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【星幽塔】第一階層 マイ・フェイタル・シャドウ
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【作戦2-5:命の価値】
サキリの身体は既に、敵の返り血で染まっていた。
「サキリ隊に告ぐ! 負傷者の数は!?」
「軽傷者2名、重傷者1名!」
「討伐数は?」
「剣3、槌5! 大臣が癒しの光で傷付いた精鋭兵を回復させている模様!」
「そうか、まずいな。ひとまずリリエルを呼んでくれ。まだここで仲間を死なせるわけにはいかない!」
「はっ!」
部下はコピーしたサキリのろっこんでリリエルの元へ瞬間移動していった。
サキリの判断は、合理的と言える。
治癒の光は死者を蘇生できない。
ならば100名の精鋭兵の首を全て落とした方がよい。
久隆が言った通り、彼らは生け捕りにされれば厳しい追及を牢獄の中で受けるだろう。
判決次第では死罪かもしれない。
ならばここで僕が殺しても変わらないのではないか。
少し離れた場所では、久隆が黒いペガサスを駆って槍を振るっている。
ただし、障害物の多い森の中で、絵の長い槍を振るのは武器の選択ミスである。
それがいくら馬上で扱いやすいものとはいえ、長柄武器は出っ張った枝葉に遮られてるなど扱いの悪さが目立った。
出来ることならば、取り回しの良いショートソードや棍棒、手斧の類が最適だったはずだ。
「くっ! こいつら! ちょこまかと!!」
実際、騎士の光で卓越した機動力を発揮する久隆でも、思うように精鋭兵を倒す事が出来ずに焦っていた。
そのもたついた隙を取られた久隆は、徐々に傷を増やしてゆく。
「だ、大丈夫ですか! 今すぐ治療します!」
リリエルが癒しの光で久隆を応急手当を施す。
その久隆の視線先には志波の姿があった。
彼は不殺の意志を貫き、扇で舞い続けていた。
(頼む……! 俺の踊りに魅入れ、もっと近付け……! 死にたくないなら、俺に惚れろ……!)
当然、無防備な志波は格好の標的だ。
屈強な精鋭兵たちが志波に刃を突き立てんと殺到する!
「何も対策をしていないと思ったら、大間違いだ!」
剣閃を回避した志波は、身体をひねらせて鎧から露出している兵士の部位に手刀を叩き込む!
ろっこんで痺れた兵士は、二足歩行が困難になり、鎧の重さに耐えきれずに地面に転がってしまう。
そこを瞬間移動したサキリが容赦なくナイフを突き立てんとする!
「待ってくれ、サキリくん! その兵士はもう戦えない!」
志波の制止を求める声に、サキリはナイフを収めた。
「分かりました。トドメを刺すのはやめます。ですが、ハマドは癒しの光を宿してます。兵士の怪我や状態異常は回復されるかも」
「……だとしても、俺の目の前で他人の命を奪うなんてしないでくれ……!」
奥歯を噛み締める志波の姿に、サキリの胸の奥がきつく締め付けられる。
志波もまた、後輩が戸惑う姿にモヤモヤと曇った感情が渦巻く。
「ごめん、サキリくん。この状況だから甘いことは言わない、だから……」
「無理しないでください、志波先輩。あなたは、いつだって、どんな状況だって、優しいひとだって僕、知ってますから」
「でも……サキリくん、俺は」
「皆まで、言わないでください」
サキリの声が、微かに震えていた。
踵を返し、背中越しに、血まみれのサキリは告げる。
「僕は、この状況を切り抜けるための最善の事をしています。志波先輩だって、それが最善だと思ってやっているのなら、お互い胸を張っていきましょう」
再び瞬間移動するサキリを見送った志波は、拳を力いっぱい握り絞る。
そのまま天へ向けて咆哮!!
「あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
そして、めいっぱいに笑った。
「精鋭兵の皆さーん! 俺の踊りに惚れやがれぇぇぇぇぇぇぇっ!!」
より強く、星の力を意識して志波は踊り狂うのであった。
一方、文字通り暴風と化したメリィは、一騎当千の戦働きをしていた!
「おっそいおっそい! イノセント・バーサークタイガーと呼ばれた虎の子メリィに、そんな重い鎧を着て鬼ごっこするなんて難しいんじゃないかなーっ?」
「こいつ! ぶった切ってやる!!」
「わーこわーい! でも、ざんねーん! よっと!」
ひらり、と身躱すメリィは、カウンターで精鋭兵の脚を虎の爪で打ち据える!
「ぐっ!? 脚に、力が入らない……!」
立てなくなった精鋭兵の元へすかさず、駆け寄ってくる響。
その手元には、ワインの瓶が。
「ねね? このワインあげるから、僕たちの味方になってよ! 味方になってくれたら傷も治しちゃう!」
差し出したワインの銘柄を見た精鋭兵の目が大きく見開かれた!
「これは1本で金貨5枚はくだらない最高級ワイン! ほ、本当にくれるのか?」
「いいのいいのー! 僕、今、金貨5000枚持ってるんで!」
ドヤァと胸を張る響に、兵士は
「何だって……! あの大臣ケチで、俺達の給料は凄く安いんだ。こんなワインなんて一生掛かったって自腹で買えやしない!」
「だったら~、僕と契約して、傭兵になってよ! そのワインは前払いだよ!」
「やる! やります! やらせていただきます!」
響、マネーパワーで敵の買収成功!
「ささ、早速、ぐぐっとワインを飲んじゃって♪ おかわりはじゃんじゃんあるから!」
背負っている革袋の中から、同じ銘柄のワインが何本も出てくるではないか!
「ひゃー!! ありがたやーありがたやー! ぐびっぐびっぐびっ……ぷはぁ! うまぁ~い! むにゃむにゃ、おやすみなさい~!」
ワインを飲んだ精鋭兵がコロッと寝てしまった!
「フフフ、大成功! 僕が背後から呪術で兵士さんの体力を奪っているとは気づきもしないでメリィちゃんにボッコボコにされた後、僕が買収がてら睡眠薬入りワインを兵士さんに飲ませておやすみなさい作戦だよ!」
「まさか本当に成功するなんてすごいね! タルト、天才!!」
「メリィちゃん、今の僕には金貨5000枚があるからね♪ たくさん使ってもまだ4500枚はあるよ!」
「お金のパワーって凄い!」
こうして、大臣から戦力を離反させるついでに無力化させる2人のコンビネーションが、割とえげつない形で効果を発揮していた!
鮫ノ口隊は三人一組の1・2・3班に分かれて行動している。
魔水の光と癒しの光、そして盗賊の光のスリーマンセルだ。
3班が連携して鮫ノ口隊は行動しているためか、とても統率が取れている。
「隊長! また1人、捕縛しました!」
「ありがとう、そこに転がしておいてくれ」
「了解です!」
そう言って植物の蔓で手足を縛られた屈強な精鋭兵たちが地面に転がされてゆく。
1班が囮となって正面から精鋭兵集団に襲い掛かり、側面から2班が強襲、トドメに3班が背後から忍び寄れば、どんな練度の高い兵士でも不意を突かれて瓦解してゆく。
護衛隊の中で、最も軍略に長けている鮫ノ口隊だからこそなせる業だ。
「隊長! 今度はあっちから6人編成の小隊が来ます!」
「よし、俺も正面から殴り掛かろう。攻撃パターンはろっこんで記憶済みだ。俺が合図をしたら攻撃してくれ」
「「了解です、隊長!」」
異世界でもデータを駆使する鮫ノ口は、もはや軍師レベルの働きぶりを発揮していた。
「ど、どうなっているのだ……?」
30分後、ハマド以外の兵士は、サキリに殺害されたか、久隆に再起不能にさせられたか、志波に魅了されたか、メリィと響によって眠らされたか、鮫ノ口隊に捕縛されたか、いずれかの命運を辿っていた。
ハマドは脂汗を顔中にかき、足はガクガクと震えていた。
「そんな、私の自慢の兵士たちが、こんなガキどもに……!」
「悪いね。僕たち、結構な場数を踏んでるんだ。この星幽塔だって解放したのは僕たち『もれいび』と『ほしびと』の有志達だ」
髪まで真っ赤に染まり、血みどろのサキリが微笑んだ。
「さて、ハマド。大人しくお縄に付いてくれるかな? 君には色々と聞かなくちゃならない」
「だ、誰が、秘密を漏らすか! かくなる上は!」
ハマドは首にぶら下げていた黒い宝石を握り、星の力を籠める!
「ブリュンヒルデ様! お力をお貸しくださいませ!!」
大臣の身体を黒い靄が包み込むと、どんどんと分裂してゆくではないか!
「「フェッフェッフェ! アルターエゴ、召喚! さぁ、どれが本物か、わかるかぁ!」」
50人のアルターエゴ大臣が目の前に現れた!
先程の竜牙兵たちも、この宝石の力で召喚したのだ!
「おわっ、なんかめっちゃいるー!! うう、大臣をなんとかしなきゃダメだよね!」
メリィが何とか本物を探し当てようと手近な大臣をぶん殴ってみても、影となって消えていってしまった。
「アルターエゴ50体はデコイか? サキリ隊、包囲陣形だ! 風を起こして釘付けにするだ!」
隊長と10名の兵隊が一斉につむじ風を起こし、アルターエゴの身動きを止めるサキリ隊!
鮫ノ口がガムを噛みながら、本物のハマドとアルターエゴハマドとの相違点を脳内で精査する。
「わかったぞ! 本物は黒いペンダントを首から下げたままだ!」
「分かりました! 私に任せてください! 『斬空赤刃』です!」
リリエルは強風の中に瞬間移動!
逃げようとするハマドの中に、ペンダントを身に着けたものを発見!
「いました! そこです!」
リリエルが今一度ナイフを振ると、本物のハマドの目の前に瞬間移動!
「ひっ!? どうして!?」
「これで終わりです!!」
リリエルが発動に使ったナイフが赤く輝きを放つ!
素早くペンダントの黒い宝石部分に刃を走らせる!
だが、狙いが外れて、チェーンだけが断ち切られた。
「私の! 私の影剛石(シャドーストーン)だあ!!」
地面に転がり落ちる黒い宝石に跳び付くハマド!
そこをメリィとサキリ、そして志波の3人掛かりで捕縛を試みる!
「蠍毒匕首の毒で痺れろ!」
「うおおぉっ! 行こう、タケミチ!」
「ハマド、これで……おしまいだ!」
サキリの毒牙が、メリィと志波のろっこんがハマドの身体に突き刺さると、そのまま膝から彼は崩れ落ちた。
「死んで……ない、よな?」
「大丈夫です、志波先輩。急所は外してあります。流石に、3種混合麻酔はよく効いたみたいですけど」
志波は真っ赤に染まった、後輩の姿を見遣る。
敵は確かに強かった。
だが、此方の連携と機転によって形勢を逆転できたのだ。
もしも彼が手を下さなかったら、形勢はひっくり返らないどころか、この中の誰かが命を落としていたかもしれない。
それは、ほぼ丸腰だった志波自身だったかもしれない、と考えると、彼の背筋はうすら寒くなった。
志波はサキリに声を掛けようと思うが、言語化できないもどかしさに身体がムズムズしてしまう。
「サキリくん……」
暫く考えあぐね、ようやく、出たのは……。
「お疲れさま!」
笑顔と労いの言葉だった。
<作戦2=状況終了:ハマド側の死者20名。捕縛者65名。残り15名は響の店の用心棒として雇われた>
→ハマド捕縛成功!(今後のシナリオで【ハマドの証言】というヒントがシナリオガイドに登場します)
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SF・ファンタジー
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定員
30人
参加キャラクター数
26人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年09月24日
参加申し込みの期限
2018年10月01日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年10月01日 11時00分
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