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【星幽塔】第一階層 マイ・フェイタル・シャドウ
砦の前には八神の建てたバリケード、そしてぺルラ隊のファランクスが竜牙兵を待ち受けている。
12×8列のファランクスは、前衛が槍を構え、大盾で自分と左隣の人の半身を守るように組まれた防御に優れた陣形だ。
飛来する矢や魔法などの上からの攻撃は、後方の兵が長槍で落とす算段だ。
右端は精鋭とペルラが入り、若い兵は中心部に組ませる。癒しの光の兵と闘士の光の兵は交互に間に入り、周囲にヒールできるように計算されている。
「さぁ、私たちの出番です！ フェーズ２が発動するまでの間、耐え忍ぶのです！」
ぺルラは蒔かれし者の杖を掲げ、星の力を反発するバリアを展開。
すると、遠方から岩石のつぶてが兵士たちに降り注ぐ！
バリアが反発してつぶては反射！
そのまま前方へ迫る歩兵たちの身体を押し潰した！
「茶色の光、土属性の魔導士型竜牙兵を確認。八神分解部隊、出番だ！」
八神分解部隊は三人一組ずつの分解部隊編成だ。
ひとりが広域分解、もうひとりが漏れた敵のピンポイント分解、三人目が戦況を広く知覚する目と耳の役割を担う。
更に適時交代することで、長期戦に対応できる。
八神は双眼鏡を用いて茶色の光を宿す竜牙兵を視認すると、息を止めて意識を集中する。
イメージは、魔導士を中心とした超広範囲分解！
（いくぞ、広域視認分解！！）
むんっ、と八神と兵士が気を張ると、カラコロと小気味いい音を立てて関節が外れた竜牙兵が地面へ散らばってゆく。
残った装備は兵士たちが鹵獲し、一旦後退して装備換装を急ぐ。
これでぺルラ隊の防御力が時間が経つにつれて強固になってゆく。
フランチェスカも最前線で弓を引き絞り、迫り来る歩兵の頭を矢で射抜いた。
そのたびに兵士たちから歓声が上がり、自軍の士気は衰えることを知らない。
フランチェスカはミハイルから借り受けた25名の弓兵と共に次々と竜牙兵を射撃して破壊する。
「追い風を吹かす。勝利を俺たちの手に！」
竪琴型の狙撃弓である獅子心弓をかき鳴らすと、砦の背後から強風が吹き荒れだす！
竜牙兵たちにとっては向かい風になり、投擲や弓矢などの遠距離攻撃に軒並みマイナス補正が掛かる。
獅子目はサジタリオ讃美歌を歌い上げると、フランチェスカと自身の周囲に半透明の障壁を生成展開。
そのまま弦を爪弾けば、風の矢を数本同時に射出！
圧縮空気の矢が竜牙騎兵の鎧の継ぎ目を死霊馬もろとも貫通！
「ボクも前に出て戦うぞ！ 盾を持つ仲間を守るぞ！」
アスワド・クロノワールは単騎で戦場を掛ける！
「ボクはクロノワール族がアスワド、行くぞ骨共っ！」
ファランクス陣形の前に躍り出ると、向かってくる斧兵を左手に握られたクークゥルで正面から唐竹割り！
クークゥルとは一族の言葉で『鈎爪』という意味で、形状は肉厚で曲がりの大きなククリナイフが最も近い。
最大の特徴は、黒曜石めいた黒く輝く重厚な岩石を研磨した刃である。ヴォーパルバニー族はこれを片手で軽々と扱うが、実際は超重量の得物であり、もはや刃というより鈍器にも近い。
だがクークゥルはアスワドにとって必殺の武具ではない。
あくまでもクークゥルは攻撃を受け止め、いなす防御的な役割を持つ。
その証拠に、おお、見よ！
竜牙弓兵が放つ矢の雨の中を、暴風めいて振り回すクークゥルで弾き返すアスワドの姿を！
あの小さなククリナイフ一本で己の動作視力を頼りに高速飛来する矢を叩き落せる芸当は、戦闘民族ヴォーパルバニー族だからこそできる芸当！
「弓兵は近付けば無力だぞ！ くらえーっ！」
ヴォーパルバニー族特有の俊敏な脚を活かして弓兵に接近するや否や、アスワドは担いでいた別の得物を右手でむんずと掴み取る。
そのまま真一文字にアスワドの身の丈近い極黒光の石刃が弓兵たちを纏めて一閃ッ！
弓兵たちは鎧袖一触、粉々になって吹っ飛んでいった！
この巨大な石刃の名はヴォーパル。彼女ら一族の言葉で『撥ねる者』の意味を持つ。
全長90～100cmの幅広の片刃の刀剣で、クークゥルと同じ黒曜石めいた頑強な岩石を研磨して制作されたものだ。
お気付きだろうか？
アスワドが属する兎獣人一族が何故、ヴォーパルバニーと呼ばれるのか、その起源を！
「その首、貰ったぞ！」
アスワドのヴォーパルがまた一体の竜牙兵の首を粉砕して刎ね飛ばす！
彼女の一族は『首を刎ねる兎』という名を持つ。
つまり、このヴォーパルこそがアスワドの主力武具であり、一族の誇り！
「暴れたらなんだかおなかすいた……。あっ、そうだ！ リーシャが作ったサンドイッチを食べるぞ！」
いきなり戦場でもっもっもっとサンドイッチを食み始めるアスワド。
そこは兎らしく食事シーンはカワイイ。
だがキケン！
アスワドの背後から襲い掛かる騎兵のチャージランス！
「食事の邪魔だぞ！」
突き出された突撃槍の切先をクークゥルで受け流すと、自身の身体を反転させてヴォーパルを騎兵の身体に叩き込む！
甲高い金属音と骨の砕ける音が戦場に響き渡った後、アスワドは何事もなかったかのようにサンドイッチをもっもっもっと食べていた。
「これ、すごい美味いぞー！ 元気が湧いてくるぞ！ おかわりはないのか！？ ボクはおかわりがほしいぞ……」
この後、しょんぼりするアスワドを見兼ねたファランクス陣形の兵士のひとりが「俺の、食う？」とサンドイッチを差し出したという。
12×8列のファランクスは、前衛が槍を構え、大盾で自分と左隣の人の半身を守るように組まれた防御に優れた陣形だ。
飛来する矢や魔法などの上からの攻撃は、後方の兵が長槍で落とす算段だ。
右端は精鋭とペルラが入り、若い兵は中心部に組ませる。癒しの光の兵と闘士の光の兵は交互に間に入り、周囲にヒールできるように計算されている。
「さぁ、私たちの出番です！ フェーズ２が発動するまでの間、耐え忍ぶのです！」
ぺルラは蒔かれし者の杖を掲げ、星の力を反発するバリアを展開。
すると、遠方から岩石のつぶてが兵士たちに降り注ぐ！
バリアが反発してつぶては反射！
そのまま前方へ迫る歩兵たちの身体を押し潰した！
「茶色の光、土属性の魔導士型竜牙兵を確認。八神分解部隊、出番だ！」
八神分解部隊は三人一組ずつの分解部隊編成だ。
ひとりが広域分解、もうひとりが漏れた敵のピンポイント分解、三人目が戦況を広く知覚する目と耳の役割を担う。
更に適時交代することで、長期戦に対応できる。
八神は双眼鏡を用いて茶色の光を宿す竜牙兵を視認すると、息を止めて意識を集中する。
イメージは、魔導士を中心とした超広範囲分解！
（いくぞ、広域視認分解！！）
むんっ、と八神と兵士が気を張ると、カラコロと小気味いい音を立てて関節が外れた竜牙兵が地面へ散らばってゆく。
残った装備は兵士たちが鹵獲し、一旦後退して装備換装を急ぐ。
これでぺルラ隊の防御力が時間が経つにつれて強固になってゆく。
フランチェスカも最前線で弓を引き絞り、迫り来る歩兵の頭を矢で射抜いた。
そのたびに兵士たちから歓声が上がり、自軍の士気は衰えることを知らない。
フランチェスカはミハイルから借り受けた25名の弓兵と共に次々と竜牙兵を射撃して破壊する。
「追い風を吹かす。勝利を俺たちの手に！」
竪琴型の狙撃弓である獅子心弓をかき鳴らすと、砦の背後から強風が吹き荒れだす！
竜牙兵たちにとっては向かい風になり、投擲や弓矢などの遠距離攻撃に軒並みマイナス補正が掛かる。
獅子目はサジタリオ讃美歌を歌い上げると、フランチェスカと自身の周囲に半透明の障壁を生成展開。
そのまま弦を爪弾けば、風の矢を数本同時に射出！
圧縮空気の矢が竜牙騎兵の鎧の継ぎ目を死霊馬もろとも貫通！
「ボクも前に出て戦うぞ！ 盾を持つ仲間を守るぞ！」
アスワド・クロノワールは単騎で戦場を掛ける！
「ボクはクロノワール族がアスワド、行くぞ骨共っ！」
ファランクス陣形の前に躍り出ると、向かってくる斧兵を左手に握られたクークゥルで正面から唐竹割り！
クークゥルとは一族の言葉で『鈎爪』という意味で、形状は肉厚で曲がりの大きなククリナイフが最も近い。
最大の特徴は、黒曜石めいた黒く輝く重厚な岩石を研磨した刃である。ヴォーパルバニー族はこれを片手で軽々と扱うが、実際は超重量の得物であり、もはや刃というより鈍器にも近い。
だがクークゥルはアスワドにとって必殺の武具ではない。
あくまでもクークゥルは攻撃を受け止め、いなす防御的な役割を持つ。
その証拠に、おお、見よ！
竜牙弓兵が放つ矢の雨の中を、暴風めいて振り回すクークゥルで弾き返すアスワドの姿を！
あの小さなククリナイフ一本で己の動作視力を頼りに高速飛来する矢を叩き落せる芸当は、戦闘民族ヴォーパルバニー族だからこそできる芸当！
「弓兵は近付けば無力だぞ！ くらえーっ！」
ヴォーパルバニー族特有の俊敏な脚を活かして弓兵に接近するや否や、アスワドは担いでいた別の得物を右手でむんずと掴み取る。
そのまま真一文字にアスワドの身の丈近い極黒光の石刃が弓兵たちを纏めて一閃ッ！
弓兵たちは鎧袖一触、粉々になって吹っ飛んでいった！
この巨大な石刃の名はヴォーパル。彼女ら一族の言葉で『撥ねる者』の意味を持つ。
全長90～100cmの幅広の片刃の刀剣で、クークゥルと同じ黒曜石めいた頑強な岩石を研磨して制作されたものだ。
お気付きだろうか？
アスワドが属する兎獣人一族が何故、ヴォーパルバニーと呼ばれるのか、その起源を！
「その首、貰ったぞ！」
アスワドのヴォーパルがまた一体の竜牙兵の首を粉砕して刎ね飛ばす！
彼女の一族は『首を刎ねる兎』という名を持つ。
つまり、このヴォーパルこそがアスワドの主力武具であり、一族の誇り！
「暴れたらなんだかおなかすいた……。あっ、そうだ！ リーシャが作ったサンドイッチを食べるぞ！」
いきなり戦場でもっもっもっとサンドイッチを食み始めるアスワド。
そこは兎らしく食事シーンはカワイイ。
だがキケン！
アスワドの背後から襲い掛かる騎兵のチャージランス！
「食事の邪魔だぞ！」
突き出された突撃槍の切先をクークゥルで受け流すと、自身の身体を反転させてヴォーパルを騎兵の身体に叩き込む！
甲高い金属音と骨の砕ける音が戦場に響き渡った後、アスワドは何事もなかったかのようにサンドイッチをもっもっもっと食べていた。
「これ、すごい美味いぞー！ 元気が湧いてくるぞ！ おかわりはないのか！？ ボクはおかわりがほしいぞ……」
この後、しょんぼりするアスワドを見兼ねたファランクス陣形の兵士のひとりが「俺の、食う？」とサンドイッチを差し出したという。
シナリオ
シナリオデータ
- 担当ゲームマスター
- 前回シナリオ
- シナリオタイプ（らっポ）
-
- シルバーシナリオ（150）
- グループ参加
-
- 3人まで
- シナリオジャンル
-
- ＳＦ・ファンタジー
- バトル
- 神話・伝説
- 定員
-
- 30人
- 参加キャラクター数
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年09月24日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年10月01日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年10月01日 11時00分
