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アリえない不法投棄 from 宇宙
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(なんで俺こんなとこにいるんだ?)
静かな夜の林中、
霧生 深雪
は困惑を隠せないでいる。
(しかもなんでこいつと一緒なんだよ!?)
彼のすぐ足下で、
ロベルト・エメリヤノフ
が地に膝をつき手紙を読んでいる。
「なんつー内容なんだ……」
手紙の内容に、ロベルトは思わず声をもらす。ある一文句に釘付けとなった。
『アリの吐く蟻酸は衣服を溶かることができる』
「なんだ? 何が書いてあるんだ?」
深雪が覗き込むところを、慌てて後ろ手で手紙を隠す。
「いやいや……えーと、とにかく僕たちはアリを倒すために、ここへ強制的に飛ばされたみたいだ」
「ふーん」
ロベルト、改めて深雪の全身を下から上へなぞる。身長160センチ半ば。線の細い芸術肌な美形、そして冷徹なほどに研ぎ澄まされた視線。見下されるような位置にいるロベルトは思わず身震いした。ニヤニヤが止まらない。
(超理想のタイプ。今回はろっこんの出番はないな)
「何ジロジロ見てんだよ」
「そのどぎつい言い回し、いいねぇ」
「うわ! いきなり近寄んなよ気持ちわりぃ」
で、そうこうしているうちに、例によってアリは現れる。鳴き声や動く足音など一切立てない。深い緑にあふれた場所で、昆虫の見た目ながら、無機質さをむきだしにしている。
「でか……アリ……きもっ……」
二歩、三歩と下がる深雪。
「ん、虫は苦手?」
「は? そんなことないし」
(その、強がるところもまた、そそる……)
見とれるロベルト。
「おい、危ないぞ!」
「え?」
ロベルトが向いたときには、アリの尖った口先が目前へと到達していた。胸元をえぐろうかというとき、ロベルトは反応し、口先をなぞって体を横に向け、アリの頭部へはじくようにして拳をあてた。バランスを崩したアリは前方へとのけぞる。
「システマっていってね。ロシアの合気道みたいな感じかな」
そう言って、肩を回し柔軟体操。
「まだ、やられてないぞ」
深雪が忠告する。
アリは方向転換し、再びロベルトめがけて突っ込んでくる。直線的なアリの動きを読むと、柔らかい物腰で回避、頭部に腕を回してつかみかかる。
「対人用の護身術だから、対アリに効果あるか知らんけど」
ロベルトにしがみつかれたアリは足をじたばたさせる。思考回路は小粒なアリと大差ないようだ。
「よ、よし俺が」
深雪、転がっていた支給品のスプレーを拾い上げると、アリに噴霧。
「……?」
アリは一瞬だけ動きを止めたが、効果はないようだ。またじたばた。
「なんだよ全然効かないじゃん」ヘルメットの懐中電灯を頼りに、スプレーのパッケージを読む。「体にかければ虫を寄せ付けない!?」
このスプレー、殺虫の効果はなく、夏の外出時に手放せないただの“虫除け”スプレーだ。
「く、さすがに長期戦になると……」
暴れるアリをおさえきれなくなり、アリを手放すロベルト。
「たったの1匹相手だってのに、わりとピンチだ」
戦闘系ろっこんがないと、1匹であっても相手するのは至難だろう。
しばらく距離を保つアリ。口のあたりをもぞもぞさせ始めた。
(もしや、このサインは!?)
こういうときのロベルトの勘は鋭い。速やかに、深雪の背中へと回る。
「?」
深雪が振り返った瞬間、やや粘性のある液体が全身にふりかかった。
「うわ、なんだ……ってええ!? ふ、服が……」
ダイレクトに蟻酸を浴びた深雪の衣服が、みるみるうちに溶けていく。股間を隠す下着を覗いて、肌が全て露出された。
(うひゃあ我慢できない!)
ロベルト、衝動的に後ろから深雪に抱きついた。
(ち、ちっぱい!)
「おいこら、触るな! アリがこっち向かってきてるぞ」
「知るか、それよりもこっちのほうが大事なんだ」
さわさわ。
「何言ってんだ。やめろ、手をほどけ!」
このままではもの凄く不本意な感じで、アリに殺される。
(絶対こいつと死ぬのは嫌だ!)
その必死な願いが、深雪にあるアイデアをひらめかせる。持っていたスプレー缶で、自分と、後方のロベルトのヘルメットに付いた懐中電灯を割る。
ろっこん「破壊の旋律」の条件がそろった。強化された握力でスプレー缶を握りつぶすと、アリへ投げつける。霧状では効果なくとも、一缶丸々ならばひるませるには十分の量だ。
「お前もどけ!」
ロベルトの腹に強化キック。軽く5メートルは吹き飛ぶ。美少年の攻撃なら、システマを使って避けるようなことはしない。
(もういい……僕は死んでもいい)
ヘラヘラしたまま意識が薄くなるロベルト。まだ状況がピンチなのは変わりない。
「やるだけのことはやるけどよ」
アリに直接触れるのは気が引ける深雪。おまけに懐中電灯を壊したので、視界がすこぶる悪い。どうしたものかと思案するが、よい案は浮かばない。
と、どこからか声。
「三十六計逃げるに如かず、ってね」
パッ。懐中電灯のまぶしい光がアリの複眼を刺した。突然の明かりにたじろぐアリ。
「さ、逃げるよ」
桜崎 巴
だ。ロベルトを無理やり起こすと、
「砂浜に行くよ。アリなんてまっぴらごめんだ」
3人一緒に走り出した。
「あ、ありがとう」
「あんたたちの戦法、見させてもらったよ。途中違う戦いも始まってたみたいだけど」
巻き付くツルを払い、倒木を飛び越え、巴は続ける。
「やはりろっこんを使った攻撃じゃないと通用しないね。探検隊に土産ができたよ」
やがて3人は林を出る。緩やかな下り坂の先に、海と砂浜が見下ろせた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月20日
参加申し込みの期限
2013年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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