this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
終末救世主 ~夜は幻、閑かに開くもの~
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
降る雨に誘われるが如く訪れた二つのきっかけ――一つは獣であった男を捕らえたという報せ、もう一つは少年の冒険への誘いだった。
尾鎌 蛇那伊
は敵の影が無くとも常に臨戦態勢で事に臨まなければならないと、昨夜の出来事を思い返しながらゆっくりと肺の中の息を吐き出した。
(今回は護衛――今回は、護衛よ)
己に言い聞かす様に蛇那伊は何度も心の中で唱えた。寝子島で獣と戦う事など『普通』はない。だからこそ、集中が必要となることを彼はよく理解していた。
「護衛役として動くけれど、今回の役割分担は如何するのかしら? この世界に来た救世主(ひと)で何とかしなくちゃいけない訳だし――……」
先ずは、と馨一へと向き直った蛇那伊は「あたしが護衛役に立候補するわ」と柔らかに告げる。その声に「真央ちゃんも護衛なのだー」と真央がぴょこんと跳ねた。
「馨一ちゃんの事はばっちり守るのだ!」
「夜の警備は俺が行く」
物言いは横柄であるが、
優木 遥斗
にとってあくまで女性(しょうこ)は庇護の対象だ。空になった器を膳に戻し、茶へと視線を移した彼女に詔子はゆっくりと俯く。
「……あたしは昨日と引き続き詔子の護衛に当たるわ」
閑に告げる
朝鳥 さゆる
は冷たい色を帯びた瞳を細め、詔子をちらりと見やる。静かに激情を込めた瞳を受けて詔子はびくりと肩を揺らした。
「……護衛、と言えるのかは分からないけれど」
「頼りにしております。救世主様。……もっと私が強くあらねばならないのですが……」
さゆるの言葉に肩を竦めた詔子は己の無力さを悔やむ様に下唇を噛み締める。信頼していた相手――この場合、彼女にとって芦澤は己の両親の死の謎を解くための重要なキーパーソンだ――が仇として見ている獣に化けた事を知った彼女は救世主達に己から方針を出すことは難しいのだとたどたどしくも告げた。
「そうね、馨一君(こども)の様に無鉄砲に、がむしゃらに事態を見るのは当主代行としては難しいわね」
蛇那伊の冷静な言葉に詔子は目を伏せる。華奢な背を縮ませるものだから、更に頼りなく見える彼女を見て蛇那伊は小さく息をついた。美しいものは好きだが、こうも草臥れていればその美しさも陰りを見せる。
鎧の様な鉄壁さを見せる蛇那伊はしっかりとルージュを塗った唇をきゅ、と引き結び事の運びを見守った。
『私は情報収集に重きを置いてみようと思う』
小山内 海
はぺらりぺらりとスケッチブックを捲る。筆談用のスケッチブックにさらさらと文字を滑らせた海の一声に
呉井 陽太
は「OKなのん」とひらりと手を振った。
「オレも海ちゃんと同じで、情報収集してみようと思ってるんですわー。実はずっと庸一さんが気になってて……会いに行くのはルール違反じゃないですよねぃ?」
「勿論。おじさまも救世主様を歓迎なさるでしょう」
陽太の言葉に詔子は小さく頷く。僅かに伺う様に見たその視線の意味を何と無しに感じ取って陽太は「良い情報があればいいですねぃ」と常と変わらぬのんびりとした調子で伝えた。
「詔子さんのサポートは私にも任せてよ。救急セットとか沢山用意してきたんだからねっ」
常に所有している警棒とガスガンはこの世界でも有用でしょうと
新田 樹
はにこりと笑う、彼女の傍らに座っていた兄――
新田 亮
は詔子と共に行動し、獣の情報を得る妹とは対照的に海や陽太のように情報収集に回るという。
「この世界は俺達の世界と比べると不思議な事だらけだ」
「――というと?」
きょとりとした馨一は興味深そうに亮の顔を見上げた。彼にとってはこの世界こそが『知っている世界』なのだ。彼にとっては知られざる世界はよほど心を擽ったのだろう。
「雨の色は赤くない。透明のものが降るだろう?」
「普通の水が降るのか? 雨で紅色に汚れることもないと申すのか。それは便利じゃのう」
ぱちり、と少年は瞬く。血色の雨が降り、月が登り続ける異様な街に、亮たちがやってきた『常識(フツウ)』を告げれば詔子も馨一も不思議そうに声を上げる。
「この街と、俺達の街は違うんだな。よしっ、大丈夫だ、異変から街の人たちも護って見せる!」
すく、と立ち上がった
風雲児 轟
はヒーローとして全力で頑張って見せると馨一の前で大らかに笑った。ヒーローという言葉に心を擽られた少年は「わしにもなれるものか!?」と子供らしく轟の許へ歩み寄っている。
人々は寝子島の住民たちとは何も変わらないように思えるのに、街は異変に包まれている。
「……そう、そうね。この世界とは大きく違うものね」
何処か体の怠さに耐えるようにつぶやいた
葉利沢 倫理子
は己の脳裏に過る凄惨な出来事を思い返し、口元を抑える。その仕草を誰にも悟られぬように視線を逸らし彼女は柱へと凭れ掛かった。
「芦澤さんから獣の情報を得るのは賛成だ」
「うんうん。あと、しょーこちゃんの護衛はお家に残る組に任せてよー。だいじょーぶだよ」
宗像家に貯蔵してある武器を再度確認し戦闘準備を整えようと立ち上がる
御剣 刀
に
壬生 由貴奈
は微笑んだ。詔子を気遣う様に笑って見せる由貴奈は「しょーこちゃんも疲れたでしょ?」と可愛らしく首を傾げる。
「私も頑張らなくては」
「うんうん。がんばろーねぇ。そういえば――」
きょろ、と由貴奈は顔を上げる。こうして一同が介する朝食に寝子島から共に救世主としてやってきて、夜を超えた者の中で一人、宗像の屋敷に居ないものがいる。
骨削 瓢
。彼は今、何処にいるのであろうか――?
<< もどる
1
2
3
4
5
…
13
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
終末救世主 ~夜は幻、閑かに開くもの~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
日下部あやめ
前回シナリオ
終末救世主 ~寄る辺なき悪意と蒼い月~
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
推理・サスペンス
SF・ファンタジー
バトル
定員
20人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2017年10月09日
参加申し込みの期限
2017年10月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2017年10月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!