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寝子島高校
<アイス食べ放題!>池でパチャパチャするだけのお仕事です。
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偉い人は困惑していた。
(なんだ、閑古鳥が鳴いているかと思えば、そうでもないんだな)
耳福池の来年度予算の鍵を握る彼は、上層部より予め次のような指示を受けていた。
「適当に難癖を付けて、予算をバッサリ切る旨を管理人へ申し伝えること」
耳福池自体の低人気もさることながら、昨今の不況のあおりか、寝子島町役場全体が資金のやり繰りに四苦八苦。とにかく予算を切れるところは最大限まで切る、それが偉い人のさらに偉い人が出した結論だ。彼はその結論を伝えるメッセンジャーに過ぎない、はずだった。
しかしどうだろうか。今の耳福池は、若者のパワーで溢れている。
「ど、どうでしょうか……最近はミッシーの効果もあってか、人出も盛り返してきていまして」
低姿勢の管理人が、偉い人の機嫌をうかがう。
「う……うんそうだね。しかし収入源はあまり見込めないんじゃないか」
あらを探そうと必死な偉い人は、神経質そうに何度も眼鏡をなおしつつ言った。
「そんなことないですよ、夏が近づくにつれてアイスもバカ売れでして。周りを見てください」
大げさな身振りで、自分で雇ったアルバイターたちへと視線を促す。後ろでカメラをまわす撮影クルーを意識しての動作だ。
彼らの視界に入る若者たちは、確かに全員、まるで示し合わせたかのようにアイスを食べている。
「はい、あ〜ん」
カメラの向けた先のベンチで、
添木 牡丹
が
戌井 創
にアイスを食べさせている。
「んっ、キーンてするねー、でもおいしーっ♪」
バニラの味に顔をほころばせる創。それを見て牡丹もとろけそうな甘い気持ちになる。要するに二人、ラブラブだ。
「ほらほら、添木先輩も、あーんっ」
「あ、あ〜ん♪」
ひょい。口に入れる寸前で、創、自分の口へ持って行く。両頬を膨らます牡丹。
「えへへー、じょーだんだよーっ、はいっあーん。おいしいね♪」
「お、美味しいですよ〜」
シラス味は正直好めなかったが、昼下がりのベンチには似つかわしくない妖艶さを際立たせて、デートを楽しむ牡丹だった。
「うーむ。最近の若者は大胆ですな」
偉い人が渋い顔を作る。
「最近はカップルで来られる方も多くて。男女二人で来ると恋が叶うって噂もあったりなかったりで」
「へーそうなんですね。いいネタいただきました!」
テレビクルーの女性レポーターが熱心にメモを取っている。
「あっちのカップルは初々しいですよ」
逆取材と称し彼らに同行している
八神 修
が舵を取る。修の横では有留がデジカメを構えている。
「ふむ、どれどれ」
子供たちの前では見栄を張る、大人の習性。偉い人がキリッと表情を引き締める。集団の隅で
草薙 龍八
が鼻で笑う。
(割のいいバイトと聞いたが話が違うじゃないか)
初々しく、間に距離を取ってく歩く男女。
弓弦原 譲
が心中毒づいている。
(妹の妨害で小中と友人はできず、作り方もわからないというのに……)
ぼっちなツン。忠実に、仕事だけはこなそうと、自分と同じようにソロだった女性を誘ってみたものの、どう対処していいものか思案に行き詰まっている。
(全く、何を考えているのか憶測がつかん)
対する女性側も思案していた。
(管理人さん、ミッシーはねつ造だ、みたいなこと言ってたけど……隠蔽するよう第三者に指示されたに違いない)
ペアの譲ほったらかしで飛躍した発想に到達しようとしているのは
晴海 飛鳥
。
(管理人さんは”ヤツら”に脅されているんだ! しかし僕の鍛え上げられた第六感は誤魔化せないぞ……ん? あぁそうか、つまり今回のデートスポット云々はミッシーから目を逸らすための戦略なんだな、自分のみだけでなく客の身も守る……泣かせる心意気じゃあないか)
「何をさっきからブツブツ言っているんだ? フリだけでいい、調子を合わせろ。カメラがこっちを向いている」
アイスを食べつついさめる譲。
「そうだった、僕としたことがつい……バイトの趣旨どおりうまくいちゃつかないとな」
「よし何か話をしよう。何か本は読むか?」
「オカルトやホラーなら」
「ほう。俺はミステリーを最近好む。ここ、耳福池にまつわるミステリーも興味深い」
この話題に飛鳥は食いついた。
「ミッシーや、かつては池の中央に浮かぶ女性の霊の目撃談もあったらしいね」
「池に遊びにきた釣り少年が行方不明になったという文献もあるそうだ」
この二人、実はわりと相性いいかもしれない。真偽も判断つかない話題で次第に盛り上がる。
「言い知れぬパワーを感じるねここは」
どこか物欲しそうに池を見つめる飛鳥を、譲が誘った。
「折角だ。スワンボートに乗らないか」
場面は戻って偉い人と管理人。
「……初々しいというか……何か企んでいる感じがしないか? 怪しいぞ」
「そ、そうですか? 私には普通の、演技とかじゃないカップルに見えますよ……あ、あっちにも若い二人が楽しそうに歩いていますよ!」
「ふむ……(というかアイス食べている客が多すぎないか!?)」
次なる視線の先は、
丑都渡 紗姫
と
屋敷野 梢
の先輩後輩女同士組。
「私甘くないアイスが好きなんですよねー」
アイスをもらいにいったものの、好みのものがなく手ぶらで歩く梢。
「アイスクリームは少しねっとりしてるじゃないですかー。でもアイスクリンとかシャーベットみたいなシャリシャリした奴とか、あっさりしてておいしいですよねー」
「あたしもさっぱりしてんのがいーなー、レモンシャーベットとか」
調子を合わせる紗姫は、バニラとシラスのミックスを手にしている。
「シラス味……」
アイスクリームは得意ではないものの、シラス味には興味津々の梢。
「こずこずどしたの?」
「よりによってなぜシラスをアイスに混ぜ込んだのでしょうか……」
「だよねー。私も怖いもの見たさってのかな、ついね」
「どんな味かは気になりますね」
「じゃ、あたしバニラ側なめるから、こずこずシラスなーめて」
「ひっ……じゃあ一口だけ」
ミックスアイスを間に置いて、二人の顔が近づく。梢、心臓が高鳴るのは、シラス味に挑むからか、それとも紗姫を直近に感じるからか。
「うん、バニラは悪くない。こずこずのほうは?」
「う、うーん」
どぎまぎで味はどこへやら。
「んっ、口にアイス付いてるよ」
そう言って紗姫、直接梢の口端をペロリ。
「もう、せんぱぁい……」
赤面の梢。
(ふふふ、ほんと食べちゃいたいねぇ)
撮影クルーもカメラを向けることができない、ちょっと怪しい世界へ突入しかけているお二人でした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
小西 秀昭
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月06日
参加申し込みの期限
2013年06月13日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月13日 11時00分
参加キャラクター一覧
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