this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
黒い指先 ――三つ目の願い――
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
23
つぎへ >>
●狂宴6
かつて“仇敵”と呼んでいた少年から借りっ放しの、季節はずれの緑のコートを翻して、
大田原 いいな
は駆けて来た。内側を薄い鉄板で覆った特別仕様のコートは、重い上に暑い。ここまで全力疾走して来たものだから、心臓は早鐘のようだ。しかし、それも計算のうち。ろっこん【TRANSMUTE】で大人の女性に姿を変えた いいなは、やってきた廃墟で未央の姿を探した。
叔母のタバコをカートンで失敬し、
ジニー・劉
への情報料とした彼女の目的は……。
「千代子夫人の所へついたか。ああ、そちらは任せた。何かあったら連絡する」
友人の
後木 真央
や
双葉 仄
、
逆巻 天野
らと連絡を取り合い、星ヶ丘寮から運転手つきの車で来た
八神 修
は、頭をヘルメットで防御し、手にはスタンガンとエアガンを装備して出向いてきた。
「ありがとう、ここでいい」
車を離れた位置に待機させると、彼も そのエリアに踏み込んだ。
(千代子夫人や子供達の為にも、誰も死なせない。
そして事件を公にしないよう、最大限の気を配らなければ……)
難しいと言う事は、分かっている。けれどこれまで数々の難問に挑んできた彼は、難しいから諦めると言う選択肢の持ち合わせはない。
「うん? あんだも ねこったーの情報見て来たっちゃ?」
修に話しかけたのは、
鈴野 海斗
だ。彼は小柄な体に、武器としてスコップ、防具として防刃ジャケットと防刃グローブを身に着けていた。自衛隊志望というだけあり、かなり本格的な装備だ。
反面、東北交じりのノンビリとした話し方が、どこかホッとさせる。
「ああ。俺は八神、君は?」
「オラは鈴野。小さい子が、おそろすねえ目に遭ってるって言うから、助けに来ただ。
誰かが死んだり、痛めつけられるのは駄目だっちゃ!」
普段は眠そうな目を、きりりと吊り上げる彼に、修は力強く頷いた。
「同感だ、決して誰も死なせはしない」
「んであ、八神さんと協力するだ。オラ、こう見えて体力あるっちゃ!」
「それは頼もしいな、よろしく頼む」
しっかり握手を交わす二人。そこへ二人の少女が追いついて来た。
現場で瓦礫が飛び交っているという追加情報を手に入れて、コンビニで風船を購入して来た、元気娘の
李 小麗
と、どこか神秘的なイメージを漂わせた
黒依 アリーセ
の仲良し二人組だ。見知った修の姿を認めると、軽く手を振る。
「犬飼 未央さん……セブンを名乗った、もれいび狩りの少年。
復讐を考えるのは解るけど。
三下 ゴロー
を法で裁けないのも解るけど……」
呟き、顔を上げたアリーセは、いかにもな廃墟の重い雰囲気に息を呑む。しかしこの恐ろしげな場所に入らないと、話が進まない。そんなアリーセに、小麗は元気付けるように笑う。
「アリーセ、心配ない。しゃおりーが付いてるのだ!」
「ええ、ありがとう」
おだんご頭を ぴょこぴょこ跳ねさせて主張した小麗が、耳のついた白黒パンダリュックから、色とりどりの風船を取り出して、ぷぅと膨らませる。
「それは、何に使うだ?」
海斗がポニーテールを揺らして、小首をかしげた。
「これはー」
小麗がアリーセの袖から安全ピンを一本拝借して、風船を刺す動作を見せた。
「破裂させて、幽霊をビックリさせて撃退するのだ!」
「なるほど、考えたっちゃね」
「でも、幽霊達 静かね?」
アリーセの指摘するように、幽霊達は先に訪れていた
双葉 仄
や
雪見 大福
、
篠崎 響也
が自我を取り戻させていたため、ゆっくりと元いた場所に戻っているだけで、襲ってくる様子はない。
「彼等が帰って行く場所が、
三下 ゴロー
の居る場所だろうか」
修は冷静な彼らしく、幽霊達の動きを見て、すぐに予測を立てた。幽霊達は一棟のビルの前で、ふわりと浮き上がり、そのまま壁をすり抜けていった。
「どうやら、上階のようだ……鈴野、警戒して行こう」
「んだ、幕僚長殿!」
「おいおい……何だそれは。黒依達はどうする?」
「そうね、私達は……」
未央を探し、周囲を見回すアリーセの腕を小麗が掴んだ。
「誰か出てきた!」
小麗の示す先に注目して見れば、先程 修が目星をつけた廃ビルより、人影が出てくる所だった。遠目からでも分かるほど、立派な体格をしている。
「誰か、かついでるっちゃ……」
「何だって?」
薄暗がりの中、目を凝らす。確かに人影は誰かを抱えている。
「あれは……新井さん?」
傷ついた
新井 米太郎
をその場に下ろした、
御風 不二夫
に駆け寄る。
「おーい、大丈夫だべか?」
「あんた達は?」
「事件を聞いて駆けつけた、殺人を止めたくてな。中の様子を教えてくれ。
黒依は、彼を治療してやってくれないか?」
修の要求を耳にする前に、アリーセは左手を覆った包帯に手を掛けていた。
しゅるしゅるとその布を外すと、アリーセの一族の女達が代々守り継いで来た、幸運を齎すと伝えられる七芒星とヤドリギの刺青が現れる。
星とヤドリギのシンボルに口付けし、願いを籠めてアリーセは歌う。その血に治癒の力を授かるために。
アリーセが米太郎を治療している時、人目を忍んで行動する若者の姿があった。
ヒーロー『ザ・ストレイト』、
風雲児 轟
だ。彼は不気味な静けさの中、全神経を耳に集中しビル内の様子を探る。
(下にも人が居る……でも戦闘してるって感じじゃないな)
意を決し、遮蔽物を利用しながら、轟は少しずつ上を目指す。途中で さとみを探す
楪 櫻
と、
日暮 ねむる
を追い越す。どうやら目的を同じくする
青物 といき
や、
如月 庚
と合流し、協力して探しているらしい。
「どうにか皆が手を下す前に、犯人を捕まえないとな」
と。物音に気付いた轟は、咄嗟に物陰に身を隠した。
上から男が二人、談笑しながら降りてくる。
情報屋の
ジニー・劉
と
三下 ゴロー
だ。
ゴローが道中、際限なく増やすものだから、相当数の幽霊を護衛としてつけている。これには場所を
シーサイド九龍
に移そうと誘ったジニーの方が、内心焦っていた。
(まずいな……幽霊の攻撃が止んでたタイミングで、さっさと吊るし上げて置くんだったぜ)
すでにゴローを守るよう、“お願い”されている幽霊達は、今それをやれば、ゴローを守るために容赦のない攻撃に移るだろう。
二人をやり過ごした轟も、これには頭を抱えた。
(他のメンバーと協力しないと、とてもじゃないが、突破出来そうもないな)
ここには協力し合えるだけの頭数が、すでに揃っている。
足並みの揃わない行動が、ピンチに拍車をかけていた。
<< もどる
1
…
11
12
13
14
15
…
23
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
黒い指先 ――三つ目の願い――
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
メシータ
前回シナリオ
黒い指先 ――透明な檻――
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月07日
参加申し込みの期限
2013年09月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!