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星ヶ丘の駅からほど近い立地に、テナントがいくつか入った白壁に青いベランダが印象的なのマンションがある。高級住宅地の中にあっても洒落たデザインの建物のエントランス付近、目立たぬ看板に示されたいくつかのテナント名のひとつに、『Maimaigames』がある。
「……」
梅コンブの小箱が大量に入ったコンビニ袋を片手に、モバイル向けゲームアプリや家庭用ゲームソフト開発事業を主な仕事とする会社の名をしばらく眺め、
エスカルゴ・臼居
はカラーコンタクトを入れた緋色の左目を僅かに眇めた。
看板の一番下に小さく小さく記されたマンションのオーナー名が視界に入って、ちらりと唇を尖らせる。実家名義ではあるものの、このマンションの実質的なオーナーは自分ということになっている。
(そうです僕がオーナーです)
パーカーにカーゴパンツにコンビニ袋、傍目から見れば無職の引きこもりに見えかねない格好で呟いてみる。
(そして、)
『Maimaigames』の会社名を横目に、エントランス脇にあるエレベーターホールに向かう。程なく開いた扉をくぐり、『Maimaigames』が入っている階層のボタンではなく、居住区の自宅がある上階層のボタンを押す。
(そうです僕が社長です)
兄が経営する会社の100パーセント子会社とは言え、社長は社長。そう呼ばれることに抵抗はあるけれど、便宜上の役職名を問われればそう答えるしかない。
(まぁ見えないんだろうけど!)
そもそもにして会社の人達に社長と呼ばれることがほとんどない。
(そりゃそうだよねー、顔出ししてないもんねー)
自宅に帰り、スリープ状態だったパソコンを立ち上げる。そうするだけで、事務所に置いた人型ロボットのカメラが起動する。
『あっ、うっしー』
カメラの起動に気づいたのか、事務所に出勤していた金髪の女性がひらりと手を振った。
「おはようー」
マイクを通して軽い口調で応じる。
『おはようございまーす』
「うっしー、って何」
『うっしーはうっしーだからうっしーです』
カメラに顔を映しこんだのは、開襟シャツに膝丈タイトスカート姿の女性。
「秘書さんみたいだ」
エスカルゴの言葉に彼女は楽し気に笑った。
『今日は秘書風コスプレ』
「似合ってる似合ってる」
笑えるようになった。
秘書風に結い上げた金の染髪を眺めながら、ふとそう思う。最初、パソコン画面越しの面接に立った彼女は紙袋で顔を隠したエスコルゴを見てもちらりとも笑わず目も合わさず、膝に揃えた自分の拳ばかりを睨んでいた。ずっと部屋に閉じこもりたい、誰とも会いたくない、絞り出すように言って苦しそうに顔を歪めた。でも、と唇を噛んだ。
でも、働かなくては。
『おはようございます、エスカルゴさん』
リビングの真ん中に置いたソファに寝そべり、タブレット画面を見つめていた眼鏡の青年が顔をあげる。おはよう、と応じてから、エスカルゴはカメラをつけた頭部を遠隔リモコンで操作する。観葉植物に紛れるようにして規則性ひとつなく並ぶ机を見回す。どうやら今日事務所に顔を出しているのはふたりだけらしい。
『Maimaigames』会社の面々は、全員が元引きこもり、あるいは継続して引きこもっている人達だ。もちろん、社長であるエスカルゴも例に漏れない。
事務所にはカメラとマイク搭載の人型ロボットを設置し、自分は自宅に籠ってパソコンを通しデータや音声のやり取りをしている。社内会議で顔を出さざるを得ないときでさえ、テレビチャットの前で紙袋を被ってみたり、『さうんど おんりー』と書かれた黒い板状のぬいぐるみを置いてみたり。実際の顔を出すことはないと言っていい。
会社の人達も社長に倣い、その日の気分や天気によって出勤するしないを決めている。本名を知りながらも役職や本名で呼び合わないのも、『社長の意向』だ。
こういう会社を作りたいと思ったのはいつ頃だっただろう。
数年を自室に引き籠って過ごした事情もあって、同じような境遇にある人達に対する仲間意識は少なからずあったように思う。這うように部屋を出て自立しようとしても働き口のない現況に対するもどかしさもあった。引き籠りながらも自立したい仲間のリハビリを助けたい思いもあった。
だから、この会社を興した。
(もうね、超絶ホワイトな会社だよね)
「今度どんなゲームつくろっかー」
自画自賛しつつ、カメラつき人型ロボットで社内を徘徊しながら軽い口調で提示してみる。
タブレットでネットゲームに勤しみながらゲーム音楽の構想を練っていた眼鏡の青年が顔をあげた。
『リアル地形と連動して歩いて集めたモンスターを育てるゲーム!』
スマートフォンでソーシャルゲームに興じながら社外メールの文面を練っていた秘書風女性がパッと手を挙げる。
『過去の英雄を使い魔にしてバトルするゲーム!』
『アイドルの音ゲー!』
音声チャットを起動させていたらしい別の社員が会議に乱入してくる。
「どれも聞き覚えあるから却下」
元引き籠りの社長は楽し気に笑った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月31日
参加申し込みの期限
2017年11月07日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年11月07日 11時00分
参加キャラクター一覧
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