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アリえない不法投棄 from 宇宙
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巣の通路はアリたちの大行進が連なっている。餌置き場を脱走した者や、浸入して暴れ回っている者、逃げ回っている者、色々な転送者が巣内をかき乱していた。アリたちは皆一つの目的、すなわち“部外者排除”を共有し、巣の中をくまなく巡回している。
今、彼らアリの前に、鉄兜の闘士がひっそりと立ちはだかっていた。巣の中に明かりはほとんど届いていない。アリは触覚をうねらせて、闘士の正体を感知しようと試みたが、
ゴッ
感知する前に拳が頭部をへこませ、アリは内壁に貼り付けられた。他のアリたちは少しの躊躇を見せたようだったが、敵と認識すると群れになって闘士に襲いかかる。
(何なんだここは……)
1分も立たないうちに通路はアリの残骸で埋め尽くされ、その上で
空里花・J・見条
はろっこん「傍に立つ者」をしまった。
(よく分からんが、このアリどもを片っ端からぶちのめせばいいわけだな)
転送先に手紙があったはずだが……空里花は事務的な文脈に読んでる途中でイライラしてきて、最後まで読むことができなかった。
(なんか……嫌な予感がするな)
島に転送されて以降、空里花の周りを不穏な空気がついて離れない。その気配は、巣に到達し、通路を行き、奥を目指すほど、ざわざわと強まるのだった。
(ま、何があろーとろっこんでぶっ飛ばすけどな)
アリたちは恐れを知らず、空里花へと食ってかかる。
「やれやれ」
腹に力を込め、ろっこんの名を叫ぶ。
「?」
ティナ・フォルトゥス
はかすかに音を聞いた。「今なんか聞こえなかった?」
「そうか?」
伊賀 解理
が首を傾げる。
「スタンド……なんとかって?」
「そんなことよりも……だよ」
桜庭 円
が口に人差し指をあてる。壁に耳をつけていた猫獣人の
園部 流花
は、そっと壁から離れると、静かにうなずいた。
巣の中をさまよった挙げ句、4人はいかにも怪しい最奥部へと到達していた。ここに光はなく、流花以外は目が利かない。アリの気配がない場所では、ヘルメットの懐中電灯は手放せなかった。
この先にナニカがいる。
流花を先頭に壁を伝い、大きな部屋へと入っていく。
そこは女王の間だった。
同じように、引かれるようにして女王の間へ集まる者たちがいる。
少し遅れて入ってきたのは、餌置き場から一心不乱に女王を目指した、
佐藤 英二
だ。
「!」
先に入っていた4人たちの後ろから、女王アリを見上げる。懐中電灯が巣を統べる母の複眼を照らした。
女王は壁いっぱいに足を広げ、微動だにしない。度肝を抜くでかさだ。女王の後に巣が作られたのか、巣の中で女王が大きくなったのか。部屋の入り口の大きさからして、女王は一生をここで終えることは確実だった。彼女は自分に与えられた使命である繁殖だけを全うするため、ここでじっとしているのだろうか。
「あ、あ、あの……!」英二は声にならない。「これ……」
4人より前に出て、クッキーとチョコを差し出す。なんとかコミュニケーションをとって、和解できたら。その願いも空しく女王は黙ったまま、動かなかった。
「貢ぎ物はー得策ではありません」
5人は一斉に声の主を見る。いつの間にか、女王の腹部付近に
屋敷野 梢
が立っていた。蝶の姿のまま、ここまで飛んできたのだ。
「鈴島の生態系バランスの保護の為に、この子たちには絶滅してもらわなきゃ……です」
興味と哀愁を感じながら、梢は観察に余念がない。
「どうやら……卵はないようです。彼らはアリとしての習性を持っていても、繁殖能力は持たされなかったようです」
——生物への冒瀆だ。より一層梢は、ラパーマ星人に対しての怒りを覚える。
(やっぱり、和解はできないのか……)
英二の手からするりとお菓子たちが落ちる。
「そしてーおそらく」入り口から、もぞもぞと黒い塊がなだれ込んでくる。「女王に親衛隊はつきものです」
不法投棄との戦いは終盤を迎えようとしている。
一方、場面は砂浜。
こちらは大きな水素爆発の後、平穏が訪れていた。外回りを担っていた働きアリは殲滅。戦いを終えた転送者たちは、穴だらけになった衣服のまま放心状態になっていた。アリを統括し攻め入った張本人、
横嶋 下心
は、星空を見上げた状態で砂浜に埋まっている。
疲労困憊で、声をかけあう労力すら惜しまれる砂浜攻防勢。女性陣も周囲の目を気にせず下着丸見えだったが、
初島 優
さえそちらに目もくれずグッタリしている。
中でも
大田原 いいな
は、衣服はほぼ跡形がない。今はろっこんが解除され、ボーイッシュな雰囲気で色気はなかった。
そんな彼女のそばに寄ってきたのは、意外にも仇敵の
草薙 龍八
だった。
「お」そっといいなに愛用の緑コートをかける。「こおと……あ、アリガトウ」
「教えてやった護身術、役に立ったみたいだな」
下心を見下ろしながらかすかに笑い、そしていつもの鬱陶しげな表情に戻ると、海岸沿いを去っていく。
(なんじゃ、珍しく大人しいの……)
と、コートのポケットに手を入れて、いいなは中に紙切れを見つけた。
(これは……)
それは龍八からいいなにあてた手紙。いや、手紙というよりはデータ。龍八の持っている情報工作のノウハウが書かれている。龍八は何かを予感して、いいなに全てを託したのだった。海岸に目を戻すと、龍八の背中はもうなかった。
「これは一応、戻しておくか」
そう言って、スケッチブックの一枚を
旅鴉 月詠
は破る。タコ型星人に封印されていたタワー型装置がまた、異様な存在感を放って砂浜に転がった。
「無事に終わったら転送されるのかな? 一応帰る方法はあるけど」
逆巻 天野
が持ち運び用のゴムボートを引っ張り出す。
「こんなの人に見られたら……自宅謹慎かなぁ」
ボロボロになった自分の服を見ながら、
北原 みゆき
が頭を痛める。
「何にせよ、あっち次第だろう」
八神 修
が、森林地帯から一つ抜き出た巣塚を見上げる。
釣られるようにして全員がそこを見たとき。
光線が巣を突き抜け、空へと一直線に上がっていった。
「なんだ……あれ?」
方々からざわめきが起こる。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月20日
参加申し込みの期限
2013年07月27日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月27日 11時00分
参加キャラクター一覧
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