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閉ざされた幽霊屋敷
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一階 廊下
どうやら階段を下ってきたようだ、宙を浮遊する幽霊が廊下を渡る。もしや自分たちを探しているのか、それとも何かを探してさまよっているのか、その表情を読み取ろうにも、被ったシーツの影に隠されてそれは明確ではない。
ただ、あれは自分たちを見つけると襲い掛かってくる。捕まってしまえば再び二階に戻されてしまうので、ここは凌ぐしかない。
「……行ったな」
廊下の端に置かれてあった大きなキャビネット。その内側。戸の隙間から廊下へと密かに目を這わせ、
逆巻 天野
が呟く。
「……これじゃ、なかなか進まへんな」
自分たち以外廊下には誰もいない。幽霊が完全によそへ行ってしまったのを確認してから、
空ノ音 ノエル
、並びに天野と
アガサ・プレラチ
がキャビネットから這い出てくる。突然幽霊が遠目に見えたものだから反射的にキャビネットに飛び込んでしまったのだが、それではいつまで経っても探索が進むことはなく。
せめて、幽霊に語りかけ、情報を得るくらいの気概は必要なのかもしれない。
「しょうがないですよ。ていうか、今度はいっそのことぶつかり合ってみましょう!」
「……話しかけんのは賛成。怖がっとってもしゃあないし。やけど触るとなると……」
どこか熱狂的な目をしているのは、幽霊という未知に対する科学者の性か。そんなことを熱弁してしまうアガサに、頭をかいたノエルは表情を変えず、ただ小さい息を吐いて肩をすくめていた。
「やれやれ……今日の授業は楽しみだったんだけどなぁ」
天野がしみじみとぼやきながら、ノエルとアガサと共に赤い絨毯の廊下を歩く。壁際には種々多様な骨董が飾られ、どこかの部屋に通じているらしき扉もいくつか散見出来た。
「あ。あれ、玄関じゃないですか? あそこから脱出が出来るのでは?」
「ホントだ、まぁどうせ……」
幽霊の出現に気を配りつつも暫く廊下を進み、その先に見えたものにアガサが目を丸めて指を突き刺した。最早何かを察しているらしい天野はアガサに次いでそれを見つけても動じることはなく、しかし一応の確認の為にその扉へと歩み寄った。
なるほどこの大きな館にふさわしい、古く盛大な作りの扉だ。天野はさっそくノブを掴み、回してみる。
……開かない。
「ほらやっぱり、鍵がかかってる」
「……そんな簡単じゃないってことやな」
つまり、この扉を開けるカギが必要だということだろう。いつにも増して気怠そうな目つきを強めたノエルはまた廊下へと振り返った。アガサもそれに続こうとしたが、そんな時、ふと天野の髪が目に留まる。
「……あれ? 逆巻さん、紫の髪留め使ってるんですね。なかなか女子力高いじゃないですか」
「うん、まぁ、君よりはね」
「あ、ひどい。でもこんな私でも女子力を簡単に上げられる方法があるんですよ、例えばこの私の新作を使えば……」
「……。話してるとこ悪いんやけど、二人とも前向いとき」
さらりと突き刺すような発言をした天野と、それをどう受け止めたのかポケットから何かを取り出そうとするアガサに、二人よりいち早く振り返っていたノエルが低い声で警鐘を鳴らす。
冷静でありながらどこか焦燥を覚えるそのいい口に、天野とアガサは不思議そうに廊下へと目を戻した。
「あっ!」
「……へぇ。もう隠れるところもないし、今度はちゃんと向き合わないとね」
そして二人の目に、廊下の向こうから差し迫ってくる幽霊の姿が映る。その動きはやや緩慢だが逸れることなく一直線で、自分たち目掛けて襲来しているのは間違いないだろう。
かといって、逃げることはしない。声が届くであろう距離まで幽霊が接近してきたのを見て、一歩前に踏み出た天野が口を開いた。
「……ねぇ、君が僕たちを此処に呼んだ元凶かい?」
臆することはせず、寧ろ廊下の中央に仁王立ちして天野は言い放った。意思の疎通が図れるならば、脱出の方法を聞き出すのも叶うからだ。
だが、幽霊の接近は止まらず、確実に距離を狭めてくる。限界まで待ってみても言葉を交わせる気配は見られなかった。
「……聞く耳持たんってわけか……」
「仕方ないね」
期待した返事はなく、いよいよすぐそこにまで幽霊が差し迫った。あと一歩で触れられてしまう、そんな距離感にて、天野は自身のリストバンドに仕込んでおいた鉄針を取り出した。
「あまり、使いたくなかったけどねっ」
言葉と同時に鉄針を放つ。鋭利な針は幽霊の纏うシーツに突き刺さり、幽霊は怯んだ様子を見せて後方へとのけぞった。天野が更なる鉄針を放つまでもなく、幽霊は一目散に背を向け、廊下の先へと逃れると、あっという間に白いもやと化して霧散してしまった。
会話は出来なかった。それとも出来るのに黙っているのか。天野が思考に身を浸している間にも、幽霊の追撃は続く。
「わ、わ! こちらからも来ましたっ! どうしよっかな!?」
「なんや……、もしかしてさっきキャビネットでまいたった奴か?」
一匹を撃退して間もなく、次の幽霊が玄関の手前の壁をすり抜けてやってくる。突如として三人の眼前に現れ出た幽霊に対し、アガサは驚きと興奮を一緒くたに浮かべ、ノエルは近場にあったモップを颯爽と手繰り寄せた。
「あの、他に出口があるんやったら、教えてほしいんやけど……」
もう一度試してみる。繰り出されたノエルの質問に、やはり返事はない。ただ宙を揺れて接近してくるだけ。
「やっぱり、会話は無理ってことか」
「キャッ♪ 触っちゃった。……」
「あっ……!」
では仕方がない、武器代わりのモップを突きつけようとしたその直後。アガサの愉悦に浸った声色にノエルと天野は目を見開いてしまう。見ればシーツを被った幽霊の上から、今までどこに隠し持っていたのか更にシーツを被せ掛けて、そのうえでアガサが幽霊へと飛びついてしまっていた。
書斎を探索していた者たちから話は聞いている。幽霊に触れれば二階へと飛ばされるとの事であったが、直接に触れていないからかアガサが飛ばされることはなかった。
「しかし、このままでは……」
「おい、いい加減に……」
「あぁっ!」
予想外の驚愕を秘めた天野とノエルの警告は、アガサ自身の少々間抜けた悲鳴によって遮られた。
アガサに抱きつかれていた幽霊が身を震わせ、いよいよアガサもろともシーツを振り払ったのだ。解放された幽霊が何を思っているのかは知れたところではないが、空中にて身を翻し、ままに尻もちをついたアガサへと差し迫ってゆく。
「いえ、あの、違うんです……これは、その、幽霊さんの感触を知りたくてですね、ええ、私の夢とかそういうのではなくて……あの、その……」
床に尻を張り付け、手を振って冷や汗交じりの言い訳を並べ続けるアガサに、幽霊が遠慮を覚えることはなかった。ノエルや天野が迎撃するより先に、シーツに覆われた幽霊の手がアガサへと伸ばされる。
「あっ!!」
「っ!?」
幽霊がアガサに触れた、その直後。アガサが幽霊もろとも白いもやに包まれ、たちどころに消え去ってしまう。分かってはいても決して見慣れてはいない光景に、その場に取り残されたノエルと天野はただ目を見開いているしかなかった。
「二階に戻された、みたいやな……」
幽霊に触れられた者の行く先は聞いている。それに関して危険はないものの、あまりにあっけない結末にノエルは首を傾けつつ呟いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
tsuyosi
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
ホラー
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月29日
参加申し込みの期限
2013年08月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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