this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
携帯戦記カプセルギア 第四話「侵略のユグドラシル!!」
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
14
つぎへ >>
■シーン4:集う仲間たち
あちこちでバトルが巻き起こり、寝子島は混線の様相を表わすようになりました。
ギアを壊されて泣いてしまう子。憎しみに駆られて暴れ出してしまう子。
そんな様子を、ユグドラシルのカメラマンは食いつくように撮影するのです。
「なんですのこれは! 酷いにもほどがありますわ!」
城ヶ崎 梨々子
には、それがとても短絡的で悪いことに見えました。
いいえ。この生放送を見ている多くの人がそう思ったでしょう。けれどその情報には、ごくわずかな、しかし決定的な差がありました。
そのことに気づくのは、まだもうすこしだけ先の話です。
今は、梨々子も目の前のことに対応しなければならないのですから。
「余計なことを考えている暇がおありかしら」
女性的なシルエットに、忍者を思わせるパーツ構成。顔の下半分を和柄のバンダナで隠したギアマスターは、端末を口元へと持って行きました。
「切り刻め、天中殺」
忍者風カプセルギア天中殺の放つ無数の手裏剣がプリンセスダンサーを襲います。
対するプリンセスダンサーは粗い砂地を駆け抜け、宙返りをかけて手裏剣を回避。
華麗なターンとジグザグの走行で距離を詰めると、刃の沢山ついたフリルで踊るように攻撃し始めました。
忍者風カプセルギアに連続ダメージが入り、吹き飛ばされたカプセルギアは砂地をはねてころころと転がりました。
「私のプリンセスダンサーに攻撃を当てるにはあまりに性能不足。自慢の破壊機能も役に立ちませんでしたわね!」
勝利を確信する梨々子……でしたが、相手のギアマスターは体力残り僅かな自分のカプセルギアをつまみ上げ、懐のホルダーへとしまい込んでしまいました。
「な……勝負から逃げますの!?」
「いい絵はとれました。お使い、どうも。あなたのカプセルギア、とっても綺麗だったわ」
そう言って離れてゆくギアマスター。梨々子はなんだか消化不良な気持ちのまま、綺麗にお辞儀をするプリンセスダンサーをつまみあげました。
「おかしいですわ……」
表向きの印象とは違う、陰謀のにおい。
梨々子はキラリと眼鏡を光らせて、端末の通信機能を呼び出しました。
「真実を見極める」
そのためには。仲間たちの力が必要だ。
殆ど同じ頃、
赤羽 勇樹
はネコッターに拡散されたコピー動画を見ていました。
CAPGEAR MEIJINが倒され、メイジンダー・リトライが破壊されてしまう光景です。
角度、タイミング、そして事前演出共に完璧で、まるで自称新メイジンのブラックメアこそが強いかのように描かれています。
勇樹はギザギザの歯を食いしばり、端末を強く握りしめます。
「メイジン……! なんでこんなことに……あの人はカプギアをこよなく愛する人なのに」
悔しさ、悲しさ、わき上がる怒りと義憤の心。
ひいては正義。
勇樹の瞳に炎が灯り、身体を巡って燃え上がりました。
「待ってろ! 今すぐ俺もかけつけ――てぐ!?」
走り出そうとした勇樹の首、というかフードの端っこを
鍋島 奈々美
が掴んで引っ張りました。
よい子は走り出そうとする人のフードを引っ張ってはいけません。なぜなら首がしまるからです。
「いやいや、できすぎやん」
「なんだと」
「いかにも『拡散してください』って動画やでこれ」
奈々美は自分の端末で動画を繰り返し再生していました。
これに伴ういろんなネット上のつぶやきを見ていくと、その多くがユグドラシルの陰謀をうたったり、痛烈に批判するものばかりでしたが……この感覚をイマドキ中学生の奈々美はとてもよく知っていました。
なぜなら、その中にブラックメアの強さや格好良さを褒めるニュアンスがあったり、ユグドラシルが本当にやったという証拠がない指摘や、逆陰謀論を唱える声を見たからです。それも、とてつもなく良いテンポで。
「流れがまさに炎上商法のそれや」
「なんだそりゃあ。燃やすのか?」
伸びそうになったフードをくいくいと直しながら振り返る勇樹。
奈々美はとんでもなく巧みな指さばきで端末を操作すると、
「インターネットみたいなばーって拡散するコンテンツで手っ取り早く注目を集める方法や」
「自分を燃やすのか……そりゃ目立つが、死ぬだけじゃないのか?」
勇樹はなんとなーく自分にライターで火をつけて松明みたいになってる人を想像しましたが、とてもじゃないけど熱そうだし、なんだか死んじゃいそうな気がしました。
「本来ならそうや。大体の炎上商法は失敗してだたの自爆になる」
奈々美は目を細めて、勇樹の持つカプセルギアを見つめました。
「けど、十分な下準備と訓練さえあれば、自分をまるで傷付けずに燃えることができるんや」
「ほう……あれか、スタントマンか」
勇樹はよく映画とかで見る火が付いて転げ回ってる人のシーンを連想しました。あれで本当に大やけどを負ってしまうことなんてなくて、本当は色んな準備の上で派手に燃えているように見えているだけ……というのを、中学生的になんとなーく知っているのです。
「今ネットにあがってる生放送のコピー動画を拡散するのはあかん。完全にユグドラシルの術中や。なにしろ、大体のオトナにとっちゃユグドラシルと愛光堂の区別なんてつかん。ただ『カプセルギアが野蛮なオモチャだ』ってイメージのほうが圧倒的に広まりやすいで。特にオトナと海外!」
インターネットの情報拡散力は地球の裏側まで有効ですが、各個人をハブ化しているせいで情報の連続性が失われかつ誤解が生まれやすくなります。これを『伝言ゲーム化』といいます。
「親や学校なんかが『カプセルギア辞めろ』ってゆーたら大体は逆らえへん。そうなったらカプセルギアも愛光堂も終わりや」
それでもって、海外市場で『安全なカプセルギアを作りました』とプロモーションすれば技術もノウハウもまるごと盗めるという寸法です。とってもズルい戦法でした。
「なんだと!? 卑怯なやつらだ……誰をぶっ飛ばせばいい!?」
ぐっと拳を握る勇樹の実直さに、奈々美にどこか嬉しそうに笑いました。
「勇樹は勝負を挑んでくるユグドラシルのギアマスターをギアバトルで倒してくれたらええ。うちはうちの武器で勝負したる……!」
端末と小型カメラをそれぞれ翳し、奈々美はにやりと笑いました。
「ラズちゃん、お願い……オレと一緒に戦ってー!」
曖浜 瑠樹
はお気に入りのぬいぐるみ『ラピちゃん』を抱きしめて、カプセルギアに呼びかけました。
瑠樹――ギアマスター名『りゅーき』のギアはラピちゃんのように白いウサギのぬいぐるみ型パーツで揃えた『ラズちゃん』でした。
カプセルギアの中では珍しいほわほわとしたフォルムとは裏腹に、高い跳躍力とエネルギーウェポンが強みのギアです。
対するは全身をトゲだらけにしたネズミ型カプセルギア。
「ヤマアラシ……その子も、壊して……」
紺色のフードを被った少女が端末に囁きかけると、カプセルギア『ヤマアラシ』は身体を丸くしてトゲのボールとなって突撃してきます。
対するラズちゃんは両手を翳すように突っ張り、力場の盾を出現させました。
といっても盾の能力は片腕のもの。もう一方は反撃のためです。
輪っか状のビームが発射され、ヤマアラシへ迎撃を始めます。
衝撃がぶつかり合い、ばちばちと火花が散り、やがて双方は大きく飛び退くのでした。
「ギアを壊すなんてだめだよぉ! 大切なともだちが壊れたら悲しいよ!」
ぬいぐるみを抱きしめて言う瑠樹に、紺色フードのギアマスターは表情を変えずに言いました。
「……命令だから」
「カプセルギアは命令されてやるものじゃないよぉ! ――ラズちゃん!」
トゲミサイルで動きを制限し、ボールのように回転しながら距離を詰めていくヤマアラシ。
ラズちゃんは強力なジャンプでそれを交わすと、空中でくるりと反転しました。
陽光にきらめくふわふわのボディに、ユグドラシルのギアマスターが一瞬目を奪われます。
その一瞬でした。ラズちゃんの放った輪っかビームが直撃し、ヤマアラシはボール状態を解いて倒れてしまったのです。
撮影していたカメラマンが舌打ちしました。
「負けちまったか。使えねえな、この映像もオマエも!」
悪態をついて帰って行くカメラマン。
ユグドラシルのギアマスターは紺色のフードを深くして、瑠樹に背を向けました。
「待って!」
カプセルギアを拾い上げて、瑠樹は相手のギアマスターに声をかけました。
なぜだか、命令されて仕方なく戦っているように見えたのです。
瑠樹は手の上にラズちゃんを乗せると、きゅっきゅと可愛らしく踊らせました。
「バトルを見ている皆も、楽しんだり、和んだりしてもらえたら……嬉しいよぉ」
「…………」
紺色フードのギアマスターは振り返り、少しだけ笑って、もう一度背を向けました。
「私の命令は、寝子島のギアマスターに勝負を挑むこと。そして、敵対心を煽ること」
「それって」
「……気をつけて」
歩み去って行く背中を見つめ、瑠樹はラズちゃんとラピちゃんを抱きしめました。
こころの中にわいたもやもや。これを憎んで、元凶をやっつけようとイヤな気持ちをむき出しにする。……それが、ユグドラシルの狙い。その狙いの先に、真の目的があるように思えました。
と、そのときです。
瑠樹の端末にメッセージが入りました。
MAKYUKI:近く仲間と協力して、敵の真意を暴くんだ。
MAKYUKI:その近くに三人。頼れる仲間がいる。いますぐ合流してくれ。
<< もどる
1
…
2
3
4
5
6
…
14
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
携帯戦記カプセルギア 第四話「侵略のユグドラシル!!」
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月21日
参加申し込みの期限
2018年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!