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【13】
襲撃を受けたイベントブースの多目的トイレの扉が蹴り破られた。
団員は5名。全員が銃を携えている。
トイレという閉鎖空間を拠点に使用していたため、こうなっては逃げ場がない!
「観念しろ。抵抗しなければこの場での射殺は見逃してやる」
班長と思しき叢雲団員の威圧感丸出しの物言いに、子供たちは一斉に泣き出してしまう。
個室内だからか、反響してやけにうるさく感じる。
「ちぃっ、黙れガキども! おい、そいつらから射殺してしまえ」
この指示に団員の1人が声を裏返す。
「あの、陽炎隊長から『女とチビと怪我人はまもなく解放するから殺すな』って指示がさっきあったはずですけど……?」
これに班長は「そうだったな」と呟いた。
「んじゃ、ここにいたのは全員死体だったってことにしよう。それなら解放する必要はない。ついでにヘマ打った身内もここで処理しておこう」
「不知火1号! 俺たちを見捨てる気か!?」
「ふざけるな! 俺たちは助けてくれといったはずだ!」
「俺たちは自決すると決めたが、殺される覚えはない!」
捕虜となった団員たちから激昂の声が上がる。
しかし、不知火1号と呼ばれた男の視線は凍えそうになるほど冷たい。
「俺の発言に何か落ち度でもあるのか? 使えないアホどもと輪廻の旅に出掛けたくないだけだが?」
捕虜たちの眉間に銃口が突き付けられる。
その無慈悲さに、捕虜たちの顔から一気に血の気が引いていった。
「じゃあな、アホども。二度と顔合わせんなよ、来世でもな」
不知火1号たちが引き金を引こうとした、その次の瞬間!
彼らの身体が鉛のように重たくなるではないか!!
「あ……? な、んだ、これ……!? 急に、身体のダルさが……? 銃も、クソ重いし、やべぇ、腕、上がらねぇ……」
襲撃を試みた叢雲団員5名が次々に膝を折っていく。
「さぁ、今がチャンスだ!」
新井 米太郎
こと、正義の味方の人格(という設定)のあらこめレッドが、物陰からろっこん『似非ヒロイズム』を発動させた!
これにより、襲撃班5人に掛かる重力が(通常のろっこんの威力より落ちるとしても)増加し、自動小銃を持ち上げることすらできなくなってしまった。
(中にいる人たちを『助けたい』と思ったのなら、既に僕の能力は弱体化しても発動してるはず!)
この読みは的中し、敵の動きを数秒封じることに成功。
ここに切り込んでくるのが、武闘派のこの2名だ。
「特訓したトンファーの威力、喰らってみる?」
桜庭 円
は七男対策にトンファーと催涙スプレーを持参していた。
動きが鈍った叢雲団員の手元をまず狙い、右手のトンファーで小銃を叩き落として無力させる。
「シッ! シッ!」
そしてボクシングのステップを多用し、左手の催涙スプレーを不知火1号の顔の間近で噴射させた!
「ぎゃあああああ! 目が、目が痛てぇ!!」
目を潰されたのは不知火1号だけでなく、他2名の叢雲団員もすかさず吹き付けたため、3人とも地面に転げ回りだす。
「おいおい、俺の分も残せよ」
御剣は木刀で叢雲団員の1人に肩口から袈裟斬りをかます。
「この、いい加減にしやがれ!」
残る1人はスタンロッドを取り出すと、御剣の剣撃を辛うじて受け止める!
そして御剣の腹を思いっきり蹴っ飛ばした。
すかさず男はスタンロッドを突き立てるように、御剣へ飛び掛る!
「悪いな、もらった!」
「しまっ……」
剣の鍔迫り合いからの喧嘩殺法に不意を突かれた御剣は身動きが取れない!
かと思いきや!
「しっかりしたまえ、御剣君。私の操作下で負けるなんて許されないよ?」
畑生 言嗣
が指をちょいちょい動かせば、御剣の身体が急にキビキビと動き出して攻撃を避けた!
「ふむ、多少ぎこちないが、発動は可能、と。今回のような場合、人によって発動するかしないか、あくまでも個人の体感だからアテにはできないのだがね?」
彼のろっこん『【右向け右】(オールライト)』は、対象の信頼関係を確認を条件に、対象の体を操作して強化させることができるろっこんである。
叢雲団員が『ひと』であるにもかかわらず、ある程度発動が出来ていることを確認した畑生は、まるでゲームキャラを操作するような感覚で御剣を操り攻撃を繰り出させる。
「なるほど、これは格闘ゲームの操作に近いかもしれないね?」
何事も器用にこなす畑生は、普段の御剣の機動性と遜色ない動きを再現させていく。
そこへ桜庭も加勢し、2対1。
だが、敵もさるもの。形勢不利だと悟った瞬間、近くにいた黒依を羽交い締めにし、その首元にサバイバルナイフを押し当てる!
「動くな! 動くとコイツがどうなっても知らないぞ!?」
「アリーセ!」
李が飛び出そうとするが、これを犬神が引き止める。
「きったねぇぞ……、どこまでもコスい奴らだな!」
雇主ではないが、李の友人をここで死なせるのは、李と契約した犬神のプロ意識と沽券に係わる問題である。
故に、彼女はやむなくこの場は穏便に収める他なかった。
もっとも、そんな犬神はすぐにでも『噛み付く』態勢でいるわけだが。
「こうなったら、コイツだけでも人質にとって……、って、痛ッ!?」
小気味いい音を立て、団員の頭に2枚の硬貨がぶつけられた。
「誰だ、硬貨なんぞ投げた奴は!?」
男は周囲を見渡すと、廊下の柱の影から、小柄なサイドテールの少女が顔を出していた。
(刀くんは、私が守る!)
心の中で強く決意する
小山内 海
。
彼女のろっこん『アクセラレイトライン』によるコイン射出。
柱の影から弧を描くようにペンで光る線を空中に引けば、あとはそこにコインを滑らせるだけ。
こうすることで、物陰からそこそこの威力でろっこんを発動させることができた。
(最大数射出、いくよ!)
現在、彼女が一度に引ける光の線は7本。
この状況でどこまで引けるかを試してみる。
(あ、やっぱり7本全部は無理みたい)
7本引けるところを4本までしか成功していない。
一般人相手に全力が出ないことが実証された。
しかし、半分以上も発動に成功したともいえよう。
小山内はそこにコインを投げるように滑らせると、コインは急激に加速して叢雲団員へ射出された!
今度は4発中3発が肩と腕にヒットした。
「あだっ! 地味に痛てぇのがムカつくなオイ! 銭投げとか時代劇かよ!!」
悪態付く団員の意識が小山内に向いたところで、黒依が思い切った行動をとった。
なんと、叢雲団員の親指に噛み付いたのだ!
ごりっと前歯と犬歯が皮膚に減り込む感覚が団員を襲う!
「ぎゃあァ!!!」
これには屈強な男でも目を白黒させて驚いた。
この隙に黒依は腕の中からすり抜け、形勢逆転!
「あとは俺様に任せろ! ぶっころ――あ、それはダメか。ったく、李に感謝しろよ? 普段だったらミンチにするところをタタキで済ませてやるんだからよ!」
犬神の顔付きが邪悪そのものになっていた。
彼女は自ら腕に傷を付け、その血を綺麗に舐めとった。
「おっ? さっきよりかはマシのようだな?」
ろっこん『羊很狼貪』、(全開ではないが)発動!
犬神の筋力が若干底上げされる!
「安心しろ、一撃で終わらせてやるからよ!!」
八極拳から繰り出された強烈な肘撃で顎を粉砕された団員は、断末魔をあげることさえ出来ずに落ちていった。
「いやぁー、助かったぜ! 刀くん、円ちゃん、海ちゃん、言嗣くん、それに翠子ちゃーん!」
志波は戦闘が終わると大げさに手をぶんぶん振って大喜び!
ちょっと離れた場所で避難していた
霧切 翠子
も、それに合わせて手を振っていた。
「あ、あのー、志波先輩。僕も頑張ったんだけど?」
あらこめレッドの足止めがきっかけで戦端が開かれたのだが、志波に名前を呼ばれていなかった。
志波はレッドの顔をみると、「ああ、ごっめーん!」と頭を掻いた。
「助けてくれてありがとう、あら何とかくん?」
「えっと、覚えてないのなら無理にそっちで呼ばなくていいですから。本名のほうで構いませんから」
あらこめレッド、白目剥いて名前を覚えてもらっていないことへのショックに耐えていた。
志波は急に腕を組んで、眉間にしわを寄せると、数回うーんうーんと唸った挙句に口に出した言葉がこれである。
「あら何とかくん、ありがとね!」
どうやらド忘れしたようだ。
「ちょ、酷い! 僕たち、色んな事件で顔合わせてるはずですよね!? この間、僕が刺された【憤怒】事件の時とか! 絶対すれ違ってますよね!?」
狼狽えるレッドこと新井の嘆きに、志波は冷静な口調でこう伝えた。
「いや、ちゃんと自己紹介した覚えないし。というか、今はそれどころじゃないはず。いいね?」
「アッハイ」
新井、この場で自分の名前を覚えてもらうことを諦めざるを得ないと、死んだ魚のような目で悟ってしまった。
霧切は新井の傍まで来ると、うんざりした表情を浮かべて彼に寄り掛かる。
「もう嫌……。ああ、頭がおかしくなりそう。人の悲鳴は聞いたし、銃声も聞こえた。怖くてたまらないわ……。こー君(新井のこと)と一緒にサッカーの試合を見に来ただけのに……。なんでテロに遭遇するのよ! 寝子島の治安って悪すぎるわ……! この前のぼや騒ぎやガス事件で本気でお母さんが転校するように勧めてきてるのに、言い逃れできなくなっちゃう!」
かなり精神的に参っている様子。
桜庭たちと偶然合流できずに、人質になってでもいたら、彼女は発狂して舌を噛んでいたかもしれない。
クラクラ目を回す霧切を、新井は途端に真剣な表情のみせて彼女の肩を抱く。
「先輩は僕が守ってみせますから。……必ず、守ってみせますから」
「こー君……」
新井の目が、一瞬影を落としたのを霧切は見逃さなかった。
「無茶だけは、しないでね? 前科があるんだし」
前科――【憤怒】事件で、神様を庇ったあの行動のことを指すことくらい、新井は分かりきっていた。
「……善処しますよ。でも、僕は今、あの時以上に怒ってるんです」
新井は捕虜の叢雲団員の胸倉を掴んで言い聞かし始める。
「無関係な人を殺して、誰かの未来を奪うのが正義だって? ふざけるなよ、そんな正義、僕は認めてあげない!」
「正義には必ず犠牲が必要だ。無血で行われる偽善なんかに用はない!」
叢雲団員の反論に、思わず新井の拳がその男の頬に減り込んだ。
「ちょっと前に、自分がフツウじゃないことに気が付いてしまった少年がいたんだ。彼は、もっと普通の未来を築けた筈だ。「ひと」じゃないから彼の普通が壊れてしまった。でも彼は闘っていたんだ。手段は違えど、今も闘っている皆と違って!」
「こ、これ以上は殴ってはダメです……!」
新井の拳を
紗乃恭 玲珂
が抱きついて止めに入った。
「彼は、龍平君は! ほんの少しだけ手段を間違えただけなんだ! ほんの少しだけ、正義とか、人の死とか、実感出来てなかっただけなんだ! そして、ほんの少しだけ、僕たちが、龍平くんの苦しさを気付いてやれなかっただけなんだ……!!」
新井の目から大粒の涙が零れ落ちる。
彼は自らを刺した相手のことを救えずに『裁いた』ことをずっと後悔していた。
「お前らは普通じゃない。こんなことは許されないんだ。今、お前らと戦っている寝子高生たち、普通の一介の高校生ならそんなことをしないはずだ。……僕たちは、ほんのちょっとだけフツウじゃない。だから勇敢に戦える」
「――さっきから何が言いたい? フツウとかフツウじゃないとか、意味分からねぇ」
「よく聞け、テロリスト。普通じゃないから闘って幸せを願う皆とは違って、自ら普通から外れなくても幸せになれたんじゃないのか! お前だって、テロリストにならなければ、普通の生活ができたはずだろう?」
「なんだ、そんなことか」
胸倉掴まれている団員は、興が逸れたとばかりに天井を見上げる。
「俺さ、勤めてた会社の不始末や汚職を勝手に押し付けられてさ、トカゲの尻尾切りされたんだよね。誰も俺の無実を信じてくれないし、みーんな手のひら返して俺のことをゴミ扱いだ。で、そんな濡れ衣が職安行っても付きまとうわけよ。何処行って拾ってくれる会社なんかありゃしねぇ。でも、叢雲はそんな俺でも受け入れてくれたんだよ。認めてくれたんだよ、人間として、普通の人間としてな。これが正義じゃないとしたら、一体全体何なんだよ?」
その質問に畑生が横から口を挟んだ。
「詭弁だね。叢雲とやらは君のアホな頭とよく動く手足が必要だったわけで、別段大切にしていたわけではなかろうて。事実、君たちはこの作戦後、全員自決するのだろう? ただの駒ではないか」
突き付けられた事実に、遂に黙ってしまう団員である。
「とにかく、僕は全員を助けてみせる。だから、知ってることを全部話してほしい」
「あー、無駄だぜ、赤い人? そいつ、何も知らねーよ。尋問済みだぜー」
ケラケラと犬神が笑って茶化す。
だが、団員はぼそっと1つの単語を口にする。
「地下……」
「あ゛?」
犬神の耳がぴくりと動く。
「東ゲート近くの扉から地下を目指せ。地下には制御室がある。そこに行けば、施設内のシャッターを全て開放することができる」
「何でそれを最初から言わなかった!?」
今にも飛び掛りそうな犬神を李が必死に宥める。
「あ、もしかしてー!?」
桜庭がぽん、と手の平を合わせた。
「ラスボスは地下にいるのが定番だよね! ってことは、叢雲の隊長がそこにいるんだ、きっと! ボスを守るためなら簡単に口割れないもんねー」
「おい、桜庭。流石にそれはゲームのやりすぎだろ……」
刀のツッコミに、団員は苦笑で返した。
「いいや、お嬢ちゃんの言う通りだ」
「マジかよ……」
刀はテンプレすぎる、と唖然とする。
「俺たちの隊長、陽炎隊長は地下で警察と交渉している。気を付けろ。陽炎隊長は、今回の襲撃隊の中で最強の戦闘力を誇る獅子のようなお方だ」
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推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
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