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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
アリえない不法投棄 from 宇宙
（あっしの主砲だと思いました？）
ガーターベルトの山田 与太郎は、女王の間の隅っこで戦いを見守っていた。
（あっしの主砲はもっと豪快です。あんなにピュアではありません）
しかし与太郎の体の中心にある息子……もとい主砲も、いよいよ我慢ならない状態だ。
それもそのはず、目の前で繰り広げられている戦いによって、蟻酸を受けた女性陣は素肌をさらしている。豊貧色とりどりの胸元にピチピチの太もも、下着の好みも様々。それが暗い室内で、アリたちに紛れて見え隠れする。そのアンバランスがまた与太郎をそそらせるのだった。
（はっ）
景色に刺激され、主砲がカウントを始めている。
（このままではエネルギーが充填できない……）
逡巡し、ヘルメットに巻き付いたベルトをはがした。
（これを主砲に巻き付ければ……）
あえて細かい描写は控えます。
（若干ビームが漏れ出していますが……ここは男の見せ場……我慢でやんす）
ピュアな光線を出した張本人は伊賀 解理だった。すでにトレードマークのスパッツは溶けてなくなった。下半身を隠すために白衣を腰に巻き付ける。
「僕に酷い事したって誰得だぞ！」
アリの攻撃を受け、絶体絶命というとき、一人の同級生の姿がなぜか浮かんだ。ろっこん「代理告白」。ひと際強い光線が、彼の元へと届かんばかりに、巣壁を貫いた。それが先ほどの光線の正体だ。
「大丈夫か？」
フォローに駆け寄るティナ・フォルトゥス。
「……べ、別に彼とはそういう関係じゃない！」
脈絡なく否定する解理。会話が噛み合わない。
（けど、もう二度と彼に会えなくなるのは嫌だ！）
またろっこん発動。目前のアリを静まらせた。
戦いは乱戦。夏神 零と園部 流花、晴海 飛鳥がろっこんを駆使して攻め、桜庭 円は持参のガスボンベで火炎放射。佐藤 英二と屋敷野 梢は静観し、菅波 火蜂は水分を極力消費するようアリの気を引き、弘明寺 能美子もそれに付き合わされる。
さらに、アリとのガチンコ肉弾戦を繰り広げる体格のいい男がいる。
尾鎌 蛇那伊は呼吸を整えると、五感を活性化させた。
目は一点を見ずに全体を俯瞰し
耳は些細な音も聞き逃さず
鼻は僅かな異臭も嗅ぎ取り
肌は空気や視線に敏感になる。
暗い巣の中であろうと、蛇那伊の感覚は鈍ることはなかった。脳から指令が伝わり、鍛え上げられた肉体が反応するまでの時間は極限にまで短縮されている。
今、３匹のアリが蛇那伊の前にあった。彼らは同時に動き出したが、各々のモーションは異なっている。両サイドの２匹が蟻酸、中央の１匹は噛みつき。攻撃を見抜くと、即座に中央のアリの懐へ進む。
（さすがに今回はパワー勝負になると不利ね）
ならば、攻めを主軸にした戦法を選ぶのみ。噛みつきで頭部を押し出してきたアリの勢いを利用して、首元に拳をぶつける。外傷を与えるというよりは、内部へ衝撃を浸透させる一打。重く鈍いそれは、ダメージそのものは弱くあれど、数を重ねることで確実に内部に蓄積させることができる。
中央のアリを黙らせたら、今度は両サイド。向かって右側のほうが先に蟻酸を吐く気配があった。
（ダメね、間に合わないわ）
蛇那伊の判断は迅い。左側のアリへ中国拳法を連打した。その間に右のアリから蟻酸を受けるが、
（服が溶けるだけなんて、攻撃になってないじゃない）
全くいとわずむしろ自ら食らいにいった。
（それに、蟻酸を吐いた直後は隙だらけ）
関節部分に手刀を斬り込ませ、一瞬のうちに３匹目を黙らせた。
（いかに節足動物に似せてようと、人工の回路で作られたしょせんメカ。パターンさえ吞み込んでいれば、こっちに勝機があるわ）
と思っている間に、４匹目のアリが迫る。蛇那伊の内功を重ねて硬く強化された肉体を封じ込めるため、４本の足でつかみにかかってくる。
（あら、大胆ね）
ゆえに、隙は多い。中国拳法の防御術、化剄で相手の力の向きを変えて逸らす。が、アリのアルゴリズムもなかなか優秀だ。即座に体勢を直すと、また蛇那伊に襲いかかる。このとき、５匹目のアリも彼を目指していた。
（あらあら……これはどちらかの攻撃を受けないとダメかもかしら）
諦めかけたそのとき、横から重いパンチが５匹目のアリを数メートル先へ吹き飛ばした。
「拳法か……興味深いな」
ろっこん「傍に立つ者」を従えて、空里花・Ｊ・見条。
「あらありがとう。そちらのお連れさんはどんな武闘をお極めになって？」
迫るアリに横目で対処しながら、礼を言う蛇那伊。
「ああこいつは」相棒の闘士が拳を振り回す姿を眺めながら、言う。「我流だよ」
蛇那伊と空里花、ふたりのパワータイプ加入によって、女王の間の激戦は終息へと向かおうとしている。
乱戦の様を、女王は壁にしがみつき、静かに見下ろしている。
ガーターベルトの山田 与太郎は、女王の間の隅っこで戦いを見守っていた。
（あっしの主砲はもっと豪快です。あんなにピュアではありません）
しかし与太郎の体の中心にある息子……もとい主砲も、いよいよ我慢ならない状態だ。
それもそのはず、目の前で繰り広げられている戦いによって、蟻酸を受けた女性陣は素肌をさらしている。豊貧色とりどりの胸元にピチピチの太もも、下着の好みも様々。それが暗い室内で、アリたちに紛れて見え隠れする。そのアンバランスがまた与太郎をそそらせるのだった。
（はっ）
景色に刺激され、主砲がカウントを始めている。
（このままではエネルギーが充填できない……）
逡巡し、ヘルメットに巻き付いたベルトをはがした。
（これを主砲に巻き付ければ……）
あえて細かい描写は控えます。
（若干ビームが漏れ出していますが……ここは男の見せ場……我慢でやんす）
ピュアな光線を出した張本人は伊賀 解理だった。すでにトレードマークのスパッツは溶けてなくなった。下半身を隠すために白衣を腰に巻き付ける。
「僕に酷い事したって誰得だぞ！」
アリの攻撃を受け、絶体絶命というとき、一人の同級生の姿がなぜか浮かんだ。ろっこん「代理告白」。ひと際強い光線が、彼の元へと届かんばかりに、巣壁を貫いた。それが先ほどの光線の正体だ。
「大丈夫か？」
フォローに駆け寄るティナ・フォルトゥス。
「……べ、別に彼とはそういう関係じゃない！」
脈絡なく否定する解理。会話が噛み合わない。
（けど、もう二度と彼に会えなくなるのは嫌だ！）
またろっこん発動。目前のアリを静まらせた。
戦いは乱戦。夏神 零と園部 流花、晴海 飛鳥がろっこんを駆使して攻め、桜庭 円は持参のガスボンベで火炎放射。佐藤 英二と屋敷野 梢は静観し、菅波 火蜂は水分を極力消費するようアリの気を引き、弘明寺 能美子もそれに付き合わされる。
さらに、アリとのガチンコ肉弾戦を繰り広げる体格のいい男がいる。
尾鎌 蛇那伊は呼吸を整えると、五感を活性化させた。
目は一点を見ずに全体を俯瞰し
耳は些細な音も聞き逃さず
鼻は僅かな異臭も嗅ぎ取り
肌は空気や視線に敏感になる。
暗い巣の中であろうと、蛇那伊の感覚は鈍ることはなかった。脳から指令が伝わり、鍛え上げられた肉体が反応するまでの時間は極限にまで短縮されている。
今、３匹のアリが蛇那伊の前にあった。彼らは同時に動き出したが、各々のモーションは異なっている。両サイドの２匹が蟻酸、中央の１匹は噛みつき。攻撃を見抜くと、即座に中央のアリの懐へ進む。
（さすがに今回はパワー勝負になると不利ね）
ならば、攻めを主軸にした戦法を選ぶのみ。噛みつきで頭部を押し出してきたアリの勢いを利用して、首元に拳をぶつける。外傷を与えるというよりは、内部へ衝撃を浸透させる一打。重く鈍いそれは、ダメージそのものは弱くあれど、数を重ねることで確実に内部に蓄積させることができる。
中央のアリを黙らせたら、今度は両サイド。向かって右側のほうが先に蟻酸を吐く気配があった。
（ダメね、間に合わないわ）
蛇那伊の判断は迅い。左側のアリへ中国拳法を連打した。その間に右のアリから蟻酸を受けるが、
（服が溶けるだけなんて、攻撃になってないじゃない）
全くいとわずむしろ自ら食らいにいった。
（それに、蟻酸を吐いた直後は隙だらけ）
関節部分に手刀を斬り込ませ、一瞬のうちに３匹目を黙らせた。
（いかに節足動物に似せてようと、人工の回路で作られたしょせんメカ。パターンさえ吞み込んでいれば、こっちに勝機があるわ）
と思っている間に、４匹目のアリが迫る。蛇那伊の内功を重ねて硬く強化された肉体を封じ込めるため、４本の足でつかみにかかってくる。
（あら、大胆ね）
ゆえに、隙は多い。中国拳法の防御術、化剄で相手の力の向きを変えて逸らす。が、アリのアルゴリズムもなかなか優秀だ。即座に体勢を直すと、また蛇那伊に襲いかかる。このとき、５匹目のアリも彼を目指していた。
（あらあら……これはどちらかの攻撃を受けないとダメかもかしら）
諦めかけたそのとき、横から重いパンチが５匹目のアリを数メートル先へ吹き飛ばした。
「拳法か……興味深いな」
ろっこん「傍に立つ者」を従えて、空里花・Ｊ・見条。
「あらありがとう。そちらのお連れさんはどんな武闘をお極めになって？」
迫るアリに横目で対処しながら、礼を言う蛇那伊。
「ああこいつは」相棒の闘士が拳を振り回す姿を眺めながら、言う。「我流だよ」
蛇那伊と空里花、ふたりのパワータイプ加入によって、女王の間の激戦は終息へと向かおうとしている。
乱戦の様を、女王は壁にしがみつき、静かに見下ろしている。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
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- 2013年07月20日
- 参加申し込みの期限
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- 2013年07月27日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2013年07月27日 11時00分
