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【星幽塔】第一階層 薬屋『Uisge beatha』
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「トライアンドエラーじゃないが、色々と試してみようっていうのは面白いな。さて、俺もやってみようか」
作業場の中でも、邪魔にはならず何かでうっかりで汚れてしまう事もない絶妙な位置を確保した
御剣 刀
は、そこにちょんとビスクドールのルヴィアを座らせて、さっそく薬草を取りに向かった。
まず目に入ったのは『金剛オレンジ』──食べれば受けた痛みを和らげ、身体の防御力を上げてくれる優れものであったが、刀がそれを見て真っ先に浮かんだ物は──『味』であった。
「(オレンジとトマトのミックスジュースは美味いんだよな……)」
口の中でフルーティな味わいが広がったような気がして。気が付けば、刀の手は隣へと置かれていた『金剛オレンジ』とほぼ同じ割合で攻撃力を上げてくれる『核熱トマト』へと伸びる。
そして、最後の味の仕上げに、星幽塔のほぼ全階層全域で高額取引されている、味覚食感において奇跡の果実と言われた『レインボーベリー』を手に取った。
「よし、これで」
集めた材料から、金剛オレンジの皮を薄皮まで丁寧に剥き、トマトは甘みが引き立つように湯むきをして、種を取り除き。
今回、優先されるべきは『美味しそうなもの』その一点。
それを星の力で動くミキサーに近い器具で一斉に混ぜ合わせた。
色味が綺麗な橙色に染まる。ミキサーからカップに移せば、柑橘類を主軸にした唾液腺が刺激されるような豊潤な香り──
「いただきます」
レシピは三種『1:1:1』単純すぎて間違えようが無い。脳裏にそれだけ焼き付けてから、刀は躊躇いなくそれに口を付けた。
「美味い!」
今まで飲んだ、どんな果物飲料よりも、ずっと美味しい……そうして、その飲み物を満たしていたコップはあっという間に空になってしまった。
そして困ったことに、飲み切ってしまったのに、その効果が全く分からない。
「ま、まあレシピは簡単だし……次に行こう」
刀はちょっとした反省を残しつつ、次の薬草を取りに向かう──
次に刀が持ってきたものは、他の人物も使っている、身体回復効果のある『星形の薬草』に万能の基材『エリクシルハーブ』と、美容に非常に良い『シュガーメロン』──味ではなく勘で集めたものではある為、今度の調合結果は完全に未知数だ。
今回の薬草割合は適当ではなく、きちんと秤に掛けてその重さを紙に控えてから、やはりミキサー的な機械へ投入。
手数は単純であればあるほど分かり易いし、何より自分が作りやすいのだと、乳鉢などで細やかな作業している他の人から、ほんの僅かな肩身狭さに目を逸らしながら、その薬は完成した。
「危ないものじゃないはずだから、ルヴィアにも試しに飲んでもらえればいいのにな。さっきのジュースは凄い美味かったし」
今回の薬も、シュガーメロンのお陰でとても涼やかな甘い香りを漂わせている。
だが、続けて飲むには先程のジュースポーションが予想以上に胃に残り、刀はひとまずそこで一息入れることにした。
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「薬は摂りすぎると中毒症状を起こすものもありますよね。
その為、用意したのは」
どん、と。作業スペースに置かれたものは『エリクシルハーブ』と『レインボーベリー』。そして『ホットカカオ』という心を落ち着かせてくれる鎮静作用のある薬草達。
「以上の、効能としてはほぼ被っていないものを選択しました。
エリクシルハーブはもちろん各種薬効成分目当てで、レインボーベリーも様々な果物の特徴を持っていますので栄養ばっちりです」
そのチョイスに満足した様子で、確固たる自信と共に頷く
ペルラ・サナーレ
。さっそく薬草の扱いには慣れた様子で、その下準備に取り掛かった。
「まず。エリクシルハーブとレインボーベリーはざっと煎って水分を飛ばします」
熱せられたフライパンがザッと音を立てて、その中にあるエリクシルハーブとレインボーベリーを加熱する。上がる湯気と同時に漂うのは香ばしい果物と新鮮な緑の良い香り。
「本当は、自然乾燥が一番なのですが、今日は時間がありませんしね」
そうしてペルラが、フライパンを火から下ろして、自分の作業スペースに戻ってくる。
フライパンの中で乾燥し、萎み始めた薬草を木べらで集める様は、まるで料理の時短テクニックを決行しているプロを彷彿とさせた。
「続いてホットカカオ」
続いて、流れるような手順で小皿に取り分けられたホットカカオの登場には、まるで背後でスタッフが頑張っているのではないかと錯覚させられる手際の良さが感じられた。勿論、これらはペルラの実力である。
「適量だと鎮静効果があると伺いましたが、過剰に摂取すると体が熱くなってしまうのだとか」
研究者から聞いた話を思い返して、独り言として確認するように繰り返す。
「ですが、今回は過剰とまではいきませんが、この副作用を少し使いたいと思います。
体温が高くなれば、体も元気になりますからね」
そうして、まな板として提供されている板の上にホットカカオを置いて、アルレッテから聞いた通常の適量から、少し多い程度を、これはまた手際良く砕いていき──
「はい、これらを無臭の高濃度蒸留酒に漬け込んで2、3ヶ月……も、待っていられませんので──
『頑張って抽出します』」
──流石に『既に漬け込んでおいたものがこちらになります』という料理番組の定番のようにはいかなかった。しかし、代わりに提示されたのは、まさかの努力論。
「薬師さんに色々お尋ねしたのですが、何か方法らしきものもなく……仕方ないので『なければ、全てを粉砕して、瓶を振り続けるしかない』です。星の力を信じて」
穏やかな眼差し。ふわりとした体つきに、柔らかそうな桃色の髪。しかし、ペルラのその内面には心の芯と共に、隕鉄よりも強い精神があることが発覚した瞬間だった──
そして宣言通り、こちらも星(念)の力をがむしゃらに込めて、回数を数えてはならない闘いが始まった。
……薬草調合というものは、想像以上に『肉体力』を使うのかも知れない、と。アリスとペルラの調合シーンを見た一部の人物が、ペルラが全力で頑張る光景に、改めてその難しさを悟った瞬間でもあった……
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薬屋内にて、何人かの見知った顔に挨拶をした後。
椿 美咲紀
は、既に選んだ薬草が乗せられた、自分の作業スペースをじーっと見つめていた。
スペースの上に置かれたものは、美しい金色の色で咲く『日輪の花』と第三階層の薬草代表とも言われる治癒効果が一際高い『星型の薬草』。
「それから──太陽と天からの星々の光を、暖かなオレンジで包み込むような──
温かくて……欠けている何かが全て満たされるようなその基材として」
その言葉と共に、最後に置かれたのは、他でも使われてきていた、痛みを包み薄れさせ、物理的な防御力を高めてくれる『金剛オレンジ』だった。
「比率はオレンジを1として、2:2:1くらいでしょうか」
そうして、オレンジの皮と果肉部を取り分けて、日輪の花と星型の薬草を乳鉢で細やかにすり潰したものを、さらに大きな乳鉢で練り混ぜ込み始める。
しばらくして──ふと、美咲紀はふわりと混ぜ込んでいた薬草に魔力が籠もり、仄かに光るのを確認した。
そうして届いたのは、完成を告げるような柔らかくて甘い柑橘系の香り。
「──うん、これは成功の気配なのです! やったなのです、シュー君!!」
偶然近くを通り掛かった
八神 修
に、飛び跳ねて喜びを訴えながら、美咲紀はさっそく完成した薬を綺麗な小瓶に入れて考えた。
せっかく作った、効果も確実な薬であるのだから、きちんとした名前を付けてこれからに役立てたい。
「【星達の光明】……ではどうでしょうか? 星々の光のように、ゆっくりと滲むように回復する薬なのです」
今回、美咲紀が作ったものは、時間と共に強力な自然治癒に近い形で回復させる治癒薬だった。
それとは対を成す瞬時回復は、敵が強かったりなどを含む、長期戦等になった際の消費や疲労が半端ない。
そのような環境使用では勿論、他にも病気の人物が体力を奪われていく状況下などにおいて、これはむしろ瞬間回復など比ではない有効性が輝く薬なのである。
「これがあれば救命率の向上に物凄く役に立つのですよ?
ですが、まだ時間がありそうなのです。可能でしたらもう一品くらい……」
そうして、美咲紀は明るい橙色をした薬の小瓶を自分のスペースの側に置くと、今度は『とにかく元気の出る薬』を目的に、薬草を集めに向かっていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月24日
参加申し込みの期限
2018年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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