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地下室
「修君たち、もう少し台所を探索していくって」
「そうか」
地下への階段を下る刀に次いで、食堂にて見つけておいたマッチで卓上用の燭台に火をともし、
桜庭 円
がその後に続く。奥へ進むにつれて濃くなってゆく地下室の闇を、ろうそくの明かりがぼんやりと払っていった。
「濡れてる、気を付けろよ」
足は止めずに、首だけで振り返って刀は呟いた。レンガ造りの通路は足場は悪く、こもった湿気で滑りやすい苔が生えている。
緩やかな階段を下りきると、先頭を歩いていた刀はやや広い空間に出た。随分立っているようだが倉庫に使われていたようで、カビの生えた木箱などが無造作に置かれている。
『ほかのへやはほとんどしらべたって、みんないってた』
「そうか。となると、いよいよここが怪しいな」
この館にこれほどの地下室があったとは。見るからに怪しげなこの空間を目の当たりに、
小山内 海
がそそくさとスケッチブックにペンを走らせる。自身の考えを書いたページを見せると、刀はこくりと頷いた。
周囲の様子を事細かに確認しつつ、奥へと進む。壁に取り付けられた燭台がいくつかあったので、円は手に持った燭台を火種にして次々とそれらに火を灯していった。
「僕もいろんな部屋を回ってみた。けれど、ここに住んでいた人たちの事はなんとなく理解できても、僕らがここに送られてきた理由は分からなかったな」
いくつかの燭台に点火して、当初よりは随分と明るくなった地下室に三人は改めて目を通す。壁には木でできた棚が作られており、その上には割れた植木鉢や散らかされた工具やらが放り出されたままになっていた。
いくつか探す場所はありそうだ。誰からともなく三人は地下室の探索を開始した。
「うーん見つからない、ちょっと疲れちゃったよ……」
……念入りに探索する。棚や木箱から工具箱の中まで。そして探す最中も肌を苛んでくる不快な湿気。成果の見えない時間がしばらく続いて、音を上げたのは円であった。比較的きれいな木箱を見繕って腰を下ろす。しかしジュースや冷房など気の利いたものがあるはずもなく。
『かたなくん。わたしもちょっとつかれた。すこしやすみましょう』
「ん……? あぁ、わかった」
刀の制服の裾をくいと引っ張って海がスケッチブックを掲げる。振り向いた刀は顔を棚の奥へと突っ込んでいたために頬に土汚れがついており、スケッチブックの内容を確認すると頷いて、海と共に円の座る木箱へと歩いた。
「誰かに頼んで、手伝ってもらった方がいいかもな……」
円に借りたハンカチで頬の汚れを拭いながら、どこか遠い目をして刀は呟いた。大体は探したはずだ。燭台もすべて見つけて火を灯し、今では円が燭台を握っている必要がなくなった程にここは明るくなったが、それでも見つからない。そして今のところ、他の仲間たちから別の部屋で見つけたという報告も聞いていない。
玄関の鍵、それさえあれば脱出が叶うのに。そのもどかしさはすっきりと解消されることはなく、刀の負けず嫌いに火をつけた。
「いや、ここまで来て悔しいな……。やっぱり見つかるまで一人で……」
「いやいやいや、プライドも大事だけど、脱出が最優先だよ。刀くん」
刀の目の色が変わったのに素早く感づき、円は半笑いで首を振ると、その高ぶりを落ち着かせようと刀の目の前で手をちらつかせた。
『もうすこし、さがしてみつからないなら、わたしもてつだってもらったほうがいいとおもう』
「ほらっ、海ちゃんもそういってるし」
「むぅ、そうか……。っ」
物静かな海の筆談もあり、刀は不承不承といった様子でも首を縦に振り、木箱からゆっくりと立ち上がる。また探索を再開するのだと思って円はすこし表情を苦くした。
「……二人とも、立てるか?」
刀が階段の方を見て、低い声色で呟く。いつもより表情が硬いと思ったが、隣に座る海と目を見合わせた後、円は不服そうに唇を尖らせた。
「えぇ~もうちょっと休もうよ、まだ5分も経ってないよ」
「そうじゃない」
「え?」
言った刀が、探索中は壁に立てかけておいたゴルフクラブをそっと手にする。目の当たりにした二人はその時点で空気の緊張に気が付いた。立ち上がり、刀の背後に移動して、刀の睨む先へそっと目をやる。
「あっ!」
遠目に見えたものに円は短く声を上げ、ものを言えない海でさえも口を丸くしていた。宙を舞うようにシーツをひらつかせ、追い詰めるようにこちらへと迫りくる幽霊の姿。
「さっき仲間がやられたのを見てなかったのか、いい度胸だ」
「あ、刀くん、ちょっと待って!」
竹刀を握る要領でゴルフクラブを構える刀を見て、円がその前へと一歩踏み出してそれを遮った。突然のことに驚いた様子の刀を尻目に、円は軽く咳払いをすると、もうそこまで迫っている幽霊の前に立ちふさがった。
「えーっと……。ねぇ、ここに招待してくれたのは君? ボクは桜庭 円。君は?」
「……おい、桜庭……?」
さも相手がただの人間であるかのように、堂々と初対面の挨拶を繰り出す円に、背後で刀が小声で警告を送りつつそのやりとりを見守った。海も心配そうに口を押さえ、不安を訴えるように眉を傾けている。
尚も円は語りかけ続けるが、幽霊は気にした様子もなく、接近するのをやめなかった。
「桜庭っ、……もういくぞっ!」
「……意思があるのかと思ったけど、仕方ないかな」
幽霊はもう円の眼前へと迫っている、待つのは限界であった。刀はゴルフクラブを改めて構えなおすと、後ずさった円と入れ替わり幽霊に受けて立った。一歩踏み込んだ勢いのまま、幽霊の頭めがけてゴルフクラブを振りかぶる。
だが、不確かな手ごたえに刀は顔をしかめた。幽霊に実体がないからではない。一文字の斬線が描かれる寸前で、幽霊がふわりと横へ逸れてしまったのが見えたのだ。振り下ろされたゴルフクラブはそのまま何もない宙を切るに終わった。
「しまっ……」
刀の攻撃による風圧でひらついた幽霊は、刀の頭上を通り過ぎ、絡みつくよう円の腕を掴んでしまった。それからは一瞬で、刀や海が手を伸ばす隙もなく、幽霊ごと円がその場から消え去ってしまう。
円と引き換えに驚異の去った地下室には再び静寂が蘇る。後には少し息の荒れた刀と、呆然としている海だけが取り残された。
『まどかちゃん、だいじょうぶかな?』
「他の皆が言ってた。二階に送られたんだろ、また戻ってきてくれるといいんだが……」
少しして、気を取り戻した海が筆談を繰り出す。海のスケッチブックを横目に見た刀は息を吐いて、円の送られたであろう天井のその先を見上げた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月29日
参加申し込みの期限
2013年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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