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二階 寝室
「ぎゃんっ!!」
宙から落とされるという乱雑な送還方法、そして二度目の尻餅、しかしアガサは恍惚に似た笑みを浮かべていた。
「あら、ひょっとして幽霊に捕まっちゃったの?」
松葉杖をつく音にアガサが振り向く。寝室を探索していた岬に声をかけられ、アガサは興奮のままに感想をさらけ出した。
「なかなか味わえない経験ですよ! 幽霊に運ばれるなんて! 是非また捕まってきます!」
「え?」
最後の一言にはつい耳を疑ってしまったが、詳しく聞き返す前にアガサは立ち上がり、勢いよく駆けだしてしまった。
「あぁ、行っちゃった。きっと幽霊の事をとっても愛しているのね」
まさしくとり憑かれたかのように寝室を飛び出していったアガサを敢えて止めることはせず、岬は自身の頬を撫でながらその背を見送った。
「信彦ちゃん、もうちょっと右に寄って?」
「こうか?」
「そうそう、いい感じ」
戸棚の上に置かれた箱へと岬が手を伸ばし、その下にて肩車をしている信彦が注文通りに移動する。岬が偶然にも見つけた怪しげな鉄の箱。それは天高い戸棚の上にあり、そのままでは手が届かず、岬は足が不自由なのもあって信彦が岬を肩車をしてやる格好となった。
岬から合図を聞いて、信彦はゆっくりと岬を床へと安置する。岬の手には、分厚く埃をかぶった鉄の箱が握られていた。
「さっき天野ちゃんが教えに来てくれた通りなら、どこかに玄関を開ける鍵がある筈なのね」
「随分と手の込んだドッキリだなぁ。ってか、もしやその鍵がこの中に?」
「うーん、どうかしら」
つい先ほどに玄関の存在を発見した天野から話は聞いていた。その鍵を見つければこの館から脱出することが出来るかもしれない。それを思うと期待が生まれ、信彦は張り切ってその箱を寝室用のミニテーブルまで持ち寄り、岬と共にその蓋を開けた。
「……ん? なんだ? ガラクタばかりだな……」
玄関の鍵が入っている。そんな期待を裂いて信彦たちの目に映ったのは、宝石のおもちゃや小さな空ビン、押し花のしおりなど、好奇心旺盛な子供がこっそりと取っておくような物ばかり。それが箱一杯にぎっしりと詰まっていた。
「うふふ、小さい子の宝箱みたいね。きっとご両親からたくさん愛されてた……」
おもちゃを一つつまみあげて落胆の色を見せている信彦とは裏腹に、岬はどこかうっとりとした様子で、その品々に目を這わせていた。
「……あら? 信彦ちゃん、何か紙があるわよ?」
「ん?」
そのままの調子で岬が箱の中を探っていれば、ふとかさついた感触が岬の指先に触れた。さっそくそれをつまみ、おもちゃの下から引きずり出す。出てきたのは四つに折られ、すこし隅の黄ばんでいる便箋であった。
「手紙か? ちょっと読んでみようじゃん」
岬は頷くと、折られた便箋に指を這わせて開いてゆく。うっかりすれば崩れてしまいそうなほど、その便箋は古くて紙質が劣化しきっていたが、それでも何とか開き切り、幼い字体で書かれているその内容へと目を通す。
『だってママ。お庭で遊んだら折角のドレスが汚れちゃう、トレイがうっかり千切っちゃうかもしれないし。けれどパパには内緒。いつもいつもお仕事ばっかりなんだもん、ちょっとくらい意地悪したっていいよね。
だから、ママも秘密にしていてね、私とママとトレイだけの秘密よ』
文章を読み終え、信彦と岬は自ずと目を見合わせていた。
「うん。要するに、これってなんか……」
「小さな子供の書き置きかしら、ひょっとして、見たらダメだったのかも」
やはりそうだったのだ。これはいわゆる、絶対に見てはいけない幼女の秘密。覗けば途端に「お兄ちゃん、キライ!」なんて言われてしまうブラックボックス。脱出の手掛かりを探していたはずが予想外の失態に、信彦は自ずと頭を抱えて唸りだした。
「うぅ、俺としたことが、うっかりレディのけなげなプライベートを覗き見てしまうとは……」
「うふふ。とりあえず、このことを他の人たちに知らせに行きましょうよ、何か手がかりになるかもしれないし」
その彼女が生きているかどうかは……信彦に言いかけて、岬は薄い笑いを取り戻した。館の中にはびこっている幽霊の正体に確信を得たわけではない。不用意に女性を貶めてしまったと落ち込んでいる信彦を慰めつつ、岬はその文章を何度か読み返していた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月29日
参加申し込みの期限
2013年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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