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閉ざされた幽霊屋敷
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一階 台所
「ここに住んでいた人たちの事、なんとなく分かってきましたねー」
フローリング張りの床を歩き、棚に並ぶ調味料やスパイスの瓶に目を這わせながら五月が呟く。そして頭の中で断片的な情報を組み立てて、ここにはかつて裕福な家族が住んでいたのだという絵を頭に浮かばせた。
つい先程、互いに知り得た情報を共有するべく一度二階へと戻り、その時に書斎の日誌や寝室に残された文書の内容、その他にも様々な情報を交換したばかりだった。それらから浮かび上がる、この館に住んでいた人たちの人物像。それを解明して脱出につながるのか、確信まではないものの、館のどこかでそういった遺物が見つかるたび、五月も他の一同も、穴空きのパズルが埋まってゆくような感覚に身震いを覚えていた。
「ふふっ、少し不謹慎かもですが、冒険みたいでワクワクしますねー。こう汚れてると掃除がしたくなりますけど」
「これがもしかして、理事長からの夏のプレゼントなのだ? 授業中に遊んでもいいなんて理事長イカスのだ!!」
眼鏡をくいと上げて言う五月に同調して、
後木 真央
が大手を上げて喜びを露わにしている。真央は本当にここがアトラクションか何かであると信じきっているようで、率先して食器棚や冷蔵庫を開けたり、落ち着きなく歩きまわったりして、楽しそうに探索を続けていた。
「ていうか、修ちゃんが授業より遊び優先なのは珍しいのだ。修ちゃんもお化け屋敷好きなのだ?」
「そんな事……。まぁいい、兎に角調べてみるとするか」
幽霊のはびこる館だというのに微塵も気怖じしていない真央に、修は嘆息交じりに答える。修は先程書斎からいくつか持ち寄ってきた本を片手に携え、オーブンやコンロの辺りを念入りに調査していた。
すると、ふとして修はオーブンの横に小さな小窓を見つけた。せめて外の景色が分かれば……そんな期待を胸に顔を近づけ、かけられていたカーテンをそっと引いてみる。
「……。この窓もか……」
「ひょっとしたら、ここは寝子島じゃないかもしれません。けれど、だとしたらここは一体どこなんでしょう?」
カーテンを引いた修と、それを後ろから見ていた五月は細い目でその窓を睨んだ。寝子島の見慣れた風景でも映れば脱出に意気込めるというものだが、この窓、そしてこの館にある全ての窓やガラス戸は、それが塗りつぶされたかのように夜明けに似た淡い色しか映っていない。それは今まで他の部屋でも散々に試してきたことであった。
恐怖はない、だが一体どういうカラクリなのかという疑念はあった。五月は首を傾げつつも炊事場のシンクへと手を伸ばしてみる。固い蛇口の栓をひねってみても、水道管の鉄サビがボロボロとこぼれ落ちてくるだけであった。
「ん? んん? 修ちゃん! 五月ちゃん! こっちに来てほしいのだ!」
「どうした? 後木」
オーブンの下の棚を探り終え、立ち上がり際に修は振り返った。見れば真央が冷蔵庫へと指を突き刺し、もう片方の手でせわしなく手招きをしている。
「あ、何か見つかったんですかー?」
「そうなのだ! これを見るのだ!」
鼻息を強めた真央が誇らしげに指差す先へ、五月と修は揃って目を這わせる。そこには冷蔵庫の扉にマグネットで貼り付けられた書置きがあった。
『マーサへ
ごめんなさい。パパとママはお仕事で出かけないといけなくなったの。晩御飯までには帰るから、いい子でお留守番していてくれる? トレイのご飯は冷蔵庫にあるいつものお肉と千切りのキャベツを混ぜてあげてね。お塩と玉ねぎは入れちゃだめよ。
貴方のママより』
「これって、何か攻略のヒントなのだ? これでここから出られるのだ!」
喜んでいる真央に水を差すには気が引けて、五月は微笑みつつも言葉を加えた。
「どうでしょう、でも無関係とは……。あっ」
会話の途中、背筋に走った耐え難い悪寒に五月とその場の全員が表情を変えて振り向く。
一瞬で気付けた、だが背後を取られるとは苦しい油断であった。
すでに目と鼻の先にまで迫った幽霊が、差はあれど一様に緊張した表情を浮かべている三人を宙から見下ろしている。
「くそっ、だが追い払えば……」
修が携えていた本を構え、投げつけようとする。それで追い払えばよい。そう考えたその矢先であった。
「あ……」
思わず五月があっけない声を漏らす。隣の食堂の壁から、台所の扉から、はたまたそこらの戸棚から、幽霊が次々とすり抜けて現れてくる。見ているだけで身のすくむような光景であった、それら全てが揃ってこちらを向いているとなると尚更だ。
「3、4、5……うわぁ、幽霊さんが盛り沢山なのだ! ひょっとして真央ちゃんたちピンチなのだ!?」
真央が落ち着くのをわざわざ待ってくれることはなく、真央に向かおうとした幽霊に、修が咄嗟に本を投げつけた。厚手の本はその重量にふさわしき衝撃を幽霊に与え、怯んだ幽霊はいずこかへと去って行く。
「脱出させたくないってことかもな……でも裏を返せば……」
「はいー。この近くには何かがある。そういうことでしょうかねー」
修の反撃を皮切りに、三人の迎撃が始まった。迫る幽霊はあと5匹、修にならい、真央も手持ちのペンを投げつけて応戦する。最初は無数の幽霊の出現に混乱していた様子だったが、迎撃を続けるにつれ気分が変わったらしく、あたかもそういうゲームを楽しんでいるかのように真央は夢中になって幽霊をペンで狙い始めた。
「幽霊さーん、聞こえますかー。お尋ねしたいことがあるんですがー」
口元に手を当て五月が声を張った。意思の疎通は出来なかったとは聞いている、しかし幽霊が自分たちを見つけてどういう反応を取るのか、それを知りたいが為の好奇心であった。
幽霊の動きがあまり早くないのは理解済み。返事がないどころかこちらの言に一切の反応を示さなかった事を確認してから、五月は丸めて棒状にしたノートを幽霊目掛けて勢いよく振りぬいた。
「っ!……」
ノートの殴打が命中し、幽霊を追い払った五月であったが、その背後にいたもう一匹の幽霊に取るべき反応が遅れてしまった。真央や修がそれに気付いた時には、すでに五月の頬間近へと幽霊は手を伸ばしていた。
「薄野っ!」
焦った修の声が聞こえる中、五月は反射的に目を瞑り、幽霊の感触を覚悟する。二階に送られるかと身が固めたが、ふと、それより先に空気を断ずる音が五月の耳へと届いた。
「……あれ?」
「大丈夫か?」
ゆっくりと開かれた五月の目に映ったのは、そそくさと退散する幽霊と、それに対し今しがた振りぬかれたであろうゴルフクラブ。そして予想だにせぬ仲間の窮地に少し驚いている様子の
御剣 刀
だった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月29日
参加申し込みの期限
2013年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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