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終末救世主 ~夜は幻、閑かに開くもの~
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「いやぁ、まさかだったねぇ~」
詔子の傍らに腰を下ろしていた由貴奈ははあ、と息を吐く。霊刀を手にしているときの詔子は元気がないように見えたと伺う由貴奈に「大丈夫ですよ」と詔子は肩を竦めた。
昨夜の事を思い返し「うーん、大変だったねぇ。みんなよく頑張ったぁ」と彼女は詔子の護衛役として揃っている面々へと向き直った。
準備を整える刀や遥斗、そして樹は夜の護衛の為に武器の調達を行っている頃だろう。
図書館に向かうと言った倫理子も夜の戦闘までには帰ってくるはずだという。息を潜めるように護身用の武器だけ手にして宗像邸から図書館に向かった彼女を見送って亮は詔子や辰彦たちに聞きたいことが有るのだと護衛組と共に宗像邸に残っていた。
「さて、あの盲目の人が獣になってたなんてねぇ。
……知性の高い個体あるいは知性のある生物が獣を統率してる、って考えてたけど、どっちも合っていたというか、獣のいち個体が統率を計っていた、ってところなのかな?」
人語まで喋れる個体が一体とは限らないか、と呟いて由貴奈は歯噛みした。一晩で起こった出来事にしては情報量が多すぎるのだ。
考えがまとまらないわ、とぼやいていた倫理子の事を思い返し「むずかしいなぁ」と彼女は畳の上でごろりと横になる。
「詔子さんは俺達と語り合いたいという事は何か気になっている事があるんですね……?」
「いえ、わたくしは……その」
もごもごと口の中で何かを言う詔子に修は伺い視るように首を傾げる。その傍らでは「教えて欲しいことが有る」とミューシャに向き直る亮が居た。
「えー、ミューシャぁなんにもしらないよぉ」
もごもごと煎餅を口にしたまま亮に応える少女に緊迫する空気も僅かに和らいだ。詔子はミューシャの反応を伺うように息を潜め乍ら、亮の質問を待って居た。
「神託の巫女になる方法や条件って……」
「それはミューシャが流浪の民だからだと思うよぉ。だって、ミューシャは、
ただのヒト
だもん。修ちゃんや亮ちゃんとおんなじねぇ」
その言葉に修は緩く首を上げる。その言い方では、
終焉の民はただのヒトではない
みたいではないか。
伺い視るのは誰しも同じだった。質問を続けよう、と空気を感じながら亮は「ただの人とは?」と問い掛ける。
「あ、でも、みんなは不思議な力があるんでしょ。じゃあ、ミューシャよりすごい人だね。ミューシャはなぁんにもできないから」
「ミューシャ様」
きっぱりと言い切ったミューシャに詔子が僅かに上擦った声で彼女を呼ぶ。どこか、焦りを帯びた声は震えていて――「私は、人でしょう……?」
「ホント?」
「え――?」
「ミューシャ、詔子さんは人、だろう?」
修はミューシャの言葉に焦れた様に、僅かに身を乗り出して彼女へと告げた。きょとんとした少女は何も悪びれることも無く「ふえ?」と首を傾げている。詔子の表情は俄然暗くなるばかりだ。張り詰めた空気の中、道場で意識を集中させていた遥斗が何事かと顔を出す。
「いや……」
「ミューシャは
終焉の人間は獣
だと言いたいのか」
はっきりと、刀はミューシャを見つめて問い掛けた。ミューシャはその言葉には口を噤み「さあ」と首を傾げる。
「大事なことは教えてくれないんだねぇ」
由貴奈は彼女に一度は告げた言葉をもう一度告げた。ミューシャは曖昧に笑って「今夜分るよ」と同じようにもう一度告げた。
静寂が下りた室内で、修は咳ばらいを一つ溢し、「情報共有を続けよう」と仲間達へと促した。
その後のミューシャは余りに使い物にならなかった。ご神託ならばミューシャだけでなく修や刀達でも受けられるのだという事を何度も続けてくる。
「救われたいならミューシャだけなら救ってもらえるよ。だって、ミューシャは
みんなの世界に行けるんだもん
」と彼女は柔らかに告げていたのだ。
(みんなの世界に行ける――? ミューシャはこの世界の人間じゃない……? 俺達の来た世界を、
外の『外』
と呼んだなら彼女も……?)
悩まし気に修は考え込む。詔子が話し合いたいと言っていたのは幼い頃にどこかで同じような笛の音を聞いたことが有るという事と夜の動き方の二点のみだった。
「…そういえば、北にある盟主の人って何してるんだろ」
「北の――……三ツ扇様ですか?」
「うんー。疑うわけじゃないけど、未だに動きがないのは変な気がする。盟主はむしろ狙われる側だし、北の盟主も実際に暗殺されそうになったことってあるの?」
その言葉に詔子は困ったような表情を見せた。知らないのだ、と彼女は言う。亮のインタビューを受けていたミューシャはその成り行きを見守るように、じ、と見つめていた。
「知らないの?」
「ええ、存じません」
ぴしゃり、と言ってのけた詔子を伺うように見つめ、由貴奈はゆっくりとミューシャへと視線を送る。今夜、全部わかると彼女は言った。これもそのうちなのかと由貴奈はふうん、と小さく呟いて煎餅を齧った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
前回シナリオ
終末救世主 ~寄る辺なき悪意と蒼い月~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月09日
参加申し込みの期限
2017年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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