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終末救世主 ~夜は幻、閑かに開くもの~
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外の世界へ。
最初に踏み出した時、住居が立ち並び、ある程度の文明レベルを所有する終末と外とはこれ程に違うのかとサキリは不思議に思っていた。
荒廃した土地と少々の木々が立ち並ぶそこは地獄のようなありさまだと馨一は声を潜めて言っていた。蛇那伊の馬に乗り、周囲を見回した子供隊長を気遣うように真央とつきがどの方向に向かうのかを彼に問いかけていく。
「とりあえずは、丘陵地帯へ行ってみようか。高所から見回して街の周囲の地図を作る事も大事だと思う」
サキリの意見に一先ずは同意した面々は小高い丘を目指して行動を始めた。図書館で用意した終末の地図は島国と書いてあった事もあり美しい『○』の形をして居ることしか確認できていない。
地図を見た際に馨一は『◎』だといっていた。真ん中が彼らの住む終末の街。そして外円が獣の住む外だ。
その状況下ではいつかは獣によって侵略を受ける可能性があるのではないか――どこかでその様な漫画を読んだことが有る気がしてサキリは「危険だな」とぽつりと呟いた。
「前から気になっていたけどこの世界の人たちは食料や生活に必要な物資をどうやって調達しているんだ? 高度な電化製品まである、これはどこで作られたんだ」
サキリの問い掛けに馨一はきょとんとした表情で首を捻る。にゃにゃん、と鳴いた真央は「むずかしいのだー」と首を捻った。
「人々の衣食住を維持するには膨大なリソースが必要な筈。街の中からじゃわからないけれど疑問なんだ。
本当に外に人はいないのか?
」
サキリの言葉に馨一ははっとしたように顔を青くした。
赤い雨の降る街、彼の言うように何処からともなくやってくる膨大なリソース。
丘陵から見下ろせば何か見えるものがあるはずだ――四大盟主は皆、知っていたのではないか。この街の外に街があることを。
全員が全員、誰かを騙し続けていたのかもしれない。
宗像は死人に口なしとばかりに彼らに答えを教える事はない。
百目鬼は獣の研究を進め彼らに対して常に答えを与える機会を伺っていた。
犬堂は子供の悪戯とばかりに彼らに外の知識を与えんとしていたではないか。
三ツ扇は――三ツ扇はどうか。
丘陵から街を見下ろせば三ツ扇家の方角は昼間であると言うのに獣の姿が見られていた。
「馨一、三ツ扇家との交流はあったのか?」
「わしが生まれてから三ツ扇家とはあまり交流しておらぬと父上に聞いておるぞ。何ぞ、昔、揉めたとかなんとか――……」
よく知らんのだ、と首を振った彼にはその事実は伝えずに、サキリは口を噤む。
双眼鏡で見た街並みは他の三つとは大きく違っていたのだ。
「……どういうことだ?」
つきの言葉にサキリは解らないと首を振る。三ツ扇家は獣によって没落しているのか――そうだとするならば四大盟主の結界は意味をなさないはずだ。
ならば、三ツ扇家こそが
獣を操る笛の主
という事か。
「まるで箱庭ね。獣を放って、じわじわと甚振って遊んでるみたいだわ」
ぼやいた蛇那伊の言葉にサキリの表情は蒼くなってゆく。
ゆっくりと背後から迫る気配を感じ、彼は振り仰ぎ地面を蹴り飛ばした。
すぐそばまで現れた獣へと刃を放つ。獣は食料を得るためと言わんばかりに手を伸ばした。「ひっ」と涙の混じった声を上げた馨一を庇う様につきが身を投じ、真央が間へと割り込んだ。
馬から飛び上がりぐるりと宙で身を回転させたサキリが獣の脳天目掛けて刃を振り下ろし、固い丘陵へと足を付く。
「いきなり現れてくれる」
「本当に……――おい、あれを」
肩を竦めたつきがサキリの後方を指さした。街とは別方向だ。
其処にあったのは海――ここは島国と言われていたか。何処にも繋がることのない蒼だけが其処にはあった。
「流浪の民の真実をご覧あれ」
ひひ、と小さく笑った瓢の姿を見つめ馨一は「どういうことだ」と低く声を出した。
何処までも続く蒼。海の向こう側には何も見ることは出来ない。街はぐるりと円で囲われているのだ。
「箱庭ね、本当に」
蛇那伊はもう一度呟いて、中に戻りましょうと仲間達を促した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
前回シナリオ
終末救世主 ~寄る辺なき悪意と蒼い月~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月09日
参加申し込みの期限
2017年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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