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「あっ! 未明さん! 未明せれねさん! 大切なお願いがっ!」
「はーいっ」
観客からは見えないようにぐるりと幕を張った舞台裏の端、ステージ衣装の水着の上からウィンドブレーカーを羽織ったアイドル、未明せれね――
夢宮 瑠奈
は、イベントスタッフのひとりから手を取らんばかりに頼み込まれ、花がほころぶような笑顔を浮かべた。
「本番のご出演はもう少し後なのは理解しているのですが、オープニングの掛け声はせれねちゃんがいいと大手スポンサーが駄々を、……あ、いえ、たってのご希望で」
顔色を赤くしたり蒼くしたり、申し訳なさそうに頭を下げるスタッフに、アイドルグループ『CitrusCat's』の一員でありながら今回はソロで出演を決めている未明せれねは朗らかに肯う。
「分かりました、お任せください!」
亜麻色の髪を海の香含んだ空気に揺らし、せれねは泣きほくろのある茶色の瞳を細めた。ウィンドブレーカーの裾を翻して、くるりとターン。
ちらりと見える、人魚姫を思わせる水着の衣装にスタッフは思わず拍手喝采。おお、と賛辞の声を浴びて、せれねははにかんで微笑んだ。
「海でキャンプでイベントと言ったら、衣装は水着しかないでしょう?」
なんて、とおどけて言い、その場で元気いっぱいにぴょんぴょんと飛び跳ねて見せる。
「寝子ヶ浜海浜公園は私のホームステージとも言えなくもありませんし、全力を発揮するなっていうほうがむりですね!」
天幕の隙間に、舞台が見える。
「瑠奈ちゃん!」
声を掛けられ振り向く。デジカメを構えた真央の姿を見止め、瑠奈は『未明せれね』の笑顔を浮かべた。
寝子高校新聞部でもある真央は、主催者から撮影許可をもらい、舞台に出演する寝子高生の写真を撮る手筈でもあるらしい。
「寝子高の新聞をお楽しみに! なのだっ!」
言い残して元気いっぱいに走り去る真央に手を振り、瑠奈はもう一度舞台を見遣る。
今はまだ準備中の舞台の上、たくさんの搬入スタッフに混ざって友人の夏朝と修の姿もある。
「……もう少し右、かな……」
機材の角度を夏朝が指示し、修が位置を修正しているらしい。
「恵御納と一緒で本当に助かるよ」
頑張る友人たちの姿に、せれねはなんだか嬉しくなる。
「私も、がんばります!」
「キャンプと言えば料理だろう」
屋台ブースの一角に陣取り、
旅鴉 月詠
は折りたたみ式のリヤカーに積んできた天幕二梁の設置にまずは取り掛かる。
「舞華」
「はいはーい」
リヤカーを引いていた猫耳メイド姿の
檜扇 舞華
が緋色のツインテールを跳ねさせ元気に返事をする。
「あ、『マジカルハロウィーン』さんですね」
「如何にも」
主である月詠が他の出店責任者たちと共にイベントスタッフから火器の取り扱いや他店とのブースの兼ね合いについて等々、細々とした説明を受けているその間に、舞華は可憐な猫耳メイド姿に似合わぬ力強さと逞しさで持参した天幕を二梁、手早く設置する。
「……手慣れてますね」
設営が容易いポップアップシェルターとは言え、その素早さはイベントスタッフが手伝いに欲しいと呻いたほど。
「貸さないよ」
雇い主がスタッフの申し出を断る言葉を耳にして、舞華は黙々と天幕を整えながらこっそりほくそ笑んだ。
「……尻尾を振るな」
「え」
雇い主に指摘され、咄嗟にエプロンドレスのお尻を抑えるも、あるのはエプロンの紐ばかり。
くすりと笑うマイペースでクールな雇い主をちらりと見遣り、舞華も笑った。雇い主とメイド、という関係性ではあるものの、普段はどちらかと言えば逆に月詠から世話をされていると言えなくもない。であるからこそ、今回屋台のサポートをお願いされたときには、役に立てると正直ちょっと嬉しかった。
「にしても、朝もはよからですねー」
「準備には時間がかかる」
主従でありながら親しい間柄でもあるため、メイドの口調は軽い。
資材置き場用にと組み立てた一梁の内にふたりで入り、月詠は幕で遮られた周囲を見回す。
「仕事が早くて助かる」
大きい天幕の内に立ち、天蓋窓から流れ込む早朝の青空の光に月詠は紅い眼を細めた。人目さえ遮ってしまえば、ろっこんが使える。大荷物を運ぶのにも、月詠のろっこん『絵空事』は使い勝手がいい。
人目につかないための天幕、人に怪しまれないための素早い設営。準備は万端。
「それはもう。力仕事はお任せをー」
胸を張る舞華を横目に、月詠は鞄に入れて来たスケッチブックを取り出す。ポップな猫や鴉が描かれた一枚一枚に触れ、絵の中に小分けにして『入れて』きた資材の封印を解除する。
複数台のダッチオーブンに同数のバーベキューコンロ、備長炭に火起こし器に始まり、店に並べるお菓子の材料が諸々入ったクーラーボックスに調理器具、屋台用の机に椅子。持参すれば折り畳みリヤカー一台では到底済まない大荷物も、ろっこんを使って絵の中に封印してしまえば、全てスケッチブック一冊の中に納められる。
「便利ですよね」
「使い方だ」
テントの出入り口で見張りについていた舞華に感心され、月詠は小さく肩をすくめた。
もう一梁の天幕を屋台とし、持ち込んだ荷物を広げて準備し、売り物のお菓子の仕込みに入る頃――
『お待たせいたしましたっ! ねこじまキャンプ1370、開幕ですっ!』
初夏の青空いっぱいに、アイドル未明せれねによる開幕のアナウンスが響き渡った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月05日
参加申し込みの期限
2018年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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