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<アイス食べ放題!>池でパチャパチャするだけのお仕事です。
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逆巻 天野
は失望していた。
「御剣。君もリア充かい?」
スワンボート乗り場。軋み音が恐怖をかき立てる桟橋の上、登山用の図太いロープを肩に巻いた天野は、
御剣 刀
に刺すような視線を放つ。彼はミッシーを本気で捕まえる気でいる。
「はは、俺もミッシーには興味あるんだよ」
そう言う刀、バニラアイスを手に、両サイドには女性を伴って、3人乗りボートへ乗ろうとしていた。
「全く説得力がないんだけどな」
「まあ俺も何か分かったら連絡するからさ」
天野は失望を通り越して、やりきれぬ憤怒を感じていた。
「ミッシーが居なかったら、リア充爆撃するだけの簡単な仕事をするだけさ。もちろん御剣も被害……」
「はいはい早くボート乗るよーあまくん」
暴走する天野の背を、ミッシー調査の相棒、
真辺 伸幸
が押す。
「それじゃあ皆さんお元気でー仲良くねー」
天野を無理やり押し込むと、オンボロのスワンボートがギコギコ鳴きながら桟橋を離れて行った。
それを見届けてから刀は言う。
「じゃあ、俺たちもボートに乗ろうかね」
両手に花であったが、今日は珍しく気を遣う立場だ。
『きもちよさそう』
小山内 海
がスケッチブックに書いて見せる。刀が「そうだな」と答えるのを打ち消すように、
「大丈夫なのこのボート? くちばしの先折れてるけど」
弘明寺 能美子
がスワンの頭を叩いて言う。嫌なことがあったわけでもないのに、不機嫌そうに難癖つける。スワンは塗装が剥げ、目はうつろ、折れたくちばしも相まって哀愁は全開だ。
「まあ漕ぐのは俺だし。見た目のわりに、こういのって結構頑丈に出来てたりするんだぜ。これで海を渡ったつわものもいるっていうし……」
と言いかけたところで、伸幸と天野を乗せたスワンボートが「ガコッ!」という音とともに数センチ沈んで、しばらくしてまたもとの水準に戻った。
「本当に大丈夫かしら?」
「……大丈夫だろ」
海もしきりにうなずく。それしかできない。
3人の船出。ペダルを漕ぐ刀をセンター、両サイドに海と能美子。彼らの重さをいともせず、スワンボートは黙って前に進み始めた。ペダルに錆び付きもない。順風満帆といったスタートだ。
胸中は三者三様である。
(刀くんに、バイトしないかって声をかけられて、内容を知ったときには、そういうお誘いかなあってちょっとドキッとしたけど……)
吹き込む風で溶け出すアイスをなめなめしながら、海は思う。
(やっぱり思った通り、刀くんらしい。3人ペアだったんだ……)
少し複雑な気持ちになる海。
(弘明寺さん目が不機嫌そうだけど私と一緒じゃ嫌だったかな? 刀くんと二人がよかったかな?)
「風がやっぱ気持ちいいな、池の上は」
刀が柄にもないことを言う。やっぱり無理して気を遣ってるんだろうな、と海は珍しい刀の姿が見れて得した気になる。頑張っている刀に協力してあげないと、という気にさせる。スケッチブックを開いた。
『きょうはよろしくね、のみこちゃん』
海の字をきつい目つきで3秒ほどじっと見ると、景色へ目を戻す能美子。海、頭を垂らし、スケッチブックを閉じる。
「よろしく」
風に消え入りそうな声が海の耳に届いた。海の心が豊かになる。
(ミッシーどこにいるんだろ)
刀の頭はすでにミッシーのことでいっぱいだ。
池のほとりに、人の塊が見える。例の偉い人と「テレビねここ」撮影クルーだ。アルバイト仲間の寝子高生も数人見える。
(お、やってるな撮影。ちょっと映りに行こうかな)
陽気に刀、舵をカメラ方面に向ける。
「ほら、あっち行きなさいよ!」
能美子のつんざくような声。海の肩をビクッと強ばらせる。
「へいへい」
口をスワンのようにとがらせて、方向転換する刀。
視界を邪魔する自分の髪を払いながら、また景色をじっと見る能美子。
(……ぶっちゃけ昔の事思い出すからテレビに映るとかそういうの好きじゃない)
モデル時代の振り返りたくない過去が、水面に漂った。自分の性格が歪んでいることは百も承知だ。しかし寝子島に来て以降、いくつものイベントを経て内面は変化を遂げている。以前ならバイトに誘われても行こうとは思わなかった。「まあ暇だし別にいいわよ」と刀に付いてきた本音は一体何なのか、自分でもよく分かっていない。
(ってこんな事考えてるなんて二人にはばれたくない)
かつての自分に別れを告げるように、頭を横に振る。何も知らない隣の二人は、池上の旅を楽しんでいる。
自分も気持ちを共有しないと。能美子がそう思い至ったのと同時だった。
ドゴッ!
鈍さと、水のたゆたいが交わる衝突音。直後に衝撃が3人の全身を揺らした。スワンボートを中心に波紋が大きく広がっていく。
「何だ? 何がぶつかってきた?」
不安定な姿勢のまま、刀が慌てて立ち上がる。
「イテッ」
ボートの天井に頭を打つ。
「と、とりあえず落ち着いて!」
能美子、ボートから投げ出されそうになる刀を手で押さえる。
「ボートから振り落とされないようにね小山内さん!」
能美子にうなずいて答える海。
直後にまた衝撃。一発目よりも強い。
「きゃ!」
海と能美子が同時に刀に抱きついた。
(おおこれは……サンキューミッシー! って違う!)
刀、本来の目的を思い出す。
何者かの影が、水面のすぐそこに見える。
「小山内、これ頼む」
海に向かって着ていたシャツを放る。
(たくましいな……)
刀の、絵に描いたように隆々の上半身を見て、海はちょっぴりドキドキ。
「フォローたのむぜ」
ポーッとしていた海、我に返ってうなずくと、ろっこん「アクセラレイトライン」を発動させる。池に飛び込むかたちの線を描いた。アクリルカラーが水面に映える。
「よし」
大きく息を吸い込み、海のフォローで最大速度で飛び込む刀。体が沈みきったところで、さらに自身のろっこん「加速」を利用する。ゆるりと揺れる視界が、さらに速度を遅めて見える。水はそこそこきれいで見通しはいい。
刀、一気に底まで達する。
「あれは……」
そのゆったりとした景色の中で、刀はあるものを見つけた。
海と能美子が心配そうに水面を覗いていると、お決まりの無造作ヘアを水でぺちゃんこにさせた刀が顔を出した。安堵する2人。
刀はさして苦しむことなく、「ふう」と一息ついてから、ボートへあがった。
『だいじょうぶだった?』
外傷がないか体を見回しながら、尋ねる海。
「ああ俺のほうは。2人は平気か?」
これに対して海はまたうんうんとうなずき、能美子は興味なさそうに視線を外へと向けた。
「弘明寺、さっきは抱き付いてきたけど大丈夫だったか?」
海から受け取ったタオルで体を拭きながら刀が言うと、能美子のただでさえ鋭く冷たい目つきがさらに鋭利冷徹さを増して、刀を刺し貫いた。
(おおこわ……)
ごまかすようにして置いて行った携帯を拾い上げる。連絡が入っている。天野からだ。
『何か収穫はあったかい、三下のミッシー調査団員さん』
周囲に浮かぶいくつかのスワンボートを見る。あの中のどれかから逐一監視されていたらしい。
『どうやら』タオルで頭を再び無造作に戻しながら、刀は返事を打った。『二匹いるらしい』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月06日
参加申し込みの期限
2013年06月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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