this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
海と歌とキャンプと
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
…
24
つぎへ >>
息を弾ませ、
結城 日和
は観客サイトに戻る。
出番は終わり、後は色んな人の色んな演奏を聴くばかり。
出演は出演で胸が跳ねたけれど、誰かの演奏を聴くのもやっぱり楽しい。それに、
(勉強にもなるから)
だから出来るだけ聞いておきたかった。屋台にちらりと見えたハーバリウムも気になるけれど、音楽もきちんと聴いておきたい。
舞台袖で聞くことも出来るけれど、音楽をじっくり聴くのはやっぱりステージの真正面がいい。
ステージ前を埋める人々の波に翻弄されつつ、運営本部から急いで借りて来た小さな折り畳み椅子を広げる場所を探す。
「おや、先程の」
艶やかな声を掛けられ振り返れば、お酒の入ったカップを片手にスーツ姿の男性が立っている。黒髪紫眼、立ち姿が妙に絵になるその人は、まるで姫君を導く魔法使いのように優雅な仕草で隣のスペースを空けてくれた。
「あっ、ありがとう、ございます……っ」
アケーチ・タッマーキ
の隣に小さな椅子を広げさせてもらい、日和はぺこりと頭を下げる。
「貴方の演奏も、先ほどの『黄昏』も、素晴らしかったです」
お酒というよりフェスの空気と音楽にうっとりと酔い、アケーチは瞳をうっそりと細める。
『誰ソ彼コンツェルト』の一人、
神嶋 征一郎
をアケーチは知っている。この舞台に彼を見ることが出来るとは思っても居なかったが、
(征一郎さん……! 貴方は今日も素晴らしいです……!)
心中に熱いラブコールを送る。迸る熱情を喝采にして表す。
「素晴らしい音楽に、私、メロメロです」
少し離れた場所で酒を傾ける、ただならぬ雰囲気の男性が零した言葉に、
史越 奈津樹
はこっそりと同意を示す。何度も頷きつつ、感動でどきどきし続ける胸を抑える。
生演奏というのは初めて聞いたけれど、こんなにすごいものだとは思っていなかった。音楽と押し寄せる空気に圧倒され、調節されていない生きた音に胸を掴まれる。こんな経験ができるとは思っていなかった。
「うはァ」
隣で今しも息を吹き返したように呻く
風見鶏 スグリ
も、たぶん同じような気持ちなのだろうと思う。
「やっぱヴァイオリンの演奏、めっちゃうまいなァ……!」
素直な感想を素直に口にしてから、スグリは隣に立つ奈津樹と笑い合った。
「神嶋先輩も凄ぇけど、一緒のヤツも上手いな~」
「デショ! ゆえセンパイ、凄いデショ~」
感心しきりな様子の
楢木 春彦
とも軽い調子で手を取り合うようにして笑い合う。
『P』としてペストマスクに顔を隠した
綴 柚枝
がインターネット上に公開している演奏動画を前々から視聴してはいたけれど、生で聴くとまた迫力が違う。
「一緒に演奏している人も上手!」
なんだか不貞腐れたような顔で舞台を見つめる
呉井 弦月
にも、スグリは臆せず笑いかける。
「あんなに早く弾いてるのに、まったく乱れないなんて凄すぎデショ」
「それは、確かに、……相変わらず巧みな弓さばきで惹きこまれる演奏だとは思います、が……」
征一郎の演奏は以前から知っている。久しぶりに聴いた音は、やはり凄まじくテクニカルだった。その上、以前よりも聞き手を惹きつける魅力が増していたようにも思う。
あの人は、この先もっと凄い演奏者になる。
(これで偉そうじゃなければいいのに……)
うっかり思ってしまってから、弦月は唇を抑える。ぽろりと声に出してしまっていなかったか周囲を見回して確かめてから、隠した口元で苦く笑う。
(もし会えたら、ストレートに言ってしまいそうだな)
征一郎の演奏の仕方が変化したように思えたのは、一緒に演奏していた人の影響もあるのかもしれない。奈津樹とスグリの部活の先輩だという、ペストマスクのひと。
(鮮やかな弾き方だった)
魅せる、というのはああいうことなのだと思った。もっと聴いていたいと思わせてくれる演奏だった。
「生演奏は余計に音がダイレクトに来るよねッ! なんかゾワゾワしちゃうッ」
キャ~、と賑やかな声を上げて両腕を擦るスグリにそっと問うてみる。
「一緒に演奏していたあの人、」
「ゆえセンパイ?」
「もしかして動画サイトで有名な人では……?」
「わッ、弦月クン、知ってる? サッスガゆえセンパイ!」
自分のことのように嬉しそうな歓声をあげて飛び跳ねるスグリの隣、弦月はやっぱりと頷く。どこかで聞いたことのある音だとは思っていた。
(改めて納得の上手さだ……)
「あの二人、絶対モテるよね~きっとモテるよね~」
少しの休憩時間に入って空っぽになった舞台を熱く見つめ、スグリは楽しそうに笑う。
「いいなァ、モテモテ……!」
純粋に羨むようだった笑みが、不意になんだか悪い笑顔になる。なにごとかを企む笑顔で鑑賞仲間を見回し、スグリはさりげなさを装って言う。
「そういえば、なんかサプライズ・キス企画があるらしいね~」
「ああ、僕、さっき申し込み用紙もらいました」
スグリの言葉に、弦月がポケットを探る。通りがかりにスタッフから押し付けられたものの、興味も持てずにポケットに押し込んでいた抽選申し込み用紙を取り出す。
「楢木さん、よかったらどうぞ」
「……何でおれに用紙差し出してくんだよ……」
気になるならお前書けばいいだろ、と春彦に押し返され、弦月はきょとんとする。
「あれ? 書かないんですか?」
悪戯っぽく笑ってみせる。
「残念。企画に当たったらどんな顔をするか見たかったです」
「こっの」
唇を尖らせる春彦に、弦月はますます笑う。
「奈津樹クン、どなたかご希望ありんすか? ありんすか?」
じゃれあう弦月と春彦に倣い、スグリも奈津樹の顔を覗き込む。
「ってなんで二回きいたのかな!?」
「そう大事なことだから二回きいた!」
弦月が黙ってそっと差し出してきた申し込み用紙を反射的に受け取り、奈津樹はちょっと首を捻る。
「こういう企画はのらなきゃ損だよねって気持ちにならない?」
「ないです」
弦月にすげなくきっぱり断られ、奈津樹は思わず吹き出した。
「ないかー」
年下の共犯者は得られなかったものの、ここは勢いで申し込んでしまおう。大体からして、抽選に当たるとも限らない。
「あっ、オレの名前も書いて~」
「おっ、誰のキスが欲しいんだー?」
乗り気を見せるスグリと奈津樹を揶揄いつつ、春彦は舞台を見遣る。そろそろ休憩は終わり、次のステージがまた始まろうとしている。
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
…
24
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
海と歌とキャンプと
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年03月05日
参加申し込みの期限
2018年03月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!