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「よし、着いたわね」
天吏と桐島先生が分かれた丁度その頃、
宮祀 智瑜
もシーサイドタウンへと到着していた。
「ここまで誰にも見咎められずに来られて良かったわ。お祖父さんとお祖母さんに心配はかけられないもの」
彼女は自宅に祖父母との3人で暮らしているため、『喫茶店』を探しに夜出るためには2人に気付かれないようこっそり家を出る必要があった。
補導されて連絡が行きでもしたら要らぬ心配をかけてしまうだろう。
「でも本当にあるのかな、『幸せになれる喫茶店』なんて」
智瑜はここ最近学校でもねこったーなどでも話題になっている『喫茶店』の話を聞き、いつもお世話になっている祖父母を連れていきたいと考えているのだった。
そのためにはまず当の店を見つけなければならない。
「大きな特徴といえばやっぱり窓が無いことと『FABULOTHECA』の看板かしら……まずはそれを目印に探してみよう」
そう考えた智瑜はきょろきょろとあたりを見回しながら歩き出した。
「やっぱり夜遅くまで開いてるお店は中心の方かな」
そう言って彼女が向かう方向はキャットロード方面だ。
道すがらそれらしい店は無いかと目を配りながら歩く。
「窓が無いってことは要するに明かりも漏れない訳だし、夜なら逆に目立つと思うんだけどなぁ」
智瑜がそう呟いた時だった。
「おい、君。ちょっといいかな」
彼女の背後から男性の声がかかる。
智瑜は突然声をかけられた驚きでびくりと肩を震わせ、足を止めた。
(こんな時間だし、もしかしてナンパ……? やだなぁ……)
智瑜は振り返りながら声の主に答える。
「すみません、今忙しいので。失礼しま、す……」
「ん? なんだ1組の宮祀じゃないか」
桐島先生だった。
「きっ、義弘先生ぇ!? え、えと、なんでこんなところに先生が……? やだ、それより私こんな部屋着でっ……!」
その反応からも明らかな通り、
宮祀 智瑜
は桐島先生のことが大好きな、恋する乙女である。
突然背後からその大好きな先生が現れたおかげで、嬉しい半面あたふたと髪に手をやったり服のシワを伸ばしてみたりと、智瑜は大いに狼狽していた。
わたわたしていた智瑜は自分で自分の足に引っ掛かり、ぐらりと大きくバランスを崩す。
「わ、きゃあっ」
「おっと!」
そんな智瑜の様子を何事かと眺めていた桐島先生は、転びそうになった智瑜にとっさに腕を伸ばし、彼女の腕をつかんだ。
それを桐島先生は力一杯引き寄せた。
すると、小柄な智瑜の体は思った以上に軽く、期せずして桐島先生の腕の中に抱きとめられるような形になった。
「大丈夫か宮祀」
そう尋ねられ、智瑜は慌てて桐島先生の腕の中からぱっと飛び出した。
その顔は酔っ払っているのかというほどに赤い。
「す、すすすいませんっ! ありがとうございます!」
「あ、ああ。ところでこんな時間にこんなところで何をしていたんだ、宮祀」
桐島先生は眼鏡の位置を指先で直すと、至極真面目な口調で訊いた。
「その、私、実は……」
さすがに智瑜も夜間外出がまずいことは自覚しているのか、ばつが悪そうに答える。
「『幸せになれる喫茶店』というものを探しているんです。祖父母を連れて行ってあげたくて。普段からお世話になっていますから……」
「また『喫茶店』か」
桐島先生は少々聞き飽きた様子で呟いた。
「また?」
「いやこっちの話だ。しかしその理由は確かに良い心がけと思う。だが出歩いている理由はどうあれ、夜中に高校生が出歩いているということそのものが問題なんだ。何が起こるか分からないのだからな。特に君のような女子が、遅い時間にうろついているのは感心しない」
冷静な口調でそう言うと、桐島先生はひとつため息をついた。
「はい、すみません……」
しょんぼりとうなだれる智瑜だが、内心桐島先生に女性扱いされたと浮かれているのだった。
しかしあくまでそれは生徒に対する心配だということに、彼女は気付いていない。
「あ、そういえば先生、ズボン大丈夫ですか? 破けていませんか?」
先程智瑜を助けた時、それなりに急な動きをしていたことを思い出し、何故かよく破けてしまう桐島先生のズボンが無事かと智瑜は心配になったのだった。
彼女の言葉に、桐島先生は右手を尻に回して確認する。
しばらくの沈黙ののち、桐島先生は眼鏡に手をやって呟いた。
「……ああ、問題は無い」
よく見ると額に汗が浮かんでいるようにも見える。
「本当ですか? 隠さなくても良いんですよ? なんなら私が繕いますから、見せてください」
そう言いながら智瑜は桐島先生の背後を取ろうと、じりじり距離を詰めていく。
実際に彼女はこの時のためソーイングセットを常に持ち歩いているので、少し時間があれば応急処置ぐらいは可能なのだ。
しかし桐島先生は智瑜に背後をとられまいと必死に背中を隠し続ける。
「い、いや、生徒にそんなことはさせられん」
「私なら大丈夫ですから! 先生のお尻ならむしろ見た……いえ、とにかく早く脱いでください!」
智瑜の叫びに、通りすがりの人間が桐島先生へと白い目を向ける。
「で、ではな宮祀。私はまだ見回りがあるのでこれで失礼させてもらうっ」
身の危険を感じたのか桐島先生は早口になってそう言うと、壁を背にして逃げるように去った。
「恥ずかしがらなくても良いのに」
取り残された智瑜はぽつりと呟き、頬を赤らめた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
三三三
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
推理・サスペンス
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月15日
参加申し込みの期限
2013年06月22日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月22日 11時00分
参加キャラクター一覧
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