this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
携帯戦記カプセルギア 第四話「侵略のユグドラシル!!」
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
14
つぎへ >>
■シーン6:絆
あちこちで小さな戦いが起こる寝子島。
ここでも、もうひとつの戦いが始まっていました。
「なんだこりゃ! 誰かが大切にしてるギアを壊すなんて……これ以上はさせねえ!」
源 竜世
。
彼は赤と黒で色づけされたドラゴン型カプセルギア『スターライトナイト』を手に取り、戦いがあるという駅前へとかけだそうとしました。
駆けだしたと言わなかったのは、後ろから服をつまんで止められてしまったからです。
「ギアを壊すギア……すごく、恐いよ……」
工藤 歩夢
。竜世の友達で、仲の良い友達四人と一緒に外へ遊びに出ていたところでした。
心の優しい歩夢にとって、破壊や暴力の怖さや悲しさは痛いほどに伝わるのでしょうか。
彼の手の中にあったカプセルギア『ラズエル』がかたかたと震えました。
カプセルギアは彼らに友情と青春をもたらしました。
自分の分身であり、自分の延長であり、自分の友達でもあるカプセルギア。
天使のようなパーツでカスタムされたギア『ラズエル』がもし無残に壊されてしまったら……。
きっと、歩夢にとってとてもつらいことでしょう。
恐怖は人の足をとめ、動けなくしてしまうもの。
けれど、それでも人が今まで歩いて来られたのは……。
「だいじょうぶ」
竜世が、歩夢の手をそっと包みました。
熱い彼の手が、歩夢の震えを、そしてラズエルの震えを止めました。
「……やっぱり、リュウちゃんはすごいや」
「二人とも、行くんですよね。僕も一緒にいくのです!」
神嶋 星志郎
が自慢のカプセルギア『Notturno』を翳して頷きました。
白獅子の悪魔をモチーフにしたパーツカスタマイズ。凶悪なフォルムな筈なのに、どこか正義の光を感じさせます。
「カプセルギアは僕達の大切な相棒です。ただの玩具、道具じゃないんです」
だから僕らは絶対に負けません。そのことを彼らに教えてあげましょう。
星志郎はそう目で語ると、竜世たちと共に駅へ向かって歩き出しました。
……けれど、そんな中で足を止めたまま、
タイラ・トラントゥール
は動きません。
彼の手にはみんなと同じようにカプセルギアがあります。名は『バルティーグル』。白い虎のようなパーツで構成された四足歩行型カプセルギアです。
「ボクは反対だ」
「なんでだよ!」
反射的に振り向いた竜世に詰め寄りました。
「……」
頭がぶつかるかと思うほどに顔を寄せられ、タイラは目を細めます。
思い出すのは昔のこと。
特に、竜世のことでした。
カプセルギアをただのオモチャだと思っていたタイラ。
どこか冷めた視線でまわりを見て、片手間のようにギアバトルを始めた彼に、竜世はまっすぐにぶつかってきたものでした。
カプセルギアは友達。そんな気持ちも、タイラは頭で理解できていません。
けれど……。
竜世の熱や、自分を助けたギアマスターや、いくつものバトルやトラブルの中で出会い、確かに心を通じ合わせた多くの人々がありました。
それはタイラの冷静で理知的な頭脳を通り越して、高鳴る心臓によって理解させたのでした。
言葉にできない、『なにか』を。
「行かないとは言ってない。いつも言ってるだろう、正面からぶつかるのはバカだと」
タイラは腕を翳し、ある方向を指さしました。
それは、寝子島小学校。
「数分前、A.I.C.O.の通信機能で連絡があった。ユグドラシルのギアマスターからの『挑戦』だ」
この状況で自ら挑戦を流布するということは、腕自慢のギアマスターたちが次々に挑んでも戦い抜けるだけの力があるということです。
それだけの戦力に接触すれば、多少なりとも今回の騒動の核心に近づけるかもしれない……ということでもありました。
星志郎がなるほどと頷きました。
「相手はバラバラに挑んでくると思ってるかもしれません。なら、僕らがチームを組んで行けば……!」
四人は頷き合い、そして端末をそれぞれ翳しました。
「カプギアマスターズ、出動だ!」
寝子島小学校はひどいありさまでした。
下駄箱を過ぎてすぐの廊下には何人ものギアマスターが座り込み、中には泣いてしまっている人もいます。
「どうした! なにがあったんだよ!」
誰かが泣いていたら放っておけない。そんな竜世は駆け寄ってゆさぶります。
それでも泣き止まないギアマスターの女の子。その横で、座り込んでいた別のギアマスターが自分のカプセルギアを見せました。
「これは……」
星志郎が目を細めました。
寝子島小学校五年生。別のクラスの生徒ですが、星志郎とバトルをしたこともあるカプセルギアでした。愛情を込めてカスタムしたパーツに見覚えこそありましたが……その姿は無残に破壊し尽くされていたのです。
勝つための破壊なんかじゃない。全てのパーツを再利用できなくなるまで徹底的に破壊されていたのです。
「ひどいです! なにもここまで……!」
歩夢が振り返ると、ほかのカプセルギアたちも無残に破壊されていました。
中には全てを諦めて地面に放り出してしまっている子までいるほどです。
「リュウちゃん……」
「誰だ、こんなことしたやつは! 許せねえ!」
廊下の先に走り出そうとする竜世。けれど、彼をさっきの子が引き留めました。
「やめたほうがいい。あのギアマスターはバケモノだ……」
「なるほど、な」
タイラの目が鋭く光ります。
「こっちへ来て正解だったようだ。どうやらボクらは、ユグドラシルのもつ『別の目的』に迫りつつあるらしい」
「それって、どういうこと……?」
手をぎゅっと結んだまま振り返る歩夢に、タイラは無言で顎を下げました。
代わりに星志郎が応えます。
「これだけの数のカプセルギアと連戦して、その上でオーバーキルをし続ける実力……恐らくですけど、メイジンに挑んだブラックメアよりもずっと上の能力があるはずなのです。けれど、それを最初に見せなかった。どころか、生放送に一度も映ってない」
端末を翳してみせる星志郎。
確かに、寝子島小学校でのギアバトルは一度も生放送に出てきていません。
「これだけのバトルをして、それが『宣伝効果狙いでない』とすれば……」
「第三者の介入」
タイラがやっと口を開きました。
星志郎もまた頷きます。
「なんだって構わない。四人で力を合わせれば、どんな敵とだって戦える!」
行こう。そう言って走り出す竜世に、星志郎も歩夢も頷いて走り出しました。
タイラは額に指を当て。
(そう言うだろうと思った)
とは口に出さずに、彼を追って走り出しました。
居場所はすぐに分かりました。
なぜなら、家庭科室から異様な存在感がひしひしと伝わってきたからです。
「ここだな……!」
扉を開けて、一瞬。
竜世も、歩夢も星志郎も、タイラでさえも光景に目を奪われました。
調理台の上に腰掛け、手の上に妖精を遊ばせる白髪の少女の姿。
差し込む日の光の中で、どこか儚さすらもって、少女はこちらを見ました。
瞳の動きを知るまで、それが人間であることを忘れるほど、彼女は人間味に欠けていたのです。
こちらを見ても何も言わない少女に、竜世が一歩踏み出します。
「お前だな。皆のカプセルギアを破壊したのは」
「…………」
それでも無言の少女。
まったく別の方向から、ぱちぱちと手を叩く音がしました。
「ソレは喋らねえよ。感情ってもんがないのさ」
「……うわ」
振り返った星志郎が、第一印象で顔をしかめました。
全身真っ赤なテーラードスーツ。真っ赤な蛇のような柄をしたネクタイをしめ、赤いフィルタのかかったサングラスをつけた、髪まで赤い長身の大人でした。
こんな格好をしたひとどこにも……ああいえ、寝子島やそのうえに浮かんでいる塔には沢山いそうな気はしますが、彼からはどこか、まったく違う価値観の場所から来たような雰囲気を感じたのです。
場違いと言ってもいいほどに。
「先に宣言しておくが、俺たちは名乗らない。お前たちも名乗らなくていい。ただし逃げることだけは許さねえ。さっさとバトルを承認して、コレの実験台になれ」
まるで物でもあつかうように、白髪の少女を指さしました。
「だ、だれが言うとおりになんて……」
「いや、受けよう」
「ああ、望むところだ」
引こうとした星志郎。彼の前に出るようにして、タイラと竜世がそれぞれ端末を翳しました。
「勝負からは逃げない!」
「危険なら、それだけ重要な情報に近づける」
「……」
歩夢が星志郎の手を取りました。
「行こう」
「……わかりました。四人で力を合わせる、でしたもんね。やりますです!」
カプセルギアが四体。
スターライトナイト、バルティーグル、ラズエル、ノットゥルノ。
四体の目に、魂のような光が宿ります。
「オイ、命令だ。こいつら全員破壊しろ」
「……了解(ラージャ)」
手の上に妖精を遊ばせていた少女が、妖精を……いえ、白い虎をモチーフにしたようなカプセルギアを、手のひらにのせて突き出しました。
「「ギアバトル――レディ!」」
カプセルギアを通じてできた仲間たち。
グループバトルでもその強さは生きています。
「走れ! スターライトナイト! 当たるとやべーなら、スピード勝負だ!」
白髪のギアマスターが放つ白いギアは、腕に折りたたまれたゴールドクローでの近接攻撃をしかけてきます。
対してスターライトナイトは炎を吹いて勢いを増し、鋭い腕パーツで斬りかかります。
真正面からぶつかる二つのカプセルギア。
家庭科室の広い調理台に火花が散ります。
そんな時、Notturno(ノットゥルノ)は流し台を駆け上がって跳躍。アームパーツの音波攻撃とヘッドパーツからの咆哮攻撃を浴びせます。
横からの攻撃が防ぎきれなかったのか、動きを弱めた白いカプセルギア。その隙をつくように潜伏していたバルティーグルが背後から出現。爪による攻撃を仕掛けました。
「だから言ってるだろう。バカ正直に正面からいくなと」
「タイラが後ろからコソコソ行くんだ、丁度いいだろ?」
「二人とも仲良しだね……!」
なんだと? と聞き返すタイラをよそに、歩夢がラズエルを飛び上がらせました。
ヘッドパーツについた天使のようなリングが輝き、スターライトナイトやノットゥルノ、バルティーグルたちの力を高めます。
「一気にいくぞ!」
「はい!」
「命令するな」
三人、いや四人は息をピッタリあわせ、白いカプセルギアへ同時攻撃を仕掛けました。
赤と白の爪によるクロスアタック。
ノットゥルノの傘突撃とラズエルのトランペットエネルギー弾が炸裂して、大きな爆発を起こしました。
よろめき、その場に倒れる白いカプセルギア。
「四対一ならこんなものか」
「勝負は付きました。話してもらいますよ。今回の目的を」
星志郎が赤いスーツの男に向き直りました。
けれど赤いスーツの男はにやにやと笑ったままです。
雰囲気の不気味さに、歩夢はつい半歩下がってしまいました。
「なにがおかしいんだ!」
逆に半歩前へ出た竜世に、赤いスーツの男は言います。
「お前らが雑魚じゃないことは分かった。けど言ったよな、コレの実験台になれって」
「それがなんだって……」
「まだ実験は始まってねえ。今から始まるんだよ」
ドン、と教師用の机にアタッシュケースが置かれました。
ロックを解除して開くと、中には三つのカプセルギアと一つの空洞。ちょうど先程の白いカプセルギアがはまるような穴がスポンジによってかたどられています。
「実験開始だ、クー」
「……了解(ラージャ)」
ぎゅん、と三つのカプセルギアが同時に目を光らせました。
クーと呼ばれた白髪のギアマスターは、袖をめくり新たに三つの腕時計型端末を出現させました。
「朱雀、青龍、玄武――同時起動。参戦要求。ギアバトル――」
「そんな、三つ同時になんて……!」
星志郎の戸惑いをよそに、クーはただただ冷静に命令を述べました。
「ファイト」
一斉に飛び出した三つのカプセルギア。
青龍をモチーフにしたカプセルギアは跳躍と同時にドラゴン形態へと変形。ラズエルへと突撃します。
一方で玄武をモチーフにしたカプセルギアは手足を大きな甲羅へ収納し、ノットゥルノへと回転しながら突撃を仕掛けました。
傘型武器で防御するノットゥルノ。
クロスアームでガードするラズエル。
「命令を三つ同時にこなしてるのか? そんなことが……」
「言ってる場合じゃねえ。来るぞ!」
タイラと竜世は朱雀型カプセルギアに身構えましたが、正面から突撃してくるのが炎でできた分身だと気づいて歯噛みしました。
こういうとき、上か後ろと相場が決まっているものです。
「させるか、バルティーグル……!」
タイラの命令に応じてバルティーグルは急速反転。無効化咆哮を放ちます。
それによって炎を纏った何かは威力を失いましたが……それはカプセルギアの腕パーツでした。
正面から迫っていたのもまた、腕パーツ。
両腕のパーツを分離し飛行させ、分身もしくは攻撃手段に使えるというパーツだったのです。
「どいてろタイラ!」
飛翔し、真上から炎をまとって突撃してくる朱雀型。スターライトナイトは体当たりでバルティーグルを突き飛ばし、かわりに直撃を受けました。
破壊されるいくつものパーツ。
飛び散る破片が竜世の頬をかすりました。
流れる汗をぬぐうように手の甲でこすり、タイラと顔を見合わせます。
赤いスーツの男が笑いました。
「これで三対三だな?」
タイラは一度だけ目を瞑り、いろんな思い出をまぶたの裏によぎらせて、そして再び目を開きました。
「ふん……それで貸し借りは無しだ」
「もっと優しく言えねーのかよっ」
ったく、と言って竜世が端末を翳すと、パーツの殆どが壊れたスターライトナイトが無理矢理立ち上がりました。
「リジェネレートパーツか……厄介な。さっさと潰せ、クー」
「了解(ラージャ)」
三つに分裂して襲いかかってくる朱雀型。
ですが、そのすぐ前をラズエルと青龍型が通過しました。
くるりと振り返り、回復光線を放つラズエル。
着地してブレーキ……をかけたその上を、ノットゥルノが飛び越えて麻痺音波を浴びせました。
ラズエルもノットゥルノもぼろぼろでしたが、その一撃だけは確かに届いたのです。
青龍型はしびれて転倒し、追いかけて飛び込んできた玄武型と激突してしまいました。
「手伝えタイラ、突っ込むぞ!」
「また正面からか……今回だけだぞ」
バルティーグルの背に片腕でしがみつくスターライトナイト。
高速で突撃するバルティーグルが、ドラゴンのような炎を纏いました。
どのパーツにもないような、見たことも無いような攻撃方法です。
いいえ、それだけではありませんでした。
「ぼくも強くなりたい。でもそれは、もっとギアやみんなと遊びたいから。もっと友達になりたいからだよ! だから、ギアを壊して! マスターの心を傷つけて! こんなに痛くて哀しいこと……『ぼく達のギアバトル』じゃないもん!」
歩夢が叫ぶと同時に、端末の画面がまばゆく光りました。
タイラの、そして竜世の端末も。そして星志郎の端末もです。
四つのカプセルギアはその力を一つに集め、輝く翼や虎の牙や竜の鱗を持った巨大なファントムとなり、朱雀型を粉砕したのです。
……いいえ、粉砕したように見えただけ。壊れること無く、カプセルギアはテーブルから飛び、地面に落ちました。
まるで呼吸が止まったかのように立ち尽くしたクーは、ただひとこと。
「……きれい」
と呟きました。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
携帯戦記カプセルギア 第四話「侵略のユグドラシル!!」
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月21日
参加申し込みの期限
2018年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!