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【星幽塔】第一階層 薬屋『Uisge beatha』
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「まずは、ドラゴンキャベツの葉を剥きます!」
薬草置き場の中でも一際目を引いた、一抱えもあろうかという『ドラゴンキャベツ』──竜の肉と例えられる程に肉厚ジューシーな巨大キャベツ。
リリエル・エーテライト
は、まずその大きすぎる葉を一枚必死に剥がしに掛かった。
葉が分厚いだけに、剥くのも一苦労だ。リリエルが力一杯捲って引っ張ると、野菜の新鮮な音が響いて、葉をようやく一枚ちぎることに成功した。
「次に……さっき急いで買ってきた挽き肉を丸めて──肉団子にして、これに包みます! ……思った以上に体力勝負です!」
周囲の視線も一緒に集めつつ、リリエルは無事に最初の作業を終えると、今度は魔火の光を宿した愛用のフライパンを正面にトンと置いた。
「ここに、裏ごしした核熱トマトを入れて、温めます!」
そこで、周囲もその不可思議さに気付いたのか「ん?」と首を傾げる。
しかし、一所懸命なリリエルはその視線を感じることなく、一所懸命に作業を進めた。
うっかり他の箇所が燃えてしまう事のないように、魔火の炎を慎重に操りながら、グツグツ言い始めた『核熱トマト』の中に、先程の挽き肉のドラゴンキャベツ包みの汁を跳ねさせないようにイン。
──辺りに、核熱トマトのとてもジューシーな香りが漂ってくる。
周囲に、良い煮込み具合のドラゴンキャベツ包みが、よだれが出そうな程の美味しそうな匂いを溢れさせた。
そして、最後の仕上げとして、香ばしさに香りを嗅ぐだけで嗅覚まで敏感になりそうな粗挽きの『鷹の胡椒』をパラパラと落として──
「できました!
リリエル式ドラゴンロールキャベツ・核熱トマト煮込みです!」
どーんっと、置かれたフライパンの中には、一包みにもかかわらず、そこから溢れそうな大きさのドラゴンロールキャベツが収まっている。
「わあっ、リリエルのお薬おいしそー!!
……って、ん? あれ? それお料理だよね!?
あ、薬膳料理ってやつか! リリエルってばすっごーい!!」
メリィ・ランページ
が、美味しそうな匂いをこぼすドラゴンロールキャベツに、よだれが出そうになりながら感動に顔を輝かせる。
「──?
……はわっ!? お薬を作ってたはずがお料理ができちゃっていました!
効果は食べてからのお楽しみですね!」
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
「ふむ、先を越されてしまったか」
一方その頃、届く香りに小さくすんと鼻を鳴らして匂いを嗅いだ
旅鴉 月詠
が、混んでいてようやく順番になった作業場の台所に来たところだった。
「使用したのは──核熱トマトに、ドラゴンロールキャベツ。それと鷹の胡椒といったところか。
予想効果通りなら『俊敏に行動、一撃の攻撃力、ヒットアンドウェイ』が狙えそうな組み合わせだが」
こちらが手にしているのは、小さく付いた炎からも、取っ手から持ち主の任意で鍋の熱量を調整することが出来る
緋色大鍋
という魔法の巨大鍋。
そこにも、やはり鍋からはみ出しかねない大きさをした、ドラゴンキャベツロールが見えた。
ロールキャベツという点では確かに同じ。
しかし、すぐにリリエル側の核熱トマトとは違う、香ばしい野菜と肉の匂いが漂ってきた。
調味料もタネの素となった材料も、ろっこん“絵空事”によりきちんとスケッチブックの中に事前準備済みだ。
この月詠のドラゴンロールには、タネとなる肉の部分に高い治癒効果を持つ『星型の薬草』と同時使用で、自然治癒能力が高まる『日輪の花』を芯まで刻みすり潰した物を混ぜ込んである。
ろっこん解除で取り出した調味料を入れて、中火でキャベツの煮汁が溢れるまで中火で煮込む。
それが湧いたら火力を弱めて三十分──
閑話ではあるが。
この、リリエルと月詠の『ダブル・ドラゴンキャベツロール・メイキング』により、作業場にいる面子は皆この上なく胃袋を刺激された……否、それは非常に柔らかい言い方であろう。
時計はもうすぐ昼食どき。
それは、薬を作成していたメンバーをことごとく襲った『飯テロ』の領域であった──
「さて。ほいできた、
ドラゴンロール
。
もうすぐ飯時だろう? 後で休憩がてら如何かな?」
ジュウゥッと、溢れる水分が鍋から蒸発して、それが更に美味しそうな匂いをかき立てた。近くにいた数名がごくりと喉を鳴らす。
「薬と思うとちょいと忌避感があるものなのだよね。
じゃあ料理にしてしまえばいい。
香辛料だって薬だよ」
確かに、このドラゴンロールも、野菜の甘味が薬草の苦味を打ち消した、味を立てつつも回復に特化した薬草調合結果なのである。
「君、是非その味見──いや、効能を!」
側で見ていた研究者すら、目的が味見になっている。
アルレッテは、調合にその発想は全くなかったと。あったとしても自分には恐らく真似は出来ないであろうと、リリエルと月詠の方を瞬きしながらも納得した様子で目にしていた。
「せっかくだ。これから、足りないならもう一品作ろうか。
昼までにもう少しあるからね」
そうして、月詠は時計を確認すると、再び新たな薬草の置かれている場所へと向かっていった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
冬眠
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
動物・自然
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2018年02月24日
参加申し込みの期限
2018年03月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2018年03月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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