝子島丼は寝子高の学食でも時々口にするけれど、
(ビーチで食べるとまた違う味わいがありますね~)
炭水化物でお腹を落ち着かせたあとは甘くて冷たいマタタビロイヤルパフェでちょっとだけ箸休め。
(美味しいです)
弾む心のままにひとりニコニコと屋台巡りを楽しんでいた矢先、
「よう」
「あら、サンマさん?」
食べ物をたくさん広げたテーブルの前にサンマさんが立った。
「コンテストに参加しようぜ」
「食べ物のですか?」
お淑やかに、けれど素晴らしい食欲でパフェを平らげて行く紫苑に、実行委員なサンマさんはステージを指し示す。
「えっと、」
水着の男女が愛を叫ぶ真っ最中なステージを眺め、紫苑は小さく首を傾げた。
「とりあえず食べ物を買ってからでも大丈夫ですか?」
「腹が減っては戦は出来ぬ、だな」
ステージの趣旨はいまいちよくわかっていないけれど屋台料理をある程度味わってからでも良いのであれば、
「承りました」
サンマさんの申し出を断る理由は特にない。
「ありがとよ!」
「いいえ、どういたしまして」
出場を快諾してくれた紫苑と別れ、サンマさんは次なる獲物を探して引き続き会場を彷徨う。
あっちに歩いて向きを変え、こっちに歩いて左右を見回し、活きのいいぴかぴかの目と脂の乗った証拠の黄色い嘴で未来のビーチ☆スターズ候補たちを見定める。
「よし」
キラリと目を光らせ迷わぬ足取りで近づくは、観客席の一角で審査員のマンボウ君を見ては栗色の瞳をのんびり和ませていた男子小学生。
うなじで結った黒い癖っ毛を潮風にふわふわ揺らし、
曖浜 瑠樹
は楽しくて堪らない目をあちらこちらに巡らせる。
(マンボウくんは審査員を頑張ってるねぇ、サンマさんは実行委員を頑張ってるねぇ)
去年のビーチ☆スターズコンテストもいっぱい楽しかった。今年もきっとたくさん楽しい。今までステージに立ったみんなも、可愛かったり綺麗だったり面白かったり。耳も目もすごく楽しめている。
次の出場者を待ってわくわくとステージを見遣っていて、瑠樹はぱちりと瞬く。なんだか周りのひとたちがざわついている。
何だろうと背伸びしてぐるりと見回して、
「……あれぇ、サンマさん?」
真直ぐ迷わない足取りでこちらに歩いてくるサンマさんの姿を見た。上しか見ていないせいで何度となく転びかけては周りの大人に助けられ、その度に男らしくお礼を言っているお陰で速度はそんなに早くないけれど、サンマさんの凛々しい眼は間違いなくこちらを向いている、気がする。
「おう、元気してるか」
黒々とした眉でワイルドに問われ、瑠樹は大きく頷いた。
「うん、オレは元気だよぉ」
「それじゃ、コンテスト参加しようぜ!」
流れるように参加者指名を受け、瑠樹は目を丸くする。
「えっ、オレも?」
「おう、行って来い!」
ごしごしと頭を撫でられ、瑠樹は大らかに笑った。指名されたのにはびっくりしたけれど、指名されたからにはステージに立ってみよう。
「ありがとうなぁ、頑張るよぉー!」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
61人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月25日
参加申し込みの期限
2019年06月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月01日 11時00分
参加キャラクター一覧
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