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今日も今日で仕事です
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移動用のワゴン車を降りる。初夏も近い眩しい陽光に、
如月 蘇芳
は珊瑚色の瞳を細めた。
涼し気な目元を縁取る睫毛と同じ色した雪白の髪を強い春風が撫でるまま、本日の撮影場所だと告げられたカフェを見遣る。
屋上に星ヶ丘マリーナを望むテラスが設けられた白壁のカフェは、『日常の中の非日常』をコンセプトとしているのだという。
青空が広がる屋上に日除け用のベージュのパラソルがいくつも開き、その下に観葉植物が揺れる様子は、確かに束の間日常から逃れるに適しているようにも見えた。
(やるからにはちゃんとやらないとね)
最初は半ば強引にスカウトされ、その際に上手く出来なかった悔しさを克服するために続けることを決めたモデルのバイトではある。正直なところ、学業と演劇の片手間にやっている感もなくはない。それでも、任された仕事に対するプライドはあった。
(それに)
元々、カフェ巡りは楽しみのひとつ。
今日のカフェの一角を借りての仕事は、実は少し楽しみにしていた。
(この辺りはまだそんなにチェックしていなかったね)
海沿いのカフェの外観に視線を投げていて、ふと名を呼ばれた。反射的に笑顔を浮かべ、名を呼んだスタッフのもとへ歩み寄る。カメラマンに始まり雑誌の編集者、照明係にスタイリスト、メイクアーティスト、十人あまりにも及ぶスタッフとカフェ関係者のひとりひとりに丁寧に挨拶する。撮影準備に取り掛かるスタッフの邪魔にならぬよう、ロケーション撮影用の機材や小道具などの荷物だらけのワゴン車に戻り、備え付けの化粧台の前に座る。
「よろしくお願いします」
メイクと髪のセットを担当する女性スタッフににこやかに対応し、化粧されていく己の顔を鏡に眺める。メイクしているようには見えないメイクは高等技術だ。肌の肌理を完璧に整え、唇の色を自然に艶めかせ、目立たずけれど確かに瞳と睫毛を際立たせる。演劇に際してのメイクとはまた違うものの、これはこれで学ぶ甲斐がある。
メイクと髪のセットが終わったところで、衣装スタイリストに呼ばれた。いつもはそう広くない撮影用ワゴン車で着替えまで済ませなくてはならないが、今日はカフェ側の厚意でスタッフルームを貸し出してもらえるらしい。
こちらを見つめるカフェの女性店員に笑顔とお礼を向け、店内奥のスタッフルームを拝借する。スタイリストに提示された服を身に着ける。今回の衣装は店内の雰囲気に合わせたシンプルで落ち着いたもの。このバイトを始めてから、その場の雰囲気に合わせた衣服を選る目も養えているように思う。
着替えを終え、外に出る。待ち受けていた撮影監督は蘇芳を見るなり、うーん、と首を捻って唸った。きょとんとした風に瞬く蘇芳を見、店内を見回し、また蘇芳を見つめる。
「監督さん?」
思案がちに提案されたのは、眼鏡の装着。掛けたことはあるかと問われ、蘇芳は首を横に振る。
「あまりかけないけど……」
監督の指示を受け、衣装スタッフが様々な色とかたちの伊達眼鏡を持ってくる。黒縁眼鏡に縁なしに銀フレーム、色んな眼鏡を掛け替える。
「どうかな?」
まじまじと見つめてくる監督の視線を真直ぐに見つめ返す。見つめられることには慣れている蘇芳の怖じぬ眼差しと笑みに、監督は満足げに笑んだ。銀フレームはきつくなり過ぎそうだとの理由で、選ばれたのは黒縁の眼鏡。
お似合いです、と必死な様子で声を掛けてきた女性店員に、
「ふふ、ありがとう」
蘇芳は花も恥じらうような華麗な笑顔を向けた。
明るい自然光が差し込む窓辺に立つ。
本と花を抱えて物憂げに佇み、遥かな水平線を見遣り、その向こうに愛しい誰かがいるかのように微笑む。
向かいの席に誰かが居るかの如く会釈し、席に着く。カフェ特製の甘さ控えめなケーキを前に喜色を浮かべ、コーヒーカップを手に僅かに首を傾げてみせる。眼鏡の蔓を押し上げ真剣な面持ちを浮かべ、何事か秘密を囁きかけるように唇を僅かに開く。
(……普段にいつものポーズ、で良いのかな……?)
ポーズを取ってほしいとのオーダーには、卒なくこなせてはいても未だに慣れていない気がする。それでも求められるまま、足を組んで本に視線を落としてみたり、本を脇に置いてコーヒーカップに口をつけてみたり、海に顔を向けながら伏し目がちになってみたり。
「こんな感じですかね?」
緊張に見えぬ緊張を一度解き、間近に立つカメラマンに問う。良かったよ、と満面の笑みを向けられ、蘇芳は人懐っこい笑みをにじませた。
「よかったです」
撮影した画像データを持ち込んだパソコンでチェックした後は、別の衣装に着替えて屋上での撮影。カフェというロケーションを使い、今日はなるべくたくさんの枚数を稼ぐらしい。
衣装を変え、シチュエーションを変えての撮影は、午前から午後いっぱいまでかかった。
最後の一枚のシャッターが切られる。お疲れさまでした、の声があちこちに響き渡る。
「ありがとうございました。お疲れ様です」
お疲れ、とスタッフが次々と掛けてくる言葉に丁寧に応じつつ、蘇芳はそっと安堵の息を零した。
(今日は枚数が多くて疲れたけど……)
美味しいコーヒーやケーキを頂けたのは少し嬉しかった。気になるメニューもあるし、ここにはまた訪れてみてもいいかもしれない。
撮影は大変ではあったけれど、今日の仕事は楽しかった、
(……かな?)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月31日
参加申し込みの期限
2017年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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