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終末救世主 ~夜は幻、閑かに開くもの~
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情報収集役に回った倫理子にとって、獣への対処は戦う事を勿論にしても逃げる事もあまり得策ではないと感じていた。
無論、彼女の体がそれを是としていないのだ。何事かがあった後では遅いと、日中での調査を中心に行い、夜の調査の前には一度戻ると告げて彼女は図書館へと向かった。
今まで出そろった情報を元にすれば、
何らかの理由で獣
になることと
外
との関係性について考察すべきだと彼女は考えていた。
獣になる理由と外の因果関係だが、流浪の民と終末の民には何らかの違いや共通項があるのではないかと彼女は持ち込んだルーズリーフに並べ立てた。
資料を揃えるにあたって四大盟主のものもしっかりと揃えた。彼女の仮設では流浪の民と終末の民のルーツは同じなのではないかと考えられる事だった――だが。
「流浪の民に関する情報は、何を見ても載っていないのね……」
不自然過ぎる程に情報は消えている。
そして、この終末の地図を見てもそうだ。『○』を模した島国である事以外の情報は何処にもない。何らかの理由があって欠落しているようにも思える。
史料として余りにも不出来なものを見て、倫理子は思い立ったように『あるだけの過去』を調べた。それは新聞社が出来たときからの情報になるだろうが、何処にも外という言葉は使用されていない。
(可笑しいわね……)
首を傾ぐ倫理子は何らかの理由で流浪の民の情報を消そうとしているかのような人為的な操作を感じて憮然とした表情を浮かべる。
郷土史というのは案外ばかにならないものだと彼女は感じていた。
そして、それを捲るうちに彼女の目に留まったのは霊脈という言葉だった。
「私達は霊刀『まほろば』に呼び出されて……霊脈の加護があるからここは結界があって――」
そして、倫理子は本を閉じる。霊脈の欄を不自然に塗りつぶした跡があったのだ。
「四大盟主は霊脈の加護を帯びた霊刀を所有している。四大盟主……? 四大盟主が現れてから、この場所には外が出来ているというわけよね……」
四大盟主の霊刀が無ければそもそも外と区別する物はなかった筈だ。ならば、四大盟主が現れてからここまでがキーとなる。
記述を信じるならば、終末はもともとは普通の島国であり、獣の襲来に怯え、四大盟主たちが結界を張ったのだという。
その獣化の理由は、いつの日かの伝承に基づく実験。感染症としての意図を持つパンデミック――人為的に齎された災害なのだ。
「四大盟主とパンデミックが関わっていることは分かったわ。もう、戻らないと……」
街の中ではヒーローたる轟が奔走していた。
おばあさんが転びそうならば抱え起こし、子供が泣いていれば迷子を連れて家まで送る。小さなことでも体力には自信のある轟にとっては楽しいことの連続だ。
誰か偉い人がそう呼べと言ったから救世主と名を貰うのは轟にとっては余りに嬉しい事ではない。小さな親切でも大きな苦労を買ってでも、誰かがそう呼び出してくれて初めて救世主と自分を呼ぶことが出来るのだ。
「なあ、ばあちゃん。外には人はいないって話だったけどさ、それでも昔はどういう感じだった?」
「外なんてものはなかったんだよぉ」
お婆さんの言葉に轟は首を傾ぐ。倫理子の得た情報と同じく、『外の世界はなかった』とお婆さんは言うのだ。
流浪の民と呼ばれるのはミューシャ一人しかいない。彼女に問いかけるのも良いのかと轟はふむ、と小さく首を捻った。
「お外に怖い獣が沢山いる様になったのはねぇ、つい最近の事で……四大盟主様たちが結界を張ってくれてね、安心できるようになったんだよぉ」
「じゃあ、この結界は今の盟主さん達になってから?」
「そうそう、百目鬼様が研究して
獣から助けてくださるお薬
を作って下すったとか、宗像様が
霊脈から救世主様
を呼んでくださるようになったんじゃよ」
お婆さんの言葉に轟は首を捻る。獣から助けてくれる薬――それがどういう意図であるのかわからない。ただ、彼女はありがたやと手を合わせるばかりだ。
この周囲に国があったのかと問い掛ければ、島国である以上、それ以上の事は知らないとお婆さんは言った。
(獣が沢山になる前に流石に国はあっただろうし――この国の外というのは存在してるのかもしれないけど……島国?)
轟は首を捻る。そうだ、此処は島国なのだ。
外には絶海の青が広がって居ようと、何時かは別の国に行きつく可能性だってある。
「ありがとう、ばあちゃん」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
前回シナリオ
終末救世主 ~寄る辺なき悪意と蒼い月~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月09日
参加申し込みの期限
2017年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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