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復讐のノーズグラス! ~眼鏡は俺の敵~
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「犯人、捕まえないとね」
ジャージ姿の天野は、そういって保健室へと歩き始める。
そして教室から出て角を曲がった所で見知った顔を2つ見つけた。
(ん、あれは……)
どうやらその2人は空き教室に入っていくようだ。
「島岡先生……」
「は、はい……何でしょう、御剣君」
天野が後をつければ
御剣 刀
が
島岡 雪乃
先生を目の前に、緊張した面持ちで何事かを話していた。
(……なにこれ、まさかそういう場面なの)
恋愛関係のアレソレが苦手な天野としては、この雰囲気は酷くいただけなかった。
出歯亀をする気もないので、さっさと踵を返す前に刀の口が開かれる。
「あの……先生」
「はい」
言い辛そうに視線を外しながら言葉を探す刀。しばらく逡巡した後、キッと覚悟を決めて向き直った。
「その、凄く言い辛いんですけれど……先生! 眼鏡が鼻眼鏡になっています!」
「え……ええ……?」
衝撃の告白。
ぽやぽやしたまま、言われるままに雪乃は眼鏡を外してみる。
そこには丸い団子っぱなとフックのようなヒゲが。先生には恐ろしいほど似合わない。
(あ、先生。眼鏡外すと可愛い)
「あ、あれー……? 間違えて着けてきちゃったんでしょうか……私の眼鏡は……?」
「いえ、間違えてないです。でもできれば眼鏡は外した方が良いと思いますよ。見えない時だけ付けるとか」
「そうですね……そうします。教えてくれてありがとう、御剣君」
雪乃はそう言うと、次に授業があるからとお礼を言って立ち去った。
(良かった……)
胸につっかえていた事を言えて、ほっと胸を撫で下ろす刀。
「どわっ」
そんな刀に天野が容赦なく蹴りを入れた。
「紛らわしいことしないでよ、驚いたじゃん」
「え、何がだ?」
「……まあいいや。何か話聞けた?」
体勢を立て直し、刀はこれまでの事を説明する。
「皆気付かない内に眼鏡が変わっていたらしい。それが全員同じとなると、これはフツウじゃないって思うんだ」
明らかに不思議な力が働いていると考えられる。そう、それは自分たちが持っている非日常的な力のような。
「ろっこんの可能性も考慮する必要、あるよな」
「そうだね……すり替えられたって感じじゃないし」
刀の言葉に天野は頷く。
「これから犯人探すんでしょ? これから保健室に聞き込み行くから、行かない?」
「お、おう……」
顔を見ながら言いどもる刀の様子に、首を傾げる天野。そして刀はしばらく悩んでから、恐る恐る言葉を口に出した。
「……逆巻、今まで気がつかなくてごめん」
「?」
「君、実は女……ぐはっ!」
刀が言い終わるより早く天野の膝頭が刀の鳩尾に決まった。
「皆さん混乱していらっしゃるみたいですね……」
「楽しむ機会だと感じている輩も少なくないようだ。……まったく。まあ、まずは犯人特定からだろう」
「微力ながら、お手伝いさせて頂きますね……」
御巫 時子
はそういって
海原 茂
に微笑みかける。幾分か表情を緩めた茂はありがとう、と返した。
「それにしても変わった眼鏡ですね。鼻と髭が付いてるなんて……」
「『鼻眼鏡』とはパーティーグッズの一つだ」
茂が簡単に説明すると時子は驚く。
「犯人はパーティー好き、なのでしょうか……?」
「……どうだろうか」
「ああ、海原会長」
「何だ……君も被害者か。どうした?」
「これについて情報はありませんか?」
これ、と指で示すのは鼻眼鏡。独自に調査していた昴(with鼻眼鏡)は茂(with鼻眼鏡)を見つけて、何か掴んでいないかと声をかけたようだ。
「そうだな。君も被った側ならわかるだろう。『いつの間にか鼻眼鏡に変えられていた』、と」
「つまり……交換ではなく、変化だと」
「そう考えるのが妥当だろう」
なるほどと昴は頷く。やはりこの事態は、ろっこんによって引き起こされている。
「あれ、今日も鼻眼鏡デーなのだ? 楽しそうなのだー」
跳ねるように廊下を歩いてきた
後木 真央
が、真剣に話す鼻眼鏡の二人と時子に声をかける。
「真央ちゃんも新しい鼻眼鏡欲しいのだ!」
「楽しんで付けている訳じゃない。……あまり見ないでくれないか」
「え、楽しくないのだ?」
輝いた真央の表情に、昴は鼻部分に手を当てて若干隠す。
「ああ。こんな事をする奴は許せないな……」
「この前みたいな楽しい鼻眼鏡デーではないのだ? 泣いたり、引きこもったりなのだ? それは鼻眼鏡の精神に反するのだ!」
鼻眼鏡の精神ってなんぞや。
そこにいる真央以外の人間が皆疑問に思ったが、拳を握って燃えている彼女を目の前にすると聞くのも憚られる。
きっと真央にとって、鼻眼鏡とはあくまで皆が楽しくなるアイテムなのだろう。
「天誅なのだー!」
そのまま通り過ぎるようにして爆走。
廊下は静かに、と茂が声をかけるももういない。
「元気だな……」
「あ、あの……ねこったーを見てたら、こんな情報が……」
「何だ?」
おずおずと、静かにしていた時子が二人に画面を差し出す。
そこには被害に遭った人の文面が書かれていた、が。
『マジ最悪! でも隣に居た友達はハナメガネになってないんだよねー。これって偶然?』
「これは……」
「どうやら全員の眼鏡が変化した……という事ではないみたいです……」
誰かのろっこん発動と共に全体へ鼻眼鏡化が始まったのではない。じわじわと、少しずつ広まるようにして被害者は増えているのだ。
しかもその能力は無差別、いや。
「何らかの選別基準が存在している……?」
それはこの事件に関係する事なのか、はたまた。
「お役に立てたでしょうか……」
「ああ、大変参考になった。僕はこの数日間、眼鏡に強い思いを抱きそうな事件が無かったか調査してこよう」
この一連の事件は、眼鏡に恨みを持つ者が企てたのかもしれない。
「わかった。……となると、ろっこん使用者は今も動いている可能性があるな」
「そうですね……少し待っていて下さい……」
時子は窓際に近づき空に手を伸ばす。すぐに一羽の鳥が舞い降り、そっと時子は目を閉じた。
――鳥は怪しい人物を見ていないそうだ。人目があまりない所の見回りを頼み、昴と茂に向き直る。
「また情報があれば頼む」
そういって昴は再び調査へ。ではこちらも動こう、と茂は踵を返す。
「茂さん……」
「何だろうか」
「きっと戻りますから、気を落とされないでくださいね……」
「……ああ」
犯人は必ず捕まえてみせると眼鏡(with鼻とひげ)を光らせる茂に、時子は遅れないようについて行く。
きぃん。
スピーカーの向こうから電子音が響いてくる。
『あーあー、本日は晴天なり! なのだー』
明るい声が校内にこだました。
『お昼休みに放送ジャックでこんにちはなのだ、1年9組後木真央なのだ!
本日の鼻眼鏡テロルの犯人に告げるのだ!
犯人ちゃんは鼻眼鏡の真髄を間違ってるのだ!』
「あれ、真央にゃん? 真髄は……そりゃもうわかってるよぉ!」
先ほど手に入れたばかり写真、会長の鼻眼鏡姿を見ながら空音はにやりと笑う。
『鼻眼鏡はみんなで楽しむものなのだ、きゃっきゃうふふ笑いあうものなのだ、嫌がる子に無理にさせたら駄目なのだ!
それはハートフルでも心のオアシスでも何でもないのだ!』
「おお、真央ちゃん。相変わらず元気そうだ」
「熱く語ってるなー」
ねこったーでの調査中、望月と武道は表情を和らげて見上げる。
『犯人ちゃんが鼻眼鏡に心の平穏を求めようとしたのか、笑い者にしようとしたのかは分からないのだ!
でもね、犯人ちゃん。眼鏡ってだけで、もう就けない職業があるのだ。そういう人をそれ以上傷つけちゃダメなのだ』
「うんうん、そうですねー」
委員長の様子を見に行った帰り道、自分でも調査をしていた
薄野 五月
は頷く。
『本日の鼻眼鏡テロルの犯人ちゃんは最近眼鏡で何かあった人なのだ!
だってみんなのもれ……マジックは、その時一番気になってた何かが絡んで発ど……できるようになることが多いのだ!
寝子高のみんな、犯人ちゃんが哀しんでたら慰めて、嫌がらせならタコ殴りなのだ!』
以上! 真央ちゃんのお昼ジャックだったのだー! 皆はご飯を楽しむのだ!
ブゥー……ン。プツッ。
そう締めくくって、しばらくした後に電子音が途切れた。
「ふうん。そういう事があったの」
得心したように一人頷いているのは
桃川 圭花
。
先ほどの放送の意味を考える。
「後木さんのおかげで色々わかったわ。だからあんなに朝から騒いでいたのね」
まあ見ている分には面白かったけど。そう薄く笑みを浮かべ、洗面所の鏡に己を映す。
「……………………え」
硬直。茫然。思考。理解。
目にもとまらぬ速さで圭花は個室へ飛び込み鍵をかける。動悸が治まらない。
(ウソ。ウソよウソ、ウソウソ。あり得ない。夢でしょ、夢なら何とか言いなさいよ!)
いつから? 教室では確かに普通の眼鏡だった。じゃあ廊下で?
何にしろこうなってしまった以上、ここから出られない。出てたまるか。
「……犯人は覚悟しておく事ね」
ギリリ、と。後ろ手に握った鍵が悲鳴を上げる。
「先生ー!」
「……!?」
ダイブしてくる生徒を何とかキャッチ。
桐島 義弘
は一先ず息をつくと、手を離して向き直る。
「いきなり飛び付かれると驚くだろう」
「ご、ごめんなさい」
謝りながらも頬を染め、どこか嬉しそうな
宮祀 智瑜
。先生と会う時のお約束になってしまった気がする。
「何か用だろうか」
「先生に会いに来ました!」
「……そうか」
「あの、先生。雰囲気を変えるためにイメージチェンジですか?」
「……? いや、していないが」
お互いに首をかしげる。何かあったっけ?
先生に会いに行くのが楽しみすぎて他に注意を払えてなかったかもしれないけれど……。
でも。
「先生はどんなお姿でも素敵です!」
「? そ、そうか。ありがとう。……授業は遅れないようにな」
戸惑いながらも義弘(with鼻眼鏡)は礼を言い、楽しみにしてます! と智瑜は準備に向かう。
(後は先生が来るのをお待ちするだけ……ですね)
青龍寺 琴理
は授業準備をすっかり済ませ、静かに席に着いていた。
「それにしても、なにかあったんでしょうか?」
昼休みだからとは思うがいつもより賑やかな気がする。
人が多いというか、騒がしいと言った方が合うような。
それでも時は進み五限目はやってくる。
(次は担任の永田先生の古文ですね)
今日はどんな授業をして下さるのかと思うと、少し楽しみだ。
琴理は静かに、しかしわくわくしながら先生の到着を待った。
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日常
学校生活
推理・サスペンス
定員
30人
参加キャラクター数
30人
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シナリオガイド公開日
2013年06月07日
参加申し込みの期限
2013年06月14日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月14日 11時00分
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