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レディ・ロゼッタの未来観測
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薄暗いがらんとした待合室を抜け、青い扉へ。中に入ると、いかにも占い師といった様子の女が待っていた。
「こんばんは。
橘 千歳
です」
前髪のヘアピンが気になる。凝視していると占い師は、かわいいでしょ? とにんまり笑った。先に支払います、と三千円を出すと、高校生は二千円でえす、と一枚戻される。
「ようこそ。さあ、千歳ちゃんのお話を伺うわ」
「あの。占ってほしいことは、私個人ではなく、同じクラスの気になる男子が……あ! 変な意味じゃなくてですね!」
向かい側の変な占い師がだんだんにやけ顔になるのに気づき、千歳は慌てて訂正する。
「私はクラスで風紀委員をしています。その彼は危ないことにすぐ首を突っ込んで、授業もサボるし。再三注意しているのですが、右から左で……。とても手を焼いているんです」
話している間にも、その男子、
御剣 刀
の姿が浮かぶ。何度捕まえて、引っ張って、お説教をしたことか。
「不良なのねえ」
「違います!」
千歳は思いきり反論する。
「悪さはしないんです。むしろ目的はその逆で、ただやり方にいろいろと……」
ふうん、とロゼッタが気のなさげな返事をするのが悔しくて、千歳はヒートアップする。
「それに剣術ができて格好いいし、やさしいところもあって、女子からも人気あって……はっ!?」
我に返れば、占い師がにやにやと笑っている。
「と、とにかくですね。彼をまじめにする方法があれば、伝授していただければと」
なんとかいつもの顔を取り戻し、話を結ぶ。ロゼッタは、選択式の占いを適用するために、『彼をまじめにしようという努力をした場合』、そしてしなかった場合の未来を占うことにする。
千歳の努力は――The Tower、塔。
「価値観の崩壊。その子をまじめにしようとがんばった結果、あっちの考え方に同調してしまうかも」
「そんな! 私はあんな無茶な振る舞いなんて!」
千歳は憤慨するが、ロゼッタはそれをおもしろそうに眺めているだけだった。
千歳が刀を静観すれば――ソードの7。疑い。
「疑いの先は相手か、自分自身か。やっぱり一緒に暴れたほうがいいんじゃない?」
「無責任です! ロゼッタさんはどっちの味方なんですか!」
(心の中では完全に彼についていってるのに気づいてないのね。困った子だわ)
四角四面の枠を外せないまじめな少女に叱られながら、ロゼッタは笑っていた。
統一価格の二千円を受け取って、少女を見送る。しばしの休息、魔女は視線を宙に遊ばせた。
「やあ。君がロゼッタかい?」
ロゼッタの瞳の焦点は、墨色の法衣に身を包んだ少年、
逆巻 天野
に合わせられる。
「いらっしゃい。占い?」
「いや、それは遠慮しようかな。僕はあなたに興味があって来ただけだから」
「意外ね。みんな無邪気に運命を尋ねに来るだけかと思ったのに」
ロゼッタは椅子を天野に勧める。
「あなたは、島の人間ですか? それと、もれいびなんですか?」
「前者はノー。後者はイエスよ」
ランプの炎が天まで高く燃え上がる。一瞬後にはすっと消えて、焦げ跡すらも残らない。
「こういうのが得意なの」
天野はロゼッタの力を見ても、動じることはない。もっと過激なろっこんは身近にいくらでもあった。
「もれいびは、一般人から見れば超能力者のようなものです。この島では、確かにたくさん見られるけれども、それでも異端であることに変わりはない」
「そうね。自覚はしているわ」
「……あなたの目的を、教えてください」
「私はしがない占い屋よ」
「これはあくまでも僕の持論ですが……占いに携わるものは、何らかの悩みを抱えている。あなた自身も、そうだと思う。神魂に関わった者としてでも、一人の人間としてでも。もし何か、心に引っかかっているものがあるなら教えてください。お聞きしますよ」
ロゼッタは合点がいかないといった顔をする。じきにその表情は驚きに取って代わった。
「驚いた。占い師の相談に乗りに来たの?」
「ええ。あなたは客を占いで助ける。でも誰があなたを助けるんです?」
「まだ若いのに、どこでそんな気の遣い方を学んできたの? あなたには悩みがないの?」
天野は問い返されて苦笑する。
「簡単に話せるほど平和な悩みはないんだ」
「私もよ。そう簡単には解決できないわ」
歳も性別も、立場も違う。なのに二人の笑みは少し似ていた。目元に垣間見えるのは達観、あるいは諦観なのか。
「でも、少しだけ話そうかしら……私の悩み。どうしたらこの島を少しでも平和にできるか。そんなところ」
「なるほどね。ロゼッタ。今日は君が僕に占われるのはどうだい?」
天野の申し出に、女占い師は呆れたように言う。
「……それでいいの?」
「時にはそんな立場もおもしろいじゃない。風水でいいかい?」
かばんから風水盤を取り出す。魔法陣の研究に使っている手になじんだものだ。盤を示して、迷える女占い師に挑むように語る。
「悪いけど、よく当たるよ」
「秘密厳守でお願いね。黒衣の占い師さん」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月11日
参加申し込みの期限
2013年07月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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