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【星幽塔】第一階層 ウィッチ・ゴーズ・サジタリオ
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【サジタリオ戦勝記念祭:屋台前】
風雲児 轟
は屋台街を変装姿で散策していた。
赤いパーカーにに帽子とサングラス、という変装ベーシック3点セットだが、周りは屋台に夢中で風雲児の存在に気が付かない。
「よし、やっぱ変装の基本装備で行けばバレねえな」
小声で呟きながらも、彼はサジタリオ城下町に集まった屋台の種類を見て回っていた。
「……う~ん、領主、俺の手紙を読んでくれたかな? 気持ちは嬉しいが、俺は参加するわけにはいかねぇからな」
風雲児は叙勲式を辞退した1人だ。
彼にはどうしても参加できない理由があった。
城下町へ繰り出す一昨日、風雲児の元に使者が現れ、叙勲式の旨を伝達。
その際、風雲児は断りの返事と共に一通の手紙を領主フランチェスカへ宛てていたのだ。
『領主フランチェスカ殿
俺のろっこんは神様からの借り物で、誰かを救うために使うと決めたもの
だからこの力の見返りを受け取る事はできないので、今回はお気持ちだけ受け取ります
だけど、またサジタリオに危機が訪れたなら、頑張って駆けつけるので是非、俺にも声を掛けてほしいです』
「理由もなく行かないんじゃ筋が通らねえからな。あれなら領主も納得してくれるだろう」
その後も風雲児はフラフラと大道芸や露店、そして再び屋台街へ戻ってきた。
「本当に今日は賑やかだな! 珍しい食い物もいっぱいだ」
町中の人々が笑顔で平和を歓び、祝いっている様子に風雲児の胸が温かくなる。
「こうして皆が笑顔になれるようになっただけでも、報酬としては充分ってもんだ」
屋台で買った焼き菓子を齧りながら散策をしていると、とある屋台から大声が聞こえてきた。
「2つで充分ですよ! 分かってくださいよぉ~!」
ゴリラ獣人の店主が困ったなぁといわんばかりに深い溜息を吐いた。
その相手である客、ラピス・ドール・マクレガーは心なしかガッカリしたように背中を丸めていた。
「あ~あ、うち、4つ食べたかったのになぁ」
「何が4つ食べたかったって?」
「ぬぅわ!?」
風雲児の声にラピスが思わず椅子から飛び跳ねた。
そのままずささーっと後ずさると、右手を突き出して左手で自身の顔の半分を隠した。
「ククククク! 貴様、この我の背後を取るとは命が惜しくないようじゃな!?」
「いや、待て! 俺はお前と争うつもりはねぇぜ!?」
「争う? 何を言っておるのだ、貴様?」
ラピスは首を傾げている。そして唐突にニヤリと笑みを浮かべた。
「分かっておるぞ? この我があまりにも可愛らしいので、貴様は背後から忍び寄って我をかどわかそうと……」
「待て待て待て、本当に誤解だからな?」
ビックリするほど会話が通じない展開に風雲児は愕然としていた。
(救出したあいつらの話や巷の噂では、かなり性格に難があると聞いていたが……)
いきなり洗礼を喰らう形になってしまった風雲児だが、傍と思い返してみた。
(あ、俺、寝子島でのセブン事件では、別の意味でもっとやべぇ奴らと対峙してたな……)
そうだね、なんか白い奴とか、本気で神様になろうとした赤い奴とか、その他諸々、ね……。
そんなことを考えていた風雲児は、誰かを傷つけるような発言さえしなければ流していいな、と心の中で結論付けた。
「なんじゃ? そんなに熱視線を向けおって? そんなに我が愛らしいのかのう? 照れてしまうではないか! きゃー」
顔を両手で隠して恥じらうラピスに、風雲児は肩を落として大きな溜息を吐いた。
「だから、そんなんじゃねぇって……。はぁ、とにかく席に座ろうぜ?」
「ぬぅ、ノリが悪いのう。つまらぬ。まぁよい。5000年ぶりの食事じゃ。貴様の同席を許可する。そうだ、なんなら我が御馳走してやろう」
「おっ、マジか。サンキュー!」
ちょうどラピスの左隣が空いたので、風雲児もそこに座る事にした。
だが、ここまで来るのに、風雲児の精神力がごっそり削れてしまった。
「ああ、そういや名乗ってなかったな。俺は
風雲児 轟
だ。よろしくな、ラピス!」
「こちらこそ、色々と迷惑をかけたな、ゴウ。このサジタリオを守ってくれて、我はいたく感謝しておるぞ?」
ラピスの言葉に、風雲児は違和感を覚えた。
「ん? 俺があの時、戦っていたことを知ってるのか? 俺、お前と初対面だよな??」
「無論じゃ。だが、あの嬢ちゃん……ほれ、領主のフランチェスカが貴様等の武勇伝とやらを、式典の打ち合わせと称して延々と聞かせてくるのでな? 顔こそ分からぬが、誰がどんなことをやったのかは既に我の頭に全て入っておるぞ」
「そう、なのか。なるほどな……」
まぁ、無理もないか、と風雲児はぼんやり考える。
星の力で動いていた傀儡とはいえ、敵は5万の数だったのだ。
対して、自軍はたった5000人と26人の義勇兵。後に援軍が来たとはいえ、その数の差は歴然であった。
フランチェスカの地位も危ぶまれる中、あの戦いは全員がベストを出し尽くした結果、負傷者こそ出たが味方の死者はゼロ。かつ5万体の竜牙兵は全て殲滅されたのだ。
これはもはや奇跡の類に等しい。
誰かに嬉々として話したくなるのも頷ける。
(ま、俺はそんな気にはなれないけどな……)
借り物の異能を用いた偉業を誇るなど、彼はどうしてもおこがましく思えてしまうのだった。
風雲児はお品書きの一覧を手に取って眺めていると、奥からゴリラ獣人の店主が料理を持って戻ってきた。
「ハイお待ちどうさま! うどんも置いておきますね」
「おお! これじゃこれじゃ!! 5000年ぶりのギッチョン料理じゃ! うどんもいい香りであるぞ!」
運ばれてきた料理の中身は、逞しい2本の脚の生えた魚の素揚げを炊いた麦の上に乗せてカレーのようなソースを掛けた食べ物だった。
それが2個も。ラピスはこの得体のしれない料理を4つ食べようとしていたのだ。
「ラピス、それなんだ?」
「ギッチョン料理じゃが? 美味いぞ? 5000年前からあるサジタリオの伝統料理の1つなのだぞ?」
「マジか! 聞いたこともなかったぜ? 何を使ってるんだ、それ?」
「決まっておろう。ギッチョンじゃ」
間違った方向へ進化した人魚のような生物の素揚げをフォークでブッ刺して、風雲児の顔へ近付けるラピス。
「……食うか?」
「いや、遠慮しておくぜ……。あ、大将! 俺、ドラゴンハンバーグ!」
「任してくださいよぉ~!」
店主が厨房へ戻ると、ラピスはその注文に何故か感心していた。
「どらふぉんはんふぁぐとふぁ、ごふはなはなはのつうへふぁなひか!」
「いや、食べながら喋るなよ、何言ってるか分からねぇっ、て!? 食うのはっや!?」
ラピスは既にギッチョン料理の1皿目を完食し、うどんを勢いよくすすっていた。そのまま2皿目のギッチョン料理に手を付けんとしているではないか。
驚異的な食欲と食事スピードだ。
「(ごくんっ)なにしろ5000年ぶりの食事であるからな? 余りの美味さに愉悦を抑えきれず、つい……」
ぽっ、とラピスの頬が赤く染まる。
ついこの間まではバラバラの遺骸だったのだ。
復活して、色々と取り戻して、分かりやすい喜びはやはり食事なのだろう。
「お、おう、そうか。でもよく噛んで食べろよ? 喉に詰まるぞ?」
「分かっておるわ。お母さんか、貴様は? だが忠告は痛み入るぞ。折角復活したのも束の間、食事中に窒息死しては敵わぬからな」
そうして、食事スピードは変わらず、小動物のようにモグモグとよく噛んで食べ出す人形の魔女。
意外とラピスは素直であった。
その後、風雲児もドラゴンハンバーグに舌鼓を打った。
少し分けろと隣でラピスが喚いていたのが難点であったが……。
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担当ゲームマスター
焼きスルメ
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【星幽塔】第一階層 マイ・フェイタル・シャドウ
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月05日
参加申し込みの期限
2018年11月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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