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平穏なれ、曝書の季節
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にぎわいから遠く離れた窓際の閲覧机では、ひとり
弘明寺 能美子
が突っ伏し、伸ばした腕の上に頭を乗せ、ぐりぐりと押しやっていた。曝書の班分けの説明が始まったころからこの部屋にいて、ずっとこうしている。
(静かだから暇潰しに来てんのに……! なんで今日はこんなに騒がしいのよ)
能美子は図書室が好きなわけではなかった。それどころか、この場所は脳内で『嫌い』カテゴリに収まっていた。それでも時に立ち寄るのは、ここならひとりで長時間いても誰にもとやかく言われないからだった。
(まあ、
言われたこと
もあったけどね……何さ。ああやだ、思い出すのやめよ)
頭を振って、ようやく身を起こす。目の前はやいのやいのと騒がしいままだ。
「本とか、ないわ。あんな古臭いの。ダッサ」
能美子の中では、古いものもまた『嫌い』、マイルドに言っても『苦手』なものになりつつあった。ろっこん『役立たずの逆さ時計』の力に目覚め、その可能性と危険性をおぼろげに理解し始めたせいだった。壊れてしまったものであれば、能美子はその過去の姿を視ることができる。そしてたいてい古いものは、どこか傷みがあるものだ。古ければ古いほど、思わぬものを視る可能性が高くなる。傷みの記憶はいやなものだ。それがたとえモノであっても。まして人の心が介在している場合は――。
そう考えてしまうと、古いものは味があっていいもの、などとはとても思えない。能美子にとって古いものは、自分に何をしてくるかわからない得体の知れぬ脅威でしかなかった。
(あーだる。早くどっか行ってくんないかな)
気だるげにカバンを探り、スマートフォンを取り出す。聞き覚えのある明るい笑い声に気がついて、能美子は見たくなかったはずの正面の人だかりをもう一度見た。
桜庭 円
がいつもの仲間に囲まれて、屈託のない笑顔を浮かべている。懐からこっそり顔を出す、にゃーくんのやわらかい茶色の毛も見えた。
(円さんはいつも友達に囲まれてて、楽しそうだな……幸せが溢れてる世界で生きてるんだ)
桜庭さん、から呼び名がいつの間にか変わり、自分自身もその世界に少しだけ近づいていることに、能美子はまだ自覚がない。自覚はなくても、前進しているのは事実なわけで――今までならその場から動くことなどなかったはずなのに、能美子は立ち上がり、円と彼女を取り巻く少年少女の輪に、自ら入って行った。
「こ……こんにちは、円さん。奇遇ね」
「わ! 能美子ちゃん! ごめんね、来たばっかりで気づかなくて」
「そ、そんな……私、机で寝てただけだし。お友達?」
「うん! 紹介するね、
桜 月
ちゃん。ネトゲ仲間なんだ。白くてきれーでしょ。お姫様みたい」
「桜……月、です」
月はおずおずと頭を下げる。
「うん、ほんと。お姫様みたい」
ぎこちなく円の言葉を繰り返してしまうが、正直な気持ちでもあった。一歩前に踏み出した能美子のアクションは、同じく人との交流に目覚め始めた月をも刺激する。
「ありがとう……あなたも、スタイルがよくて素敵だね。どんな服でも似合うはずだ。うらやましい」
夢の世界の住人のような雰囲気に似合わぬ、フランクな口調に面白みを感じる。うざったいと思えたほめ言葉も、月が口にすると悪い気持ちにはならなかった。
「え……そんなこと、ないけど。芸術科の
弘明寺 能美子
、です」
「そっか、芸術科が多いね。仲良くしてね。つぎ! こっちの子は、
小山内 海
ちゃん。今お話するから、ちょっと待ってあげてね」
海と紹介された少女は、小さなスケッチブックに懸命に文字を書いている。読みやすく、女の子らしいかわいい字だ。できあがった言葉を、明るい表情と共に能美子に見せる。
『おさない うみです げいじゅつかどうし えのおはなしとかしようね』
ひとつひとつの単語が、自分のために書かれたのだと思うと、なんだか特別な気がする。能美子は小柄な青い瞳の少女に、うん、よろしくね、と答える。
「あ! 能美子ちゃんいま笑った! かーわいい」
円が満面の笑みで言う。びっと指さされて能美子はうろたえた。
「! き、気のせいよ。私、無愛想なんだから」
「えー。笑ってた。見たもんね。ねー、にゃーくん?」
『みたみた かわいくてきれい』
円と海は結託したように笑う。横の月もなぜか顔を赤らめてうなずいていた。
「ね? 刀くん?」
「俺に振るな」
突如話題を振られ、困惑する
御剣 刀
。ガールズトークのノリについていけず、背を向けてごまかそうとしていたのだが、ついに捕まえられてしまったようだ。向き直る刀に能美子の対応はそっけない。
「ああ。いたの。御剣くん、こんにちは」
「弘明寺……俺にだけ、態度が違いすぎないか?」
お互いにこれ以外の応対の仕方が思いつかないだけなのだが、それを理解するにはもう少しかかりそうだ。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月30日
参加申し込みの期限
2013年07月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年07月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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