- 0
- 0
- 種族
-
- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【星幽塔】第一階層 ツインズ・ノット・デッド
西の竜牙兵部隊、規模は小隊規模。つまり、60体弱の竜牙兵の群れが向かってくる。
その４割はスコップとサーベルを持った歩兵で、２割は歩兵を一回り大きくした四つ腕の固体。
更に戦力の３割が弓兵で、後方に控えている。
その群れを取り囲むように、青白い死霊の馬を駆る鎧を着込んだ指揮官らしき竜牙兵が存在する。
「他の戦場も同じ構成だったでござる！」
伝令役の小犬丸が巡回時、各戦場に敵戦力構成を伝達していった。
「つまり、敵にも狙撃兵がいるってことか。俺、真っ先に狙われるじゃねーか……」
自身も狙撃手たる自負を持つグレッグ、物見櫓に留まるのは危険と判断した。
「こうなったら、屋根伝いに移動しながら撃ち込んでいくしかねぇな」
彼は指の間に矢を３本挟み込むと、器用に愛用の弓の弦に掛けて引き絞る。
「さて、仕事だ。そこのクソったれ共が！ サジタリオ城下町へよーこそ！ 歓迎するぜ？ ただし……」
彼は戦闘を征く指揮官竜牙兵を鷹の目めいた眼力で見抜き、３本同時に矢を放った！
「お代は見ての通りだ！ 堕ちろ！」
三本の矢は指揮官竜牙兵の顔面・胸部・腹部に命中。
顔面に命中した矢は首から上を吹き飛ばし、残る２本で死霊の馬から四肢を叩き落した。
叩き付けられる鎧のけたたましい金属音が戦場に響き渡れば、最前線の竜牙兵たちは何事かと浮足立つ。
すかさず飛んでくるグレッグの矢！
「まだまだ始まったばかりだ。楽しんでいってくれ！」
突出した竜牙歩兵が矢で吹っ飛ばされて砕け散ってゆく。
それを見たペルラは、一般兵士たちに号令を掛ける。
「今のうちに、救助隊は要救助者を後列へ！ 戦闘員は盾を構えて一列に並んでください！ ここは、死守しますよ！」
おお、これは集団戦闘の陣形、ファランクス！
盾を構え、その隙間から槍を突き出す陣形は、迎撃に最も適した戦術隊列だ。
ペルラは槍は持たないが、癒しの力を有して、竜牙歩兵に手をかざす。
「敵はアンデット、傀儡でないなら、『癒しの光』でダメージを与えられるはずです！」
すると、なんたることか！
骨の兵士は砂の粒となって見る見るうちに風化してゆくではないか！
数秒後には、身に纏っていた武具だけ残して消滅していった。
「狙い通りです……！ 竜牙兵を浄化出来ました！ 数秒間、触れ続けねばなりませんが効果は絶大です！」
これならば、ペルラも前線で敵の撃破に貢献ができる！
「皆さん、怪我をしたら下がってください。私が癒しますから！」
100人の兵士は代わる代わる隊列に参加し、ペルラが癒してゆく。
こうして市民を救助しながら幾多の民家の前で竜牙兵と対峙することで、難攻不落の人間の壁を形成していった。
その、あまりの鉄壁ぶりに、徐々に竜牙兵側も攻勢を強めてゆく。
まずは四つ腕の竜牙兵のスレッジハンマーの連打が兵士たちを襲う！
一度に強烈な４連打が襲い掛かり、奴らがハンマーを振るうたびに兵士が後方へ吹き飛んでゆく。
「……！ みなさん、無事ですか、っきゃぁ！？」
ガツンッと頭上からとんでもない衝撃が降り注ぐ。
そして四つ腕のから繰り出される打撃の雨あられ！
受け止めたウッドシールドが軋み、全身は赤く腫れ、ペルラは膝を付いてしまう。
それでも、自らを癒し、その場に踏み止まる。
「私は非力なので耐え続けることはできませんが……、それでも、この盾は飾りじゃないです！」
「チィッ！ ペルラ、３秒数えたら後ろに跳べ！」
頭上から降り注ぐグレッグの声！
ペルラは心の中で３つ数えると、四つ腕竜牙兵の腹を蹴っ飛ばして無理矢理後ろへ吹っ飛ぶ！
次の瞬間、四つ腕のうち、３つが矢で射られて粉砕されたではないか！
「ありがとうございます、グレッグさん！」
「早く片付けちまえ！ 指揮官が来るぜ！！」
グレッグは接近する指揮官に矢を乱れ撃ち、その頭部を砕いて活動停止に追い込む。
すかさずペルラは腕一本になった竜牙兵の鎧に掌を押し付け念じる。
癒しの光が温かく竜牙兵を包み込むと、スレッジハンマーと鎧を地面に転がして跡形もなく消滅していった。
「この調子でいきます……。あ、それにしても、なかなか頑丈そうな鎧ですね。わぁ、サイズもちょうどよさそう……。ついでにハンマーも護身用に戴いていきましょう」
装備を拾って身に付けてみれば、何故かジャストフィットする奇跡が起きた。
こうしてペルラは、『ヒーラー』から『殴りヒーラー』へとクラスアップした。
とはいえ、本分は盾による防御ゆえ、ハンマーの出番はない。
……と思われた。
その４割はスコップとサーベルを持った歩兵で、２割は歩兵を一回り大きくした四つ腕の固体。
更に戦力の３割が弓兵で、後方に控えている。
その群れを取り囲むように、青白い死霊の馬を駆る鎧を着込んだ指揮官らしき竜牙兵が存在する。
「他の戦場も同じ構成だったでござる！」
伝令役の小犬丸が巡回時、各戦場に敵戦力構成を伝達していった。
「つまり、敵にも狙撃兵がいるってことか。俺、真っ先に狙われるじゃねーか……」
自身も狙撃手たる自負を持つグレッグ、物見櫓に留まるのは危険と判断した。
「こうなったら、屋根伝いに移動しながら撃ち込んでいくしかねぇな」
彼は指の間に矢を３本挟み込むと、器用に愛用の弓の弦に掛けて引き絞る。
「さて、仕事だ。そこのクソったれ共が！ サジタリオ城下町へよーこそ！ 歓迎するぜ？ ただし……」
彼は戦闘を征く指揮官竜牙兵を鷹の目めいた眼力で見抜き、３本同時に矢を放った！
「お代は見ての通りだ！ 堕ちろ！」
三本の矢は指揮官竜牙兵の顔面・胸部・腹部に命中。
顔面に命中した矢は首から上を吹き飛ばし、残る２本で死霊の馬から四肢を叩き落した。
叩き付けられる鎧のけたたましい金属音が戦場に響き渡れば、最前線の竜牙兵たちは何事かと浮足立つ。
すかさず飛んでくるグレッグの矢！
「まだまだ始まったばかりだ。楽しんでいってくれ！」
突出した竜牙歩兵が矢で吹っ飛ばされて砕け散ってゆく。
それを見たペルラは、一般兵士たちに号令を掛ける。
「今のうちに、救助隊は要救助者を後列へ！ 戦闘員は盾を構えて一列に並んでください！ ここは、死守しますよ！」
おお、これは集団戦闘の陣形、ファランクス！
盾を構え、その隙間から槍を突き出す陣形は、迎撃に最も適した戦術隊列だ。
ペルラは槍は持たないが、癒しの力を有して、竜牙歩兵に手をかざす。
「敵はアンデット、傀儡でないなら、『癒しの光』でダメージを与えられるはずです！」
すると、なんたることか！
骨の兵士は砂の粒となって見る見るうちに風化してゆくではないか！
数秒後には、身に纏っていた武具だけ残して消滅していった。
「狙い通りです……！ 竜牙兵を浄化出来ました！ 数秒間、触れ続けねばなりませんが効果は絶大です！」
これならば、ペルラも前線で敵の撃破に貢献ができる！
「皆さん、怪我をしたら下がってください。私が癒しますから！」
100人の兵士は代わる代わる隊列に参加し、ペルラが癒してゆく。
こうして市民を救助しながら幾多の民家の前で竜牙兵と対峙することで、難攻不落の人間の壁を形成していった。
その、あまりの鉄壁ぶりに、徐々に竜牙兵側も攻勢を強めてゆく。
まずは四つ腕の竜牙兵のスレッジハンマーの連打が兵士たちを襲う！
一度に強烈な４連打が襲い掛かり、奴らがハンマーを振るうたびに兵士が後方へ吹き飛んでゆく。
「……！ みなさん、無事ですか、っきゃぁ！？」
ガツンッと頭上からとんでもない衝撃が降り注ぐ。
そして四つ腕のから繰り出される打撃の雨あられ！
受け止めたウッドシールドが軋み、全身は赤く腫れ、ペルラは膝を付いてしまう。
それでも、自らを癒し、その場に踏み止まる。
「私は非力なので耐え続けることはできませんが……、それでも、この盾は飾りじゃないです！」
「チィッ！ ペルラ、３秒数えたら後ろに跳べ！」
頭上から降り注ぐグレッグの声！
ペルラは心の中で３つ数えると、四つ腕竜牙兵の腹を蹴っ飛ばして無理矢理後ろへ吹っ飛ぶ！
次の瞬間、四つ腕のうち、３つが矢で射られて粉砕されたではないか！
「ありがとうございます、グレッグさん！」
「早く片付けちまえ！ 指揮官が来るぜ！！」
グレッグは接近する指揮官に矢を乱れ撃ち、その頭部を砕いて活動停止に追い込む。
すかさずペルラは腕一本になった竜牙兵の鎧に掌を押し付け念じる。
癒しの光が温かく竜牙兵を包み込むと、スレッジハンマーと鎧を地面に転がして跡形もなく消滅していった。
「この調子でいきます……。あ、それにしても、なかなか頑丈そうな鎧ですね。わぁ、サイズもちょうどよさそう……。ついでにハンマーも護身用に戴いていきましょう」
装備を拾って身に付けてみれば、何故かジャストフィットする奇跡が起きた。
こうしてペルラは、『ヒーラー』から『殴りヒーラー』へとクラスアップした。
とはいえ、本分は盾による防御ゆえ、ハンマーの出番はない。
……と思われた。
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2018年06月29日
- 参加申し込みの期限
-
- 2018年07月06日 11時00分
- アクション投稿の期限
-
- 2018年07月06日 11時00分
