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携帯戦記カプセルギア 第四話「侵略のユグドラシル!!」
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■シーン5:闇の戦い
「いくぞ、ジャッジメント!」
二本指を額できり、勇樹はギザギザの歯で笑いました。
「――これより正義を執行する!」
寝子島中学校の教室。机の上を走るカプセルギア『ジャッジメント』。
ノーマルパーツでありながらその堅実な作りは、つるつるとした中学校の机をしっかりととらえます。
隣の机へとジャンプ。
木目の床を走り、アサルトライフルを乱射してくる敵カプセルギア。
机ごしに相手の位置を把握していたジャッジメントは射撃に備え剣で防御し、弾丸が剣の刀身をはねていきました。
机の側面パイプを蹴るようにして地面に着地したジャッジメントは、炎のガトリングガンを幕のように乱射しながらがしがしと走り始めます。
「レッグとボディは未だにノーマルパーツか。カスタマイズをしていないのか?」
相手のカプセルギアはキャタピラ式のレッグパーツを後ろ向きに走らせ、机や椅子の脚をジグザグに抜けいきます。弾がそれぞれのフレームにはじかれ、激しい音をたてました。
「ノーマルパーツを馬鹿にするなよ」
弾幕の命中によって、敵カプセルギアのアサルトライフルが上へ向きました。
好機。勇樹は瞳の炎を強く燃やして、一気に距離をつめていきます。
咄嗟に抜かれたコンバットナイフ。
それよりも早く繰り出されたジャッジメントのジャスティスブレード。
真っ赤に光る剣は相手のボディに直撃し、勢いよく撥ね飛ばしました。
机の脚にぶつかり、はずむように転がる敵カプセルギア。
「……勝負あったな」
「ああ、だが役目も済んだ」
気づけば、アサルトライフルの弾を受けすぎたジャッジメントのボディやレッグのパーツはひどく傷ついていました。
バランスをとれずにその場に倒れてしまうほどに。
対して敵のほうは、体力が尽きて倒れただけのカプセルギア。
それを手に取り、相手はクールに去って行きました。
「…………すまねえジャッジメント。けど」
勇樹はゆっくりと振り返ります。
「これでいいんだよな?」
「ばっちりや」
掃除用具入れから出てきた奈々美は、カメラで撮影した内容を端末で確認していました。
「ユグドラシルはハッキリした証拠を残してへん。せやから、くさびになる証拠をまったく同時期に作る必要があるんや」
「えっと……」
戦闘の様子に気づいて駆けつけたのでしょうか。瑠樹と梨々子が教室の扉からそっと中を覗き込みます。
「今、入っていい状態ですの?」
「ええよええよ。お茶は出されへんけど」
椅子をひいて手招きをする奈々美に笑って、梨々子と瑠樹はそれぞれ教室の中に入っていきました。
机の上に置かれたジャッジメント、ラズちゃん、プリンセスダンサーはそれぞれひどい損壊具合でした。
勇樹は戦闘の動画をこっそり撮影させるために戦闘を引き延ばしていましたし、梨々子たちもここへ至るまで別のユグドラシルギアマスターに勝負を挑まれ、ダメージを抑えて逃げ切るのに精一杯な様子でした。
もちろん。梨々子はとっても怒っています。
「いくらなんでも酷すぎですわ! 同意もなしに子供のカプセルギアを壊すだなんて犯罪ではなくて? 大人になればカプセルギアが嫌いになって離れていくことだって……わたくしでもわかりますわ!」
「落ち着いて。怒ったらだめだよぉ」
瑠樹に言われて、梨々子は振り上げた拳をゆっくりと下げました。
「ユグドラシルのギアマスターたちは、オレたちをわざと怒らせようとしてるみたいなんだよぉ」
「わざと……? 確かにムカついちゃいるが、それが相手の狙い通りだっていうのか?」
「それが炎上商法のキモや」
奈々美がインターネット上の反応を表示して、皆が見えるように翳しました。
ちょっぴり難しい表現ですが、ネット上の反応は大きく分けて三つです。
大企業の陰謀であるとして感情的に怒り、ユグドラシル社の製品をわざと破壊したり不買運動をよびかけたりする過激な反応。
今回の事件を子供の遊びの延長ととらえてジョーク混じりに揶揄する冷笑的な反応。
そして『陰謀の陰謀』を深読みしすぎて興奮しすぎてしまっている陰湿な反応。
「現地のうちらが感情的になればなるほど、世に『カプセルギアは悪いもの』って印象がつく。日本のシェアを焼き払って、10年もすれば『別の似たような商品』に流れるようになる。攻撃されたうちらは一生モンの傷をおって二度とユグドラシルの製品を買わんようになるかもやけど……世界シェアの何パーセントにもならん。ユグドラシルとしては愛光堂を潰して利益や技術者をかっさらういい機会になるんや」
「…………」
悲しい話に、瑠樹はぎゅっとぬいぐるみを抱きしめました。
ユグドラシルのギアマスターに言われた言葉を思い出します。
彼女は『敵対心を煽ること』が命令だと言っていました。そして、『気をつけて』とも。
憎しみから攻撃をしたり過激な復讐をくわだてたりすれば一時的にスッキリはするかもしれません。けれど、みんなが幸せになれない未来へ転がり落ちてしまうのです。
そう、普通なら。
「なるほどな……それで『アソビ』ですのね」
世の普通と寝子島のフツウは似ているようでちょっと違います。
かみさまのおちた島。沢山のフシギの中で、けれどのびのびと生きる子供たち。
彼らのフツウは、誰かの悪意だってアソビに変えてしまう力があるのです。
「確かにこれはユグドラシルのプロモーションであり攻撃。けれど、愛光堂のカプセルギアが楽しいものだってことを全世界に見せつけるチャンスでもありますわ。もしそれが成功したなら、ユグドラシルはただ駒を捨てただけ……」
梨々子の脳裏に架空のチェスボードが生まれました。
ユグドラシルの黒い駒と、自分たちの白い駒。
捨て駒を使ってキングをとろうとする敵の狙いを読んで、一方的に損失を出させる手……。
「なら、この島はうってつけですわ!」
ステージもキャストもそろっている。
梨々子たちは端末を取り出し、他のギアマスターたちに連絡を取り始めました。
小中学生の指先から、『真の反撃』が始まるのです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青空綿飴
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
SF・ファンタジー
バトル
ゲーム
定員
30人
参加キャラクター数
29人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年07月21日
参加申し込みの期限
2018年07月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年07月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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