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【15】
ところ変わって、ピッチ内。
1羽のカナリヤと蝶が上空を時折舞っていた。
時折カナリアが糞?をしているようにも見える。
(実際には糞ではなく、情報班から得られた情報を紙に書いて丸めて落とすことで伝達しているのだ)
「……随分と忙しないな。まぁ、いいか」
監視役の綾波1号が時計を見遣る。
「そろそろ人質解放の時間だな」
彼は伝令役に南ゲートの開放を命じた。
「……それより、銃声がした方角へ紹哨戒させたチームが戻ってこないぞ? どうなってるんだ?」
苛立つ綾波1号は、観客席に何か黒いものが動くのを視認する。
「なんだあれは……? 熊? なんでこんな海が近い都市部に熊がいるんだ?」
「熊じゃねぇよ! 俺は寝子高生の
邪衣 士
だ!」
今日も今日とて熊の毛皮が似合いすぎて一体化(比喩表現)している邪衣は、フラフラとピッチ内へ入り込んできた。
その異様な佇まいに、人質を含めて団員全員が固唾を呑んで見守る。
邪衣は手にぶら下げたコンビニ袋を見せると、綾波1号に質問をした。
「すいません。コンビニ行ったあとに寮の猫鳴館に戻ろうとしたら道に迷ってしましまして。この館内、なぜかシャッターが全部閉まってるですけど、何かイベント中でしたか? そうそう、どっか抜け道ないですかね? アイスが溶けそうなんですけど」
ピッチ内、全員がずっこけた。
邪衣、特技:迷子。
彼の迷子スキルが、知らない間にテロ現場と遭遇し、閉じ込められてた事にようやく気付かせたのだった。
後日、叢雲団員は「熊の剥製だ思った」とか「動いた瞬間、祟られると思った」など、熊の毛皮効果は絶大だったことが判明するのだが、今はその話は置いておこう。
(邪衣自身は、「何か銃持った奴らがいて物騒だな」と思って隠れてじっとしていただけらしい)
「そいつらはテロリストだ! 俺たちを捕まえて、殺そうとしているんだ!」
芹沢の忠告に、ぴくりと眉が動く邪衣。
「テロリスト……? 冗談かと思ったら本当だったのか。日本では異常だな……」
やれやれと肩を竦める邪衣。
「ちょうどいい。お前も外に出してやるから、ちょっとそこで待ってろ。おとなしくしていれば、猫鳴館とやらに帰ってアイスが食えるからな」
想定外のことが起こりすぎて、うんざりする綾波1号。
「何を一般人相手に手間取ってるんだ? ……って、筋肉オカマもいるし、この島は一体なんなんだよ……?」
全ての対策が後手に回ったのも、寝子島の特殊性を把握していなかった故の慢心から、といえよう。
……ろっこんやもれいびなど、無理もない話があり、彼らが発動のために工夫を凝らしている以上、叢雲たちは最初から負け戦だったのかもしれないのだが。
「ふっふっふ、確かにおかしいなぁ?」
双葉、猿ぐつわを無理矢理外して言葉を発する。
「屈強な戦士たちが未帰還になるとは、いよいよこれは内部犯行の線が高いぞ? 言ったはずだ、身内のバカに気を付けろと。どうやら、お前たちは一枚岩ではないようだし、これで私の言葉に信憑性があると分かっただろう?」
くつくつと笑う双葉の横には、ヒーラー系ろっこん『こもれびのうた』を持つ
吉野 夕弥
の姿が。
「あんまり動いちゃダメだよ。まだ傷が完全に塞がってないし、バレたら俺のろっこんが不発になっちゃう」
小声で双葉に忠告すると、ぐぬぬとやむなく双葉は自重するしかなかった。
病人・怪我人などに近付くだけで発動する彼のろっこんは、悟られない限り発動自体は出来たのが幸いだった。
こうしてそばにいる時間が長いほど、双葉の足の状態は良くなっていくのだから。
でも、『ひと』の多い空間では、完全再生など程遠く、内部で破けた血管を修復する程度くらいしかできないようで、表面の銃創はまだ生々しさを保っている。
「弾が足を貫通してたのは幸いだったな……。吉野がいなかったら、私は失血死していただろう。ああ、礼は言わんぞ。世界征服をいずれ果たす私を助けることは、後々有意義な意味を持つからな」
「はいはい、分かったから大人しくしててね」
この2人の構図、完全にやんちゃな子供と、それをあやすオカンである。
双葉の言葉に、綾波1号は無線機で廊下の部隊に連絡を取り出す。
――誰も応答しない。
「ば、馬鹿な? 本当に誰かが反旗を翻したのか? クソッ!!」
叢雲側も、精神的にかなり追い詰められている様子。
双葉の言葉が、遅効性の猛毒のようにジワジワと叢雲を蝕んでいく。
(南ゲートが開放される!? これは知らせないとだな!)
桜井 ラッセル
はすぐさま観客席の影に潜んで人間の姿に戻ると、瞬間移動で巡回していた神出鬼と合流、一旦逆巻のいる場所へ転移していった。
稲場 舞
はそれを横目で確認すると、
北原 みゆき
に近付き、小声で話し出す。
「今、仲間が脱出に向けて動いています。あそこの席、分かりますか? あの席はポータルです。瞬間移動が出来るもれいびの人が、定期的に巡回しているんです。何かあったら、あそこに隠れるといいかもしれません」
「そこで何を話している?」
双葉の言葉でピリピリしだした綾波1号が、先ほどまで気に留めなかった人質同士の会話に目くじらを立てるようになった。
「お前ら、何か企んでいるのか?」
稲場と北原は揃って首を横に振った。
「……怪しいな。おい、この2人をもう一度調べろ」
「「!?」」
2人は顔を見合わせる。
「どうした? 急に余裕がなくなったようだが?」
やれ、と綾波班と雷班の団員に指示を出せば、あっという間に彼女らは羽交い締めにされ、身体検査が行われる。
2人はただひたすら耐えるしかなかった。
下手に逆らえば、今度こそ命が危ない。
「……何もないですね」
「身に付けているモノと身体には異常なしです」
団員は調べた結果を淡々と報告する。
薄着になった少女二人の方に、
天馬 ひびき
がグッズ売り場で購入したタオルをかけてあげた。
「大丈夫、怖くないよ」
その言葉に、2人はぎゅっと唇を噛み締める。
「おい、まだ一箇所調べてないだろ?」
綾波1号は稲場の手をいきなり強く引っ張った!
驚いた彼女は手のひらを開けてしまう。
その手の平には、丸まった紙がいくつもこぼれ落ちてきた。
「これは……!」
稲場が回収しようとする前に、紙玉を相手に拾われてしまう。
それを広げると、「やっぱりな」と綾波1号は奥歯を噛み締めた。
そこに書かれていたのは、今まで逃亡者たちが危険と隣り合わせで入手した、叢雲の動向に関する情報である。
「情報が漏洩してやがる! 誰だ! 逃げている奴に情報を漏らしたのは、どこのどいつだ!」
激昂する綾波1号に対し、ここぞとばかりに双葉は彼を煽る。
「だから、身内以外考えられないだろう? 叢雲自体に愛想を尽かしたバカが、廊下で逃げ回っている奴らと結託。逐次情報を漏洩していた。これが一番しっくりくる。私の言うこと、ますます現実味を帯びてきたな? 素直に聞いておいたほうがいいぞ?」
双葉の言葉はもちろん嘘である。
彼女ももれいび。逃亡者の中に寝子高生が多くいたことから、またもれいびがうまく立ち回ったのだろうと推測していた。
だからこそ、いまこそ、叢雲に揺さぶりをかけて掌握をするベストタイミングだと判断した。
足こそ撃ち抜かれてボスに会うことが叶わないが、この結果はそれなりに評価に値するものといえよう。
この誤認情報によって、逃亡者から目を背ける働きも動いた。
「おい、雷1号。お前の班員ではないだろうな?」
「不躾に何を言い出すんだ、綾波1号!?」
唖然とする雷1号は、自分の班員の顔を一度眺める。
全員が首を横に振っていた。
「心外だな。仲違いしている場合ではないだろう」
「じゃあ、この状況はどう説明するんだ!?」
怒りに任せて突っかかる綾波1号に、雷1号はとある場所を指差した。
「さっきから、没収した携帯やスマホがピロピロなっている。何か関係あるのでは?」
その言葉に、寝子高生の背筋が一気に冷え切っていく。
「ああ、そういや結構な頻度でアラームが鳴ってるな。……調べさせてもらう」
おもむろに手を突っ込んで、取り出したスマホを操作する。
「なるほど……。おい、寝子高生のガキども、お前らはここに残れ。全員1人残らず生贄にしてやる!」
遂に、叢雲たちにアプリ『ねこったー』の存在を知らされてしまった!
「くそ……! 俺は結局何もできないのかよ……! セブンは動かないし、探りを入れようにも、しくじれば今度こそ銃殺刑……!」
吾妻は自分の無力さ加減に失望していた。
「あの、俺も帰っちゃ駄目なんですか?」
邪衣が不貞腐れていると、綾波3号を名乗る男が無理矢理彼の手足を拘束してしまう。
「怪しい奴は出すわけにはいかないな。何で熊の毛皮被ってるのか、謎すぎるしな」
「熊は関係ないだろ! てかアイスが溶けたらどうしてくれるんだ!?」
「ああ、面倒臭いな! お前もそこに座ってろ!!」
こうして邪衣も人質の仲間入りを果たしてしまう。
ねこったーを閲覧する叢雲団員たちは、今までの情報のやり取りの流れや、今後の動きを手に取るように分かるようになってしまった。
「南ゲート開放で、おそらく脱出しようとする奴らが駆け込んでくるようだ。残存戦力は南ゲート付近に潜伏させろ!」
無線で綾波1号が伝令を飛ばす。
「散々コケにしやがって。今に見てろ、大人舐めるなよ!」
綾波1号はスマホを素早く操作し出す。
そして、ねこったーで新たな発言が投稿された。
<ピッチ内はもう大丈夫! みんな南ゲートへ集合! 一緒に脱出だ!>
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なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
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