this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【星幽塔】第一階層 ウィッチ・ゴーズ・サジタリオ
<< もどる
1
2
3
4
5
…
35
つぎへ >>
3人がやってきたのは、
アイオ・キャンドライト
の屋台だった。
星幽塔1階の『マルトンの店』に住み込みで給仕と歌を披露しているアイオは、お祭りと聞いて張り切っていた。
店のおかみさんに頼んで、大通りに屋台を出店したからだ。
先の戦いで疲弊している街の皆に、美味しいものを食べさせて笑顔になってもらいたい。
アイオはその一心で、大急ぎで準備をしてきたのだった。
(やっぱりお祭りはいいものですわ、街に活気があふれてみんな楽しそうです)
露店があるので叙勲式の様子は見ることが出来ないが、この街を守ってくれた叙勲受章者たちへアイオは想いを馳せていた。
(あの時、この街を防衛してくれた方々がいなければ、アイオもどうなっていたかわかりませんもの……。平和が一番ですわ)
お城に向けて「ありがとうございます」と感謝の言葉を述べたのち、彼女は商売人の顔になる。
「いらっしゃいませですわ! 戦勝記念祭のお供に、異世界の珍しい食べ物を販売中です!」
アイオの言葉通り、この店は彼女が寝子島の夏祭りで食べて感銘を受けた食べ物を打っている。
「たこ焼きとりんご飴ですわ! 外の世界の食べ物をアイオが再現してみました! どちらもおみせのおかみさんと一緒にちゃんと作りましたので、味は保証しますわ。おひとついかが?」
「ほう、それは如何なる食べ物なのだ? その方、申してみよ」
ラピスが来店するなり尊大な態度でアイオに尋ねた。
「いらっしゃいま……もしかして、人形の魔女ラピスとはあなたです?」
「如何にも。我が人形の魔女ラピス・ドール・マクレガーである!」
「本物ですわ! 角が生えてらっしゃるのです!?」
びっくりして尻尾がぴーんっと天へ逆立つアイオ。
「うむ! 立派な角であろう。ダイアモンドじゃ。我を敬ってへつらえ、猫メイドよ!」
自慢の角を褒められたと思ったラピス、胸を張って誇らしげである。
更にアイオはラピスの傍らにいる人物に注視した。
あわわわ、とあからさまに狼狽している。
「もしかして、おふたりは先の戦いで活躍された方々です!?」
「いや、そんなに身構えなくてもいいぜ? な、白?」
風雲児が困惑し、白に同意を求めた。
その白はというと?
「いやー、それほどでもーあるけどー! えへへー!」
ちょっとドヤ顔で照れていた。調子に乗りやすい性格なので致し方ないのやもしれない。
「けど、星幽塔でたこ焼きとりんご飴が食べられるなんて、驚きだよね」
白が感心していると、アイオがここぞとばかりに営業トークを炸裂させる。
「そうなのです! アイオが寝子島の夏祭りで実際に食べて感動したたこ焼きとりんご飴ですわ! たこ焼きは丸く焼いた小麦粉の中に蛸のぶつ切りをいれたもので、りんご飴は姫りんごという小さなりんごを飴でコーティングしたものですわ!」
説明を聞いていたラピスの目が次第に輝きを増す。
生唾まで飲み込むほど、興味を示しているようだ。
「それは興味深い。両方を3人分貰おう」
「ありがとうございますですわ!」
「ほれ、ゴウ。支払いは頼むぞ? ククク!」
「わかったわかった。これで足りるか?」
風雲児がアイオの震える手に代金を手渡す。
「お、恐れ多いですが、確かにお代をちょうど戴きました。たこ焼きを焼きますので、少々お待ちくださいですわ」
アイオが準備をしている最中、風雲児がラピスに声を掛けた。
「で、だ。ブリュンヒルデの事だが……」
「彼奴は7層の砂漠の街にて生まれた元孤児だったそうだ。盗賊の真似事をやっている最中、一筋の流れ星が彼奴の心臓に突き刺さった事で、この世界で最初のアステリズムに目覚めたのじゃよ」
「世界で初めての……つまり、あいつが全てのアステリズムの開祖って事に?」
「そういうことじゃ、ゴウよ。ほどなくして、長い年月をかけてアステリズムに覚醒するものが増えていった。我もその一人だ。星幽塔のアステリズムと交流を深めあったものじゃ……。もちろん、その頃はほしびととかげびとが様々な階層へ赴き、交易を行っておったぞ」
「でも、交流しようにもアステリズムたちって各階層を移動できないよね?」
白の疑問にラピスは首を振った。
「神代のアステリズムにはそのような制限は課されておらぬ。むしろアステリズムに目覚めたからこそ、星幽塔の仕組みを全て知ることが出来て、『他の階層へ移動する』という発想が生まれたのだからな」
「つまり、5000年前の人々は星幽塔が階層になっていることを知らなかったわけか」
「それはそうじゃろうて。むしろ自分の住まう世界が、巨大な塔の一階層であると考えに至らぬのが常である。だが、この世界は事実、巨大な塔であった。故郷の砂漠しか知らぬ彼奴にとって、それは希望よりも嫉妬のほうが勝ってしまったのであろう。貴様等の世界とて、己の世界以外にここがあるとは思わなかったであろう? その時、何を思ったのじゃ?」
風雲児は押し黙る。
ブリュンヒルデはアステリズムに目覚めたことによって、世界に絶望したと聞き及んでいる。
寝子島以外の世界にいる風雲児は、今の気持ちをどう言語化して良いか判別が付かない。
「マシロよ。ゆえにその制約は、彼奴や我が起こした戦争を省みた次代のアステリズムたちが自らに課したものじゃろうな」
「つまり、ラピスちゃんは今も自由にどの階層も行き来が出来るの?」
「そういうことじゃ。だが、今は諸国漫遊よりも、月影塔の完全復元を目指さねば。特に我が階層はまだまだ復元しきれておらぬ。復元を進めることこそ、我が宿敵の野望を砕く一番の近道になると推し量っているのだ」
それはつまりどういうことか、白が問おうとしたその時、ちょうどアイオが「お待たせ致しましたですわ!」と出来上がった品々を目の前に差し出した。
寝子島で現物を見知っている風雲児と白は、差し出されたたこ焼きとりんご飴を思わず凝視してしまった。
「おい、このたこ焼き、でかくね??」
「このりんご飴、りんごじゃないよ……?」
2人の視線はアイオに注がれる。
アイオは苦笑いしながら弁解を始めた。
「たこ焼き器はアイオが鍛冶屋のおじさんに依頼して、それっぽいものを鋳造していただいたのですが、伝え方が悪かったのかちょっと大きい穴の鉄板になりました」
「ちょっと大きいって、テニスボールくらいあるぞ? まぁ、これはこれで美味そうだけどな。いただきます!」
風雲児が巨大たこ焼きにかぶりつく。
生地が厚いせいで中身の具までなかなか辿り着けないようだ。
ようやく具に辿り着いた風雲児は、その中身に再び驚いた。
「エビだこれ!?」
「たこが手に入らなかったので様々なシーフードを入れてありますわ」
アイオ曰く、エビ・ウナギ・カニ・マグロ・サンマ・サバ・ホタテのどれか1つが入っているとのこと。
「ふむ、でもなかなか美味ではないか」
ラピスは小さな口で一生懸命に巨大たこ焼き(仮)と格闘しつつ舌鼓を打っている。
中身はホタテのようだ。
一方、白は手渡されたりんご飴に首を傾げていた。
「ええと、りんご飴なのに、メロン……?」
りんごですらなかった。
「こちらであの小さなりんごそのものは見つからなかったので、使えそうな果物を片っ端からコーティングしてみましたわ。飴部分との相性はいいものを選びましたのでご心配なく!」
「う~ん、本当かなぁ?」
半信半疑の白がひと口食べると、驚くほど魅惑的な甘味が全身を駆け巡る!
「甘い! 氷砂糖みたい! これってもしかして?」
「シュガーメロンですわ! メロン自体の甘さを引き立てるように、飴の甘さを控えめにしてあります!」
「あ、ラピスちゃんのはレインボーベリーだ!」
「ふむ、これはなんとも複雑な味じゃ。実に興味深い……」
「俺のは金剛オレンジか。各階層のフルーツがこの祭りで流通しているんだな」
彼らは三者三様のフルーツのりんご飴(?)を堪能する。
3人が満足する様を眺めて、アイオはメイド服の裾を持ち上げて一礼。
「それもこれも、皆様がこの街を守ってくださったおかげです。いつまでもこの街の平和を守ってくださいですわ」
「おう! 任せておけ!」
風雲児はニカッとアイオに微笑んでみせた。
<< もどる
1
2
3
4
5
…
35
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【星幽塔】第一階層 ウィッチ・ゴーズ・サジタリオ
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
焼きスルメ
前回シナリオ
【星幽塔】第一階層 マイ・フェイタル・シャドウ
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
神話・伝説
定員
30人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年11月05日
参加申し込みの期限
2018年11月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年11月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!