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【星幽塔】第一階層 薬屋『Uisge beatha』
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「アルレッテさん、この素材で塗り薬みたいなものを作ってみたいんですが」
アルレッテ・ザメニス
の軽い説明から始まり、調合実験がスタート。
さっそく
鴻上 彰尋
は、辺りを見渡していたアルレッテを呼び止めた。
今回、彰尋が作ろうと思案していた物はクリーム状の塗り薬。しかし、調合や製造などについては彰尋も専門外であり、基材となるクリームの作り方なども、その詳細までは分からない。
アルレッテが薬屋の店主として、本日は頓に忙しいのは分かっている。それならば、冒頭に聞いてしまった方が、彼の負担も減るだろうと思われた。
「ハンドクリームとかボディクリームとか、保湿用に口とかにも塗れるようなそういうのにしてみたいのだけど……」
「なるほど。うん、材料は──」
彰尋が使用する薬草は、加工することで自然治癒力を上げることの出来る『日輪の花』。高い美容効果を持つ、しっとりとした角砂糖を思わせる触感と甘さの『シュガーメロン』。そして筋肉メンがマッチョポーズを付けているような形の蔓性植物の『マッスルバニラ』……最後の素材はイロモノかと思いきや、顔に当たる部分には甘く香る花をつけるし、胴体からは絞れば良質な美肌効果のある脂分が抽出できる。
「うん、この薬草は美容クリームにするのなら、とても良い選択だと思うよ。とても素敵に出来上がると思う。
誰かにプレゼントでもするのかな?」
「あ……はは、満足できる出来になったら……と、そう思っています」
少し照れた恥ずかしそうな様子で答えた彰尋に、それを見たアルレッテは、彼が想いを寄せる人にでも渡すのだろうと思い、微笑ましそうに目を細めた。
「それなら──マッスルバニラがあるから、液状油分はいらないね。奥に植物性の固形油があるから、それと一緒に基材にしようか。
シュガーメロンは、日輪の花の花弁を交えて。果肉のひとかけらを、水分を飛ばさない程度に良くすり潰して──……」
説明しながら、アルレッテはふと思う。
今回、この一般の人を交えての調合研究は、アルレッテの経歴上、恐らくは一人ではまず思い至らなかった機会である。
故に、せっかくのこの機にお客さんにも、是非待つだけではなく作る楽しみを見い出してもらえたら──
呟くように製作過程から素材の割合まで思案していたアルレッテは、浮かんだその思いにはたと我に返った。
そして、少し意地悪かなと思いながらも、相手から聞いた目的と材料から、敢えて分量だけは書き添えなかった紙をそっと手渡す。
「材料はたくさんあるから、分量を試行錯誤してみるのも楽しいよ。
でも、困ったらいつでも声を掛けてくれていいからね」
「あ……、確かにアルレッテさんに全部相談して、すぐに一番の物を作れてしまっては意味がないですよね」
アルレッテの呟きを、生真面目にも全て耳にし覚えようとしていた彰尋は、その言葉に己への僅かな苦笑を伴って、メモを預かりしっかりと頷いた。
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「今日は、今後の戦いにそなえて……ちょっとした便利そうな薬を作ってみようと思います」
いつもの通りにある、いつもの薬屋。今日は一際賑わっている事情を知り参加した
常闇 月
は、目の前にある薬草と真剣に睨めっこしていた。
「………………」
目の前にあるのは、極めて激しい辛さを持つ唐辛子『テルミツ唐辛子』──しかし、ただ辛いだけではなく、そこに含まれている油分は、火を受けそれを感知すると激しく燃え上がる性質を持っている。
「サファイア・リリーは星の力の塊……これをテルミツ唐辛子の火の属性と結びつけて『魔火の力』に似た力を、武器に帯びさせるような魔法の薬があれば……」
基本、もれいびである彼女が持ち得る星の力は一つ。しかし、それを擬似的に魔火の力に似たものを武器に付与出来る薬があれば、今後の戦いに、他の人への助力になるのではないか。
──それが、薬草の山々を目にしていて、月が至った一つの結論だった。
しかし、それからしばらく。月がいくら思案してもこれという薬草の一品が思い至れない。
「研究者さん、お伺いしたいことがあるのですが」
「ふっはっは! 自慢じゃないが、お嬢さん!
私は薬草にはそれなりの自信はある! しかし、薬の方はからっきし──」
「いえ、私が知りたいのは薬ではなく。
──激しい属性を持つ薬草と、星の力を、つなぎ合わせる添加剤のような薬草はありませんか」
「おお、それには心当たりがあるぞ! 何か役に立てそうだ!」
そうして、月が研究者に薦められたのは、黒い大きな瓶に入った粘性の液体だった。
薬ではなく『星松の松脂』という松ヤニ──星幽塔第三階層に生える、星松と呼ばれる松から採れる松ヤニで、星松と共に内部に星の力を宿しており、粘着した物は互いの素材の効果を殺さずに結びつける事が出来るのだという。
「エネルギー同士の接着剤と言ったところでしょうか……これで、試してみましょう。考えていてもきりがありません」
月は、まず一番危険度の高いテルミツ唐辛子を、与える刺激の一番少なさそうな大きめの乳鉢でゆっくりとすり潰し始めた。
無事ペースト状になった赤い中に、サファイア・リリーから綿密な作業で取り分けた蜜を、そっと落とし込む。
「──!?」
それだけで一気に赤く光り始めた物体に、月は流石にこれ以上続けるべきか気が差したが、最後の材料として星松の松脂を垂らし込むと光が徐々に落ち着き始めた。
「……」
勇気を出してそれをゆっくりかき混ぜる。すると、最後には薄らとした光を放つ暗赤色の液体に落ち着いた。
「成功……でしょうか。
実践使用を想定して、持ち運びに負担にならない程度の瓶に移して、少し落ち着かせてから使用してみましょう」
内心、日常と非日常と共に、驚くことの薄い月ではあるが、今回は突如爆発してもおかしくない薬の雰囲気に、流石に僅かながらの緊張は隠せなかった。
「……」
薬を瓶に詰めきって。誰にも悟られないように、月はこっそりと安堵の息を零す。
しかし、成功かはまだこれから。気は抜けない。
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「おお、隣は何か凄いっすね。
今回、俺としてはこの辺の材料を使ってみたいっすよ」
隣で作業していた月の調合光景を目にしながら、
ジーナ・レインガンド
は、手元に三種類の薬草を用意した。
一つは、煎じて飲むことで強い治癒効果が期待できる『星の牧草』
一つは、穂先を弾くと淡いエメラルド色に発光し、同じ親茎から生えたもの同士で光が伝播していくという性質を持った『アンテナアスパラ』
もう一つは、疲れから衰弱、明確な毒素にまで幅広く治癒の効果を見せる、万能薬の基材となる『エリクシルハーブ』
星の牧草とエリクシルハーブだけならば、ジーナにも予測が出来る。それは、強力な回復薬。それ以上でもそれ以下でもない。
「そうそう、ここでアンテナアスパラっすよ」
そう言いながら、早速刻んだ星の牧草とエリクシルハーブの中に、親茎ごともらい受けたアンテナアスパラの内、数本を切り分けた。
それも細かく刻んで、今までの薬草と同じ茶器に入れ、熱湯で煎じる事三分──それを一気に飲み干せば、
「うえ……っ! 苦、水……!」
ジーナが、その味に堪えきれず、脱兎の如く水飲み場まで走る。
「あ、あ……死ぬかと思ったっす……! アンテナアスパラ一つ追加するだけでこんなに酷い味になるなんて、俺も勉強不足っす……ね?」
後悔しつつも、味以上の変化は見受けられない。そう脳内で片付けて次の調合を考えていたジーナは、己の目に不思議な光景を見た。
薬草として斬り分けたアンテナアスパラの親株の一部がジーナの身体の一部を指しており……その身体の部位が、ほんわかと光っている。
「お、お。これはもしかして──?」
ジーナがテーブルの上の親株を手に取り、自分の身体に差し向ける。すると、指された身体の位置が光り始めたではないか。
「しかも! しかも、すげえっす!
アスパラで指したところ、めちゃくちゃ癒やされるっす!
肩こりとか! 腰痛とか、眼精疲労とか! もう、めちゃくちゃ消えていくっす!!」
そのジーナの感動の声に周囲の目が一斉に向けられる。見れば、ジーナが手にあるアンテナアスパラを自分の顔に向けると、寝不足で残っていた目の隈が、見事綺麗に消えていったではないか。
もちろん、この結果に研究者が飛びつかない訳がなかった。
「君! そのレシピは、そのレシピはあるだろうね!?」
「あるにはあるっすけど……薬の他にアンテナアスパラ持ち歩かなきゃいけないっすから、冒険向きとは──」
「君! 是非、この薬の増強効果に軽量化の改良検証を……!」
「嫌っす。
確かに追検証は大事っすけど、こんな他に薬草の宝の山があるのに、同じ薬草しか触れないなんて。気が向いたら考えるっすよ」
実質ノーに近しい返答で要望を華麗に袖を振られた研究者をよそに。
ジーナは予想以上に興味深い結果に心を沸き立たせ、久しぶりの心沸く思いと共に、次の調合実験へと乗り出した。
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担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月24日
参加申し込みの期限
2018年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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