星ヶ丘の閑静な住宅地の一角に、ローズマリーの生垣に囲まれた小さな植物園がある。猫の額ほどの植物園の名前は『ねこの庭』。その敷地内の、小さな小さな温室cafe『Oz』が新村 和子の仕事場。
「おはようございます」
ローズマリーの生垣を剪定していた植物園の館長に軽く頭を下げる。暖かくなってから、この香木は目に見えて枝を伸ばし始めた。
「はーい、おはようございます」
夏でも冬でも被っているせいで最早トレードマークになっている麦藁帽子をちらりと上げ、館長は春の日差しじみてのんきにのんびりと笑う。
館長の楽し気な丸い背中を後ろに、朝から夕方まで、時には深夜までを過ごす硝子張り温室の鍵を開ける。
扉を開けた途端、入り口のアーチを彩るジャスミンの香が体を包み込んだ。
白い花が満開になってからこちら、その香を胸いっぱいに吸い込むのが職場に着くなりの習慣になっている。
温室の温度と湿度を確かめ、そろそろ咲くかもしれない月下美人の蕾を確かめ、ちらりと笑う。花が咲く月の夜は、ひっそりと深夜営業をしてみようか。運よく行きついたお客さんにジャスミン茶でもお出しして、一夜に咲いて一夜に萎む妖艶な花を楽しんでいただこうか。
そんなことを考えながら、入り口近くに設えたカウンター内でお湯を沸かす。朝一番のお茶は、あったかいほうじ茶にしよう。
ローズマリーの剪定に一区切りをつける館長に、お父さん、と掛けかけた声を飲み込む。
「お茶が入りました」
はあい、と返ってくる声を耳にしながら、ジャスミンの空気をもう一度吸い込む。
さあ、今日もいちにち、張り切ってお仕事お仕事。
今日は。阿瀬 春と申します。
今回は、みなさまのお仕事風景を書かせてください。
どんなお仕事に就いていますか。どんな風にしてお仕事をしていますか。
どんなことを考えながら毎日仕事場に向かっていますか。どんなことを考えながらお仕事をこなしていますか。
高校生さんや大学生さんでしたらアルバイトでしょうか。
主婦(夫)さんは毎日どんなことを考えながらどんな家事をこなしておられるでしょうか。
小学生さんや中学生さんは毎日おうちのお手伝いをどんな風にしているでしょうか。
バイトはしていないPCさんの場合でも、バイトをしている友達の仕事場を覗きに行く、とかでも大丈夫です。その場合はGAをお組みください。
いっそのこと、『ねこの庭』にバイトに来て頂きましても構いません。午前中は庭の草引き水やり、昼下がりにはカフェの給仕。まかないにハーブティーとおやつがつきます。
働く風景がありましたら、どなたでも、どんな場面でも構いません。
よろしければお話をお聞かせください。お話を書かせてください。
※専門的なお仕事(医師、モデル、神主、等々)は、曖昧な描写や日常的なリアクションになってしまう可能性が高いです。できるだけ具体的なお仕事場面なアクションを頂けますと助かりますー。
ご参加、お待ちしております。