this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第一階層 ウィッチ・ゴーズ・サジタリオ
<< もどる
1
…
31
32
33
34
35
つぎへ >>
「そういえば……」
サキリは以前から気になっていることがあった。
「月影塔が第一階層の空を貫いているのは正しい姿なのだろうか?」
サキリが書籍に手を伸ばした。
だが、その手は小さく陶磁器のような白い手に阻まれた。
5000年前の生き証人、ラピスであった。
「やはり月影塔の話題か……。どこから話す? 我も付き合おう」
「ラピス院?」
「誰がラピス院じゃ、緑髪娘め!」
「そうです、ボクが緑髪娘だよ。
桜庭 円
っていうんだ。ラピスちゃん、やっほい。復活の時ぶり?」
桜庭が握手を求めると、ラピスは恥ずかしそうにそれに応じた。
「安心したよ、住民の感情も思ったよりも軟着陸でさ。フランチェスカちゃんいい子だよねぇ」
「桜庭、今は情報をラピスから聞き出したいんだけど……」
サキリの申し出に桜庭は「またあとでね?」と手を引っ込めた。
「初めまして。僕は
サキリ・デイジーカッター
だ。……で、ラピス。今の月影塔の状態はどうなんだ?」
「僕も気になってたんだ……。なんで、塔の中に塔が内包されてるの……? あ、僕はえみな・かーさ……」
恵御納も興味津々の様子。色々な噂や伝承を読み解いたため、ラピスの本質を懐疑的な態度で接するも失礼のないように心掛けている。
「サキリ、カーサ、心配するでないわ。月影塔からしたら、星幽塔が月影塔の天を突き破って伸びておるのじゃ。要するに、互いに高次元空間でそれぞれの塔が実在しておるがゆえに……」
「つまり、“こまけぇこたぁいいんだよ”っていうスタンス?」
桜庭の言葉にラピスは大きく頷いた。
「ああ、そういう事じゃ。深く考えるだけ無駄である。そこにある、という事実だけで事足りるのだからな? もっとも、
第二階層から水漏れでもした場合は対策を練らねばならぬ
が、まぁ、そんなことは滅多に起こらぬはずじゃ。大丈夫であろう」
ですよねー、とこの時は皆、笑い話で済ませていたが、後に第二階層から水漏れが起き実際に洪水が発生することになろうとは、ラピスも想定外だったに違いない。
「ちなみに、今ここにある本の殆どを書いたのは、神代のかに座のアステリズムであったな。彼女は勤勉家であった……。だが、戦争で我が星幽塔側に処刑されてから5000年も経ってしまった……。もう生きてはおらぬであろう。我はペルセフォネを母親のように慕っておったのじゃよ」
軍人気風の強気なラピスの表情が、一瞬だけ外見相応の女の子のそれに戻っていた。
幻視の光を宿す桜庭以外の5名は、手に取った古文書の残留思念を読み取ることにした。
『なんてことでしょう! やっぱりラピスはブリュンヒルデの手によって……、嗚呼……!』
『ブリュンヒルデ、あなたに双子塔は破壊させない……! 貴女が世界を壊すというのなら、影剛石の力で私の命を犠牲にしてでも世界を救ってみせる……!』
「これって、どういうこと……?」
「ううん、断片的だね……。でも、とても悲しい気分だ……」
恵御納と鴻上は思わず顔をしかめてしまう。
「ラピス。どうやら、ブリュンヒルデが双子塔を破壊できなかったのは、神代のかに座のアステリズムの尽力のようだ」
旅鴉はこの幻視が、ラピスが処刑された後の出来事だと推測。
その内容をラピスに伝える。
「……そうか」
ラピスは一言だけ呟くと、席を立った。
顔を俯かせ、僅かに肩を震わせる。
「泣いてなどおらぬ。……化粧を直してくるだけだ」
足早に図書館を去ってゆくラピス。
「ちょっとボク、様子を見てくるよ」
そのあとを桜庭が追っていった。
「しまった、もっと聞きたいこともあったのに……」
サキリはしまった、と天井を仰いだ。
「それにしても、世界を書き換えるなんてね……。チートもいいところだけど、影剛石の力なら可能なのかも。つまり、ペルセフォネは命と引き換えにブリュンヒルデの世界の破壊行為を、“影剛石の力”と“かに座の星の力である塔の修復能力”で覆したんだね」
と、ここでサキリはとてつもない悪寒に見舞われる。
「ねぇ、これってさ、つまり、ブリュンヒルデのいう、正しい世界の壊し方のヒントかも……?」
「どういう事ですにゃ?」
ミーツェが首を傾げる。
サキリは青ざめた表情のまま仮説を出した。
「ハマド曰く、影剛石を扱う場合、代償が付きまとう。それは生者の鮮血だ。しかも量が多ければ多いほど、より強大な願いをかなえられるらしい……。となると、ブリュンヒルデがもし、自分の願いのために双子塔での虐殺を始めたとしたら……? 今回の月影塔戦役での大量の竜牙兵投入も、それが本当の狙いだとしたら納得も行く……!」
サキリの仮説に、一同の肌が泡立った。
「そんな……! そんなこと、許しちゃいけない……!」
鴻上が首を何度も横に振ってみせた。
ブリュンヒルデは失敗した理由を知らないという。
自身の願いを叶えるためには、生者の鮮血が必要だとは露ひとつ思い浮かばなかっただのだろう。
恐らくペルセフォネが用意周到に罠を張って、ブリュンヒルデに悟られないように警戒していたはずだ。
だから、その罠にまんまとは待ったブリュンヒルデは、月影塔ごと5000年の眠りにつく羽目になったのだ。
もしも、ブリュンヒルデが、ハマドを介してこれらの書籍を調べたとしたら……?
いや、月影塔の呪縛から解放されたブリュンヒルデ自身が、既にこの情報を入手しているだろう。
「いよいよもって、南方の地で奪われた資料を入手しなくちゃならなくなりそうだね……」
既に次の戦いは始まっている。
サキリをはじめとして、図書館にいる者たちは戦々恐々とするのだった。
「そうだ、このことをラピスにも伝えないと。ごめん、あとは頼む!」
サキリもラピスの後を追い掛けるために図書館を後にした。
<< もどる
1
…
31
32
33
34
35
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第一階層 ウィッチ・ゴーズ・サジタリオ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
前回シナリオ
【星幽塔】第一階層 マイ・フェイタル・シャドウ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月05日
参加申し込みの期限
2018年11月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!