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黒い指先 ――三つ目の願い――
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●狂宴2
未央の後を追うというのは、ポルターガイストの嵐に突っ込むという事だ。
響也は【瞬間加速】によって、瞬間的に動作を加速させて、瓦礫から器用に身を躱す。奇しくも先を行った、
御剣 刀
と同系統の ろっこんを、独特のリズムでステップを踏むように、扱って見せた。
まだろっこんを使う事には、心理的な抵抗があったが……。
「しかしキリがないな」
ポルターガイストへの対策を持たないアネモネ達は、飛んでくる物から身を守るのに、必死にならざるを得ない。
やれやれ、とツインテールから解いたリボンを手の甲に巻き、小石を叩き落とした仄が、胸を張った。
「幽霊は操られているだけだ。ちょっと“思い出させて”やれば、我に返るだろう。見てろ!」
仄が幽霊の一体に向かって、手首を捻る。
“がちゃん”と、あたかも解錠されたかのような音が、小気味良く響いた。
仄の ろっこん【オレンジ】は、彼女が思い浮かべた記憶や感情を対象に思い出させる。
彼女が幽霊に想起させたのは、“恐怖”。
天才を自負する仄は、普段そんな感情とは ほとんど無縁だが、過去にセブンの爆弾の
爆発
に巻き込まれるという、とてつもない恐怖を体験した。
かつて死を味わった幽霊達にとっても、“恐怖”は苦しみに満ちた記憶。
彼女の鍵を開ける動作に捕まった幽霊は、その記憶を苦悶と共に思い出し、己に立ち返った。ひとしきり身悶える様子を見せると、ゴローに使役される都合の良い駒としての立場を捨てて、やがてゆっくりと元の場所に引き返し始めた。
「他の感情に差し替えられないのか?」
苦しむ幽霊の姿に、見ていられないと天野が詰め寄るのに、仄は「助けてやってるのに」と不服そうに唇を尖らせた。
「仕方ないな。それなら幽霊に、自分を思い出させてやるとするか」
再び仄が手首を捻る動作をする。
「“自分”を思い出せば、ゴローの命令を実行している、己の不条理さに気付くはずだ」
しかし、いくら仄が【オレンジ】を試みても、その方法では幽霊は止まらない。
何故なら、彼女は彼等が“どこの誰”だかすら知らない。ただ、一個の幽霊であるという認識だけだ。
記憶も感情も、知識として蓄えているだけでは、彼女の ろっこんは威力を発揮しない。
彼女が正確に知らない事を、彼女は正しく思い浮かべる事が出来ないから。
「待て、俺が話しかけてみる」
誰よりも幽霊達の囁きを耳にしていた大福が、耐えかねて進み出る。
「死んでまで誰かの言いなりになるな、目を覚ませ!」
大福の言葉に、響也も同調し幽霊が居ると思われる方向へ向かって、よく通る声を張る。
「このままここで言いなりになり続けていいのか、したい事があるんじゃないか?」
二人の心からの訴えに、幽霊達が歩みを止めた。さわさわと震えたかと思うと、やはり元の場所に引き返して行った。
「ふー……助かった、急ごう」
アネモネを庇っていたラッセルの腕には、うっすら血が滲んでいる。
「待ってください、せめて手当てを」
絆創膏を取り出し、涙ぐんだアネモネがラッセルの傷に貼り付ける。
「お、悪ィな。サンキュー」
「いいえ、お礼を言わなきゃならないのは、私の方です。すみません……」
「気にすんなって、大したことないからよ! さあ、行こうぜ」
膠着状態にあった
御剣 刀
と未央の対峙は、新たに乱入してきた
犬神 花梨
によって、均衡を崩す。
「俺様、堅気じゃない奴には容赦しねぇから!
ましてや、幽霊引っ付けた殺人犯や復讐者なんて論外、対話する必要もねェ! ……つーわけで死ねや」
最後は熱に浮かされたような口調で言い放つと、花梨は袖に隠し持った匕首(暗器の一種)で、ぷつりと自らの指先を傷つける。赤く玉となって浮き出た血を舐めれば、ろっこん【羊很狼貪】の発動条件が満たされる事を、花梨は知っていた。
全身の筋力を強化する その ろっこんは、花梨が負ったダメージに比例して、強化率が上昇する。
花梨の手足には、先日 櫛の付喪神“
つつも
”との戦いで負った傷が残っている。特に左腕。槍のように襲い来る髪に貫かれた
腕の創傷
は、感覚を麻痺させる程、彼女の体に深刻なダメージを与えていた。しかし根っからの戦闘狂である花梨は、序盤から ろっこんを最大限に生かして戦えると、むしろ喜んでいた。
飛び交う物体に何の対策も無かったが、これによるダメージすらも花梨には追い風に感じられた。
「待ちな!」
花梨に立ちはだかるのは、
蛇沼 風弥
。
「あぁ? 何だよ、あんた邪魔すんの? そいつ犯罪者だぜ?」
右にセスタスを、左に匕首を構えて花梨は、いっそクレイジーに哂う。喧嘩さえ出来れば、相手など誰でも良かった。欲を言えば、そう、敵は強ければ強い程いい。
「未央は、そんなんじゃないよ。どうしてもってぇなら、その喧嘩、このチェーンのカザミが買うよ!」
喧嘩はナメられたら お終いとばかりに、風弥は肩をいからせ見得を切る。
「ギャハハハ! こりゃいいや、特攻服に晒か、あんたも堅気にゃ見えねーな!」
花梨が得手とする、八極拳は相手の懐に深く入り込んだ近接攻撃を主体とする中国拳法だ。
よって小柄な体を生かして、彼女がまず考えるのは当然、瞬発力を生かして相手に接近する事。
強化された筋肉で突撃した花梨を迎え撃つ風弥は、逆にチェーンによる遠隔攻撃を得手としており、八極拳使いの花梨には相性の悪い相手とも言える。
「もれいびか、なら あたいも遠慮はしないよ!」
風弥の【鎖蛇】が、宙を裂く様に走って花梨を牽制する。花梨は白い髪を躍らせながら、イレギュラーな動きを見せるチェーンを紙一重で、或いは自らを省みず強引に突っ込んで躱していく。
「もらったァ!」
最後は腕力でチェーンを振り払って後ろに流し、懐まで入り込んだ花梨はセスタスを装着した右拳を、まず突き出した。重い一撃を、風弥が身を捩って交わすと、次いで匕首による攻撃が目前まで迫る。
袖に仕込んだ暗器は予測よりも、長く伸びて風弥の頬を深く傷つける……はずだった。
「!!?」
刃は風弥のマスクを掠め取っただけ。花梨は目を見開く。負った傷が原因で痺れた腕は、もはや繊細な動きに、ついて来れない。そして【羊很狼貪】は傷の深さに比例して、確かに彼女の筋力を向上させる。
だが花梨は失念していた。ろっこんの威力は、もれいびの心身の充実も影響する。能力に胡坐をかいて無茶をし続ければ、効果は いずれ頭打ちになる。今回ポルターガイストへの対策を怠ったのが、そこまで至る道を早めるのに、拍車をかけた。
しかしまだまだ体は止まらない。継ぐ手を繰り出そうとした花梨に、背後から風弥のチェーンが迫っていた。
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メシータ
前回シナリオ
黒い指先 ――透明な檻――
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月07日
参加申し込みの期限
2013年09月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月14日 11時00分
参加キャラクター一覧
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