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終末救世主 ~夜は幻、閑かに開くもの~
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「――つまり、ミューシャは外から来た人間だ、と」
文字通りの意味だという事を確かめるように告げた刀にミューシャはこくんと頷いた。獣との戦いで傷を負った遥斗の手当てを行いながら詔子は不安げに視線を揺らす。
「まほろばちゃんの声が聴けるのは霊脈を通ってきたからだ、と」
「うん。だから、救世主のみんなも聞こうと思えば聞けたかもしれないね。ちょっとコツがいるかもしれないけど」
へらりと笑った彼女は救世主として最初に自分が訪れた一人だった為にこの世界のある程度の人間とは知り合いなのだと告げた。成程、外から来たのならば霊刀の加護が無くとも自由に動き回ることは出来るだろう。
「それじゃあ、この終末が島国で、外の外は海が広がっていたっていうのも」
「ミューシャ、それしらない」
「――それはしらない、と」
調査結果を纏めた樹の言葉にミューシャは首を振った。彼女にも知らない事はあるのかもしれない。まほろばのお告げが今言うべきだと言ったから刀に言ったのだと彼女は満面の笑みで知っていることを全て告げていた。
「ここの文明は誰が持ってきた物?」
「流浪の民と呼ばれ霊脈より此処に辿り着いた研究者たちが持ち込んだものだと聞いている」
宗像邸に訪れていた辰彦が答える番だ。彼は四大盟主の一人として命を狙われていた男だ。笛の音が消え、獣との激戦をくぐり抜けた救世主たちにもそろそろ答えが与えられてもいい頃だろう。
「その流浪の民は?」
「さあ――皆、我々に食い殺されたのではなかろうか」
辰彦は自嘲めいて告げた。その言葉で、倫理子は「やはり、皆さんは獣なのね」と困った様に笑う事しかできない。
「我々は代々において獣の因子を持つ存在として生まれ落ちている。赤い雨が降り、蒼い月が昇る夜になるとその血が騒ぐのだ」
「赤い雨は記憶を薄れさせるとかそういうのなのかにゃ?」
馨一の傍らでのびーと体を伸ばした真央に辰彦は小さく頷く。獣になるべく理性を飛ばしてしまう雨なのだと彼は言った。
「だから……だから、流浪の民(きゅうせいしゅ)には雨も月も効かないのですか」
「その通りだ。君やミューシャに効かないのは我々と種がそもそもに置いて違うからだ。そして、これを知っているのは四大盟主のみ――この事態を招いたのも四大盟主だ」
修はどういうことだ、と彼らに問いかけた。その動向を見守る詔子も馨一も不安げだ。
四大盟主以外、その事実を知らないのだから子供である馨一や詔子が知っている訳もないだろう。
「我々は獣になる事を畏れ、人狼と呼べず獣となり下がった彼らを結界の外へと放り出した。
我らは同胞を捨て去り、人として生きる道を選んだ
に過ぎないのだ。そして、霊脈より齎される文明に縋り、この終末の世界で獣となり下がる日を畏れていた」
犬堂の動物園はこの世界で自活するために誂えたものなのだそうだ。狼は彼らの祖先として遥か昔より世話をしてきた神様と言える――亮の調べた情報でもあるが、辰彦より改めて語られたものだ――そうだ。
「……それじゃあ、皆さんを救うには?」
「私達、四大盟主は
人狼化を防ぐ薬を研究
していたが、この人狼と化すことを是としようという声が現れた」
「それが、三ツ扇家」
確かめるように倫理子は言う。不安げなミューシャをあやす様に背を叩いた刀は辰彦の語る真実に瞠目し、息を飲んだ。
「三ツ扇家の奏でる笛は我らの理性を崩壊させる。彼らは霊刀を使用し、赤い雨を降らせ続けているのだ」
「雨が止んでいるのは他の霊刀が留めているから。蒼い月が昇るとその力が弱まるから雨が降り始める……という事であっていますか」
修の言葉に辰彦はゆっくりと頷いた。
「雨が止めば外の獣たちも我々と同じ姿に戻れる事だろうと思う。然しその為には同胞たる三ツ扇家をどうにかせねばならない」
「そのために、私達に手を汚せと言うのね」
動向を見守っていたさゆるは只、小さくそう言った。
その言葉に辰彦はぐ、と息を飲む。幸い、霊脈の力を感じ取るミューシャが居れば三ツ扇家の変わりは出来るだろう――だが、あまりにも、それは残酷な行いを救世主に求めているのだ。
「人の形をした同胞を討て、というのね」
さゆるはもう一度確かめるように言う。
修はゆっくりと息を飲む。周囲を見回せば、不安げな顔をした馨一が蛇那伊の服の裾を掴んでいた。
「どうか――」
詔子は不安げに言うのだった。終末は、世界の終わりなんかじゃなかったのだと誰か口にしてほしいと願うように。
世界を救ってくださいませ、救世主様――
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あとがき
担当マスター:
日下部あやめ
ファンレターはマスターページから!
ご参加ありがとうございました。
夜は幻、閑(しず)かに開くもの。幻から覚めれば、そこにあるのは現実です。
謎ときに尽力いただきありがとうございました。皆様のおかげで大いに進展いたしました。
またご縁がありましたらどうぞよろしくお願いいたします。
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担当ゲームマスター
日下部あやめ
前回シナリオ
終末救世主 ~寄る辺なき悪意と蒼い月~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月09日
参加申し込みの期限
2017年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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