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黒い指先 ――三つ目の願い――
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●狂宴5
(氷華の奴、遅えな……)
廃ビルに侵入した
ジニー・劉
はゴローを遠巻きに、
氷華・クルバトフ
の到着を待っていた。
そうこうするうちに、入り口から人の気配を感じた。
さとみを一足先に探しに来た、
青物 といき
、
如月 庚
、
御風 不二夫
の三人組だ。
「わぁ……やっぱりビルの中は幽霊一杯で、怖いにゃ」
身震いし、思わず男子二人の背中に隠れる といき。
「だが、たまに目は合いはするが、襲っては来ないようだな」
「合うのかよ。俺には、さっぱり見えねぇぜ。
しかし感覚麻痺しすぎて、こういうの今一驚けねーや。まぁ初めてじゃねーしな……それじゃあ行くかね」
「うぅ、トリハダにゃ……」
二の腕をこする といきだが、尻尾を巻いて逃げ帰るつもりはない。決して、正義の味方を気取りたいのではない。ただ自分の知ってる範囲内で、殺しとか復讐とか特殊能力とか、そういう物騒なものが飛び交うの嫌いなだけ。
「しかし、どこに隠れてるんだ?」
来たはいいが、探す方法をまるで考えていなかった。そうでなくとも、小さな少女だ。思いがけない隙間に隠れている事も考えられる。庚は案外と広く、雑然としたビル内に辟易した。
「外から見えない隙間ってったか? 外部の音は聞こえんのかね?」
「それなら、さとみちゃーんって呼んでみるにゃ?」
「それしかないか、下から上でいいか?」
「あ、悪ィ。さとみちゃんは任せた……俺は、一番危なそうな奴の所にいく。
何の義理もねぇ、面識もねぇクズだが、あいつの為に人生台無しにしようとする奴は、止めねぇとな」
「単独行動は危険じゃねえか? どうしてもってなら、止めないが……」
「すまん、精々気をつけるとするぜ。あんたらも無事でな」
顔を見合わせた二人が承知してくれたので、不二夫は一人上を目指す。
「無茶すんなよ」
「……行っちゃったにゃ」
さとみは、といきと庚の二人で、地道に探す事にした。
「ちっ、人が来たか……」
人の気配に舌打ちするジニーだったが、なんと階上で音が聞こえ始めて、面食らった。
「なにィ、先客がいたのか!?」
準備に時間を掛けず、尚且つ単独行動で身軽な
新井 米太郎
が、いち早くゴローと接触していたのだ。
「何だ……お、驚かすなよ。
さっきのとは、別の奴か……なあ、聞いてくれ、俺は脅されて ここまで連れて来られたんだ。
頼む、俺を」
続くゴローの言葉を遮り、米太郎は ねめつける。
「助けに来たと思った? 違うよ、ナルシストなの、君? うっわ引くわ……!」
たじろぐゴローをスルーし、米太郎は周囲を固める表情の無い幽霊達に視線を走らせる。
(幽霊さん、操られてるなら解放してあげたいよ! けど方法も思いつかないし……)
米太郎を動かすのは、いつだって誰かのためという強い願いだ。
「な、何を! おい、お前らコイツを やっつけろ!」
ゴローが幽霊達に“お願い”した。幽霊達の首が一斉に米太郎を振り向き、散乱した物が宙に浮いた。
バンダナの下の、米太郎の瞳が揺れる。
敵対した彼等ですら、米太郎にとっては救いの対象だ。救えるなら、救いたい。
出来れば……いや、絶対!
「あぁもうごめんね! 必殺! ……ってか、もう死んでらっしゃるけど!
除霊デコピン! ――破ぁっ!」
【似非ヒロイズム】は重力を操る。米太郎が誰かを助けたいと願い続ける限り、強さを発揮する。
手前に居た幽霊2体が、ショックを感じて我に返った。ポルターガイストによって飛来した物体も、いくつかが それで軌道を修正した。だが、全てをコントロールするのは、いかな米太郎でも無理である。
雨あられと襲ってくる物体を、抜群のバランス感覚が可能にするイレギュラーな動きで身を捻って交わし、ダメージを最小限に抑える。米太郎だからこそ出来る、人間離れした芸当だ。
視界を奪った黒板を ろっこんで払った米太郎だったが、その直後、派手な音を立てて事務机が激突し、後方に倒れこんだ。
「…………~っ!!」
倒れこみ、襲ってくる激痛に身悶えする米太郎に、尚も多数の瓦礫が襲い掛かる。
(捌ききれない!)
覚悟を決め、少しでも衝撃を減らそうと頭を守る姿勢を取る。
悔しい、また守れない。どうして僕はいつも、こうなんだ。ああでも……僕だし、そんなもんだよね、アハハ……。諦めと卑下を、ないまぜにして米太郎は予測される衝撃を待った。
しかし、それは起こらなかった。不審に思い目を開けば、目の前に巨大化した両腕を盾に立ちはだかる、
御風 不二夫
の姿があった。
「おい、大丈夫か!?」
米太郎の気配を背中で感じながら、腕の隙間から垣間見るゴローに、不二夫の食いしばった歯列に力が入る。
三下ってのは、こいつか!
一発ぶん殴らせろ、と言いたい所だが米太郎のピンチに咄嗟に介入した状況は、想像以上に厳しい。
掴んで投げ返そうと思っていた瓦礫は、米太郎を庇っている不二夫に、腕を動かす暇を与えない。
パチパチパチ……。
場違いな拍手の、乾いた音が響いた。
「いやー、お見事。俺は ここらの情報屋だ。
マダム・千代子の依頼を受けて、あんたを保護しにきた。そいつは俺のボディガードだ」
不二夫を指差し、進み出たのは
ジニー・劉
。
「お袋の……?」
ゴローは驚愕する。あの温厚な母は、そんな素振りを見せた事はない。
「母親ってのは何でもお見通しさ。
かわいい息子のピンチに、ちゃんと気付いてたのさ。オイ、そいつ連れてけ。後始末、忘れんなよ」
ジニーが、不二夫に後ろ手でサインを送る。ゴローが幽霊を止めたのを機に、不二夫が米太郎を確保して下がった。
「で、何人殺った?」
くっきりとクマの浮いた目を細め、ジニーはゴローに問う。
「な、何のことだ……」
ストレートな切り込みに、ゴローの目が泳いだ。だがそれも想定内。ジニーは じりじりと、ゴローとの距離を詰める。
「安心しろ、俺は味方だ。ろっこん使って人殺しなんて、普通にやったんじゃ到底出来ねぇよな。
俺は、あんたを尊敬してるんだ。ホント凄えな、どうやったか教えてくれよ」
ジニーは更に畳み掛ける。シャツを着崩し、血色の悪い唇を曲げる彼は、日の当たる職業に従事している者とは思えない。
「よく考えろ。これは兄貴と親父の鼻をあかす、最大の好機だ。もれいびは選ばれた人間、ろっこんはその証だ。
なのに あんた、親父と兄貴の顔色窺って、一生びびって逃げ隠れか?」
蜘蛛が囁く。
「今こそ、さんざん馬鹿にしてきた世間を見返す時だ!」
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黒い指先 ――透明な檻――
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月07日
参加申し込みの期限
2013年09月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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