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レディ・ロゼッタの未来観測
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深夜。花畑の花の多くは眠るかのように花弁を閉じ、朝日を静かに待つ。
「チッ! くだらねぇ場所。結局プリティな生き物なんていねーじゃねーか」
悪態の飛び出した口元には、かわいらしい八重歯がのぞいている。だがそれは猛獣の凶器であった。その肌も髪も乳白色。
犬神 花梨
、シーサイド九龍で『狂犬』と呼ばれる、少女の姿をした戦闘狂である。
だがその反面、かわいい動物と動物モチーフを好む少女的な趣味も持っていた。大好きなファンシーを詰め込んだ自室でくつろいでいると、キュートなワンちゃんぬいぐるみの下から差し出されるように出てきた薄紫の招待状。気配の一つも見逃さぬ自分の部屋で見つけたそれに、花梨は好奇心と警戒心をかき立てられた。そうしてここまでやってきたのに、日光が苦手で出られぬおかげで花畑の花はあらかた閉じ、かわいいものがいるでもなく、ただの闇が続く。すでに花梨はご機嫌斜めの爆発寸前になっていた。
「あ~あ。気分わりぃわ。これはぶん殴りもんじゃん?」
ばあん、と青い扉を蹴り開ける。中には自分より十は上に見える女性がいた。
「ん~で。あんたがレディ・ロゼッタ?」
小さな体からあふれ出す、狂気に満ちた威圧感。テーブルの上に片足を乗せ高さの優位を確保すると、無言のロゼッタを頭からつま先までじろじろと見た。
「どう見ても堅気の人間じゃねェな。俺様をわざわざ招待して、なぁに占ってくれんのさ」
「あら、初めまして。お名前をどうぞ? それと、占いたいことは自分で考えてくれなくちゃ」
ひるむ様子のないロゼッタに、こいつはますますろくでもない世界の人間だ、という確信を深める。
「……ンだァ? 俺様に悩みなんてなぁ……いや、一つあったか。『俺様を負かしてくれる強敵と戦える機会』はあるか、わかるか?」
「そんなのでいいの?」
間抜けな答えだ、いらいらする。花梨は頭を殴りつけたいのを抑えて続けた。
「俺様は純粋に戦いたいんだ! 満たされたいんだよ!」
「ふむ。あなたには、戦う相手を探さない未来から見せようかしら」
そんなものいるかっての。花梨は聞こえるように言ったが、ロゼッタはおかまいなしでカードを開いた。
「ワンドの4。小休止。安定」
ゆっくり休んでいろなんて、死ねといわれているのと同じだ。花梨は足でテーブルを踏みつけた。
「カップの9。ごほうび。願いがかなう」
聞くや、花梨はにやりと邪悪な笑みを浮かべた。
「そうかい、そうかい。ま、俺様はこんなの信じちゃいない。話半分で聞いてやるぜ。それで、お代だったな。……俺様は堅気じゃねェやつに容赦はしねーよ。これでも食らってくたばれや!」
至近距離から、花梨の『気持ち』のこもったパンチが放たれる。立ち上がったロゼッタとの身長差ゆえ、狙った顔面には届かなかったが、白い拳は占い師の肩に食い込んだ。鈍い、くぐもった音がする。
「チッ。次ははずさねェ!」
だが、二の拳はロゼッタに当たらなかった。小さな手が、花梨の腕をしっかりとつかんでいる。
「だっ……誰だっ、てめェ!」
「そっちこそ!」
白い髪、白い肌の少女を見据えるは黒い髪、黒い瞳の少女。
奈良橋 博美
だった。
「ロゼッタさん!」
ロゼッタは肩を押さえてうずくまっている。
「よそ見してんじゃ、ねェよ……っと!」
花梨がずしんと踏み込むと同時に、鋭い肘打ちが放たれ、博美はそれを腕の外側でいなす。二本の腕がぶつかり合うと、びりびりと重い衝撃が伝った。博美は反対の手で花梨の肘をつかみ、強引に伸ばすと関節をへし曲げようとする。強烈な痛みが襲った。
「やったな! このガキィ!」
「おとなしくしろ、この賊め!」
花梨はひねり倒される前に自ら体を回転させ、逆に博美の腕をねじりにかかった。危険を察知し、博美は敵を解放する。好機とばかりに花梨は跳び、博美の目を狙う。
突き出した指が大きな手に包まれる。そのままグーの形に曲げられた。
「当店ではハードなお触りは禁止しておりまあす」
痛みに顔を歪めながらも、つとめてのんびりと。ロゼッタは花梨の拳をサーモンピンクのハンカチで包む。その色は、ほんのり朱の透ける花梨の頬の色に似ていた。
「これで我慢してね」
巻かれたハンカチには、かわいい白いウサギの顔。大きな赤い目が、花梨をじっと見つめている。
「てっ! てめぇ! 俺様をなめやがって!」
「それで殴ったらウサちゃんがかわいそうよ」
引きちぎろうと手を伸ばすが、ウサギの顔が歪んでしまうのが怖くてできなかった。
「今のうちなら見逃してやる。さっさと出てけ」
花梨と博美、二人の戦う少女はにらみ合う。
「……ヘッ。こいつかよ。強い相手って言うのはよぉ! おいガキ、名前言え」
「奈良橋流古武術宗家、
奈良橋 博美
」
「ふん。
犬神 花梨
だ。次会ったら、叩き潰してやるからな。覚えとけよ」
「占いの結果、当たってたでしょ。またおいでなさいね。【苛烈可憐な白き狂犬】さん」
「二度と来るか! こんなふざけた店!」
花梨は来た時同様に扉を蹴破って、外に飛び出していった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月11日
参加申し込みの期限
2013年07月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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