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【12】
「あっちから銃声が? って、これ救援メールが出てた場所じゃねぇか。ってことは武道ちゃんがあぶねぇ!!」
宇佐見 望月
がフードコートの店舗から裸足で飛び出す!
「真央ちゃんも行くのだ! って、あれはなんなのだ?」
後木 真央
が指差す先には、白銀の全身スーツに身を包んだ戦隊ヒーローっぽい人物が子供たちを叢雲団員2名から身を呈して庇っていた。
「おい、コスプレ野郎! そのガキどもを人質に寄越せ!」
「この子達を引き渡せば、俺は見逃すのか?」
「んん、そうだな、そうしてやってもいいぜ」
白銀のヒーローは、その返答に愉快だと言わんばかりに笑い出す。
「だが断る」
ヒーローは断固拒絶をした。
「俺の名は寝子島のローカルヒーロー、『ザ・ストレイト』ッ! 子供達とこの島の平和は、俺が守る!」
風雲児 轟
こと『ザ・ストレイト』は、彼のろっこん『戦衣着装』で変身した姿である!
彼は他の逃亡者と合流しようと動いていた際に、親とはぐれた子供3名を発見、これを保護。
彼らを勇気付ける為に、物陰に隠れてヒーロー姿を見せたまでは良かった。
だが、その姿は異様に目立ちすぎた!
「そんなコスプレで出歩くなんて怪しい奴だな! やっぱりお前も人質になるんだ!」
「結局そうなるかよ」
風雲児は思わず肩を竦めた。
しかし、叢雲団員の言い分はごもっともであった。
そこへ宇佐見と後木が援護に駆け付ける。
「もっちゃん先輩、子供たちを守るのだ!」
「了解、って、武道ちゃんたちはどうする!?」
「真央ちゃんだって心配なのだ! でも今は目の前の子供たちを助けるのが先決なのだ!!」
後木と宇佐見は、フードコート内に逃げ遅れた子供たちがいないか捜索していたのだ。
志波たちには申し訳ないが、目の前の子供たちの危機を彼らが見過ごすわけにはいかなかった。
「……武道ちゃん、すまん! 持ちこたえてくれ……! おい、チビ達。ここは危ないからトイレの影に隠れてるんだ!」
宇佐見は友人の窮地に駆け付けられないことを侘びつつ、子供たちを避難させる。
後木は子供たちの安全を確認すると、まるで猫が威嚇するかの如く、フーッと息を吐き出した。
「ということでヒーローの助太刀をするのだ! 真央ちゃん突撃ィー!!」
うがーっとそのまま敵へ突っ込んでく後木!
「お、おい! 危ねぇ!」
後木に向けられた銃口を逸らすべく、宇佐見と風雲児はテロリスト2名に体当たりを敢行!
4人は廊下に突っ伏す形で倒れ込む。
その甲斐あってか、銃弾は明後日の方向へ飛んでいき、後木へ1つも擦ることはなかった。
「真央ちゃん、今だ! やっちまえ!」
宇佐見が叫ぶと、後木が更に加速して突っ込んできた!
――そしてそのまま通過していった。
「「えええええええええええええええ!?」」
これには叢雲団員ともども宇佐見と風雲児も声を上げてしまった。
後木は物陰に隠れると、顔を半分だけ出してニタニタ笑っていた。
「にゃふっふっふ……。真央ちゃんの足が速すぎ驚いているのだ? 悔しかったら捕まえてみるのだー!」
あからさまに相手を馬鹿にする態度で挑発する後木に、叢雲団員の1人が思わず立ち上がった。
「くっそ! いい加減にしやがれ! こっちはさっきから邪魔ばかり入ってイラついてんだよ!」
安い挑発に乗ってしまうほど、彼(または叢雲全体)が想定外の反撃に右往左往していた。
団員はナイフを取り出すと、物陰に潜む後木へ向かって、刃を突き立てようとする!
「生け捕りなんて面倒くせぇ! ぶっ殺してやる!」
鬼の形相で物陰に彼が飛び込んだ次の瞬間!
「カッキーン!」
後木のやたら気合の入った掛け声が廊下に轟く!
そして物陰から出てきたのは、白目を剥いてぶっ倒れる叢雲団員だった!
「丸腰でただ隠れてるだけかと思ったのだ? 残念! ブラック虎真央ちゃん謹製の一撃必殺なワザモノがあるのだー!」
じゃらり、と硬貨が詰まった靴下を見せつける。
後木、隠れていたピザ屋のレジから硬貨を拝借(律儀に持ち出す金額を3千円分と決めて、代わりに自分の3千円をレジに入れてきた)し、即席のブラックジャックという暗器を制作していたのだ!
ちなみに、ブラックジャックはまともに食らうと、大の大人でも一撃で昏倒するほどの破壊力を秘めているので、護身用以外での安易な作成・使用はやめよう。
乾物との約束だぞ!!
ともかく、不意打ちによる強襲を受けた叢雲団員はノックアウトされ、もう1人は風雲児と共に床に突っ伏している状態だ。
すぐさま2人は立ち上がろうと試みる。
無論、先に立ち上がったほうが先制攻撃ができる!
「俺が先だァ!!」
風雲児の頭を抑えながら、叢雲団員は先に立ち上がってしまう。
その手には、サバイバルナイフが――!!
「しまった……!!」
危ない、『ザ・ストレイト』!!
その時、背中から子供たちの声援が飛んできた。
「がんばって! 『ザ・ストレイト』!」
「おにいちゃん、わるものなんかにまけないで!」
「せいぎはさいごにかつんだよ!」
精一杯の応援に、風雲児――『ザ・ストレイト』のヒーロー魂が熱く燃え上がる!
「今、楽にしてやるよ!」
だが、叢雲団員がナイフを『ザ・ストレイト』の胸に突き刺しにかかる!
絶体絶命!
……かと、思ったその時。
「舐めるなァッ!!」
「!? ば、馬鹿な!?」
ナイフは『ザ・ストレイト』の心臓に突き刺さることはなかった。
それもそのはず、『ザ・ストレイト』はナイフの刃を握り込んで、これ以上刺さらないように食い止めているのだ!
「何考えてるんだ!? 素手で刃物を握る奴がいるかよっ?」
「いるぜ、ここにな……。子供たちの声が、俺の心を、魂を! 熱く燃え上がせてくれる! ヒーローは子供たちの希望なんだ。そして希望を背負うことでヒーローは強くなれるんだぜ! この『ザ・ストレイト』、子供たちの声がある限り、簡単に殺せると思うな!」
右手からは紅い雫がポタポタ滴り落ちている。
それでもヒーローはナイフから手を放そうとしなかった。
「誰も笑顔にも幸せにもできない事を『正義』とほざく奴らに、これ以上誰かを傷付けさせはしない!」
叢雲団員は覆面越しににやりとほくそ笑む。
「馬鹿だな、俺がナイフを引き抜けば、お前の指は削げ落ちるぞ? かっこつけてんじゃねぇよ!!」
「やってみろ、俺の指が落ちる前に、あんたは気絶するだろうけどな?」
「は?」
何言ってんのお前、と団員が口にしようとしたその時、彼の顔面に大量のマヨネーズが浴びせられた!
「どうだ、マヨネーズバズーカの威力は!?」
宇佐美がピザ屋から持参したマヨネーズのボトルを勢いよく押し出したのだ。
そして団員の後ろからは、じゃらり、と効果の擦れる音が……。
「さーちあーんどですとろーい、なのだー♪」
即席ブラックジャックが団員の後頭部を強かに捉える!
「な、言っただろ?」
「テメェ……、卑怯だろ、これ……」
団員の文句にヒーローは何食わぬ顔で答えた。
「状況を読まずにカッコつけてるオッサンが悪いぜ? あぁ、あと、悪者1人に対して戦隊ヒーロー数人がボコるのは様式美のようなもんじゃねぇか」
「それ、テレビの演出だから……」
解せぬ、と凄く悔いが残るやられ方をした団員は、こうして意識を手放していった。
と、そこへ菜々緒合流班から別れた毒島と添木がやってきた。
「……おい、君、怪我してるじゃねぇか……!」
『大変! あんな大型ナイフを素手で受け止めるなんて無茶苦茶なんだよ!?』
毒島は外は冷静、中はパニック。1人で2度美味しい状態だ。
「と、とにかく止血しないと……!」
添木は慣れた手つきで、風雲児の右手に包帯を巻いて止血を図る。
そして、倒れているテロリストの右手を掴んだ。
「あの、子供たちの目を逸らしてもらえますか? ろっこん、使うんで……」
添木の願い出に宇佐見が頷くと、彼は子供たちを添木に背を向けるようにさせ、目線を合わせて言い聞かせた。
「いいか? これから怖い鬼がみんなを捕まえに来るからな? これはかくれんぼだ。泣いたり喚いたりすると鬼に見つかっちまう。兄ちゃんたちと一緒に、大人しくできるか?」
「うん!」
「できるー!」
「なかないー!」
「よし! いい子だいい子だ!」
宇佐見が子供たちをあやしている間に、添木はろっこん『傷移し』で風雲児の右手の傷を叢雲団員の右手に押し付けること成功した。
「ウフフ……、私……、実は差別主義なの……。助けなくていい命ってあると思うんです。悪いのは貴方達ですから……アハハ!!!」
あ、と添木は高揚する自分の気持ちに思わず自制を掛ける。
彼女の内側には、『のばら』という殺人鬼人格が存在する。
(あなたのような存在を許しちゃいけないの、のばら……! 私は、貴女とは違う……!)
首を横に振る添木をよそに、毒島はおもむろに団員の武装解除を開始。
宇佐見と後木もこれを手伝い、スタンロッドを入手することができた。
そして常備している予備のマフラー(毒島は季節問わずマフラーを愛用している)で彼らの手足を拘束した。
応急処置キットを回収したあと、怪我を押し付けられた叢雲団員の顔にアイアンクローを掛ける。
そして飴を口に含むと、意識を手のひらの一点に集中させる。
「添木先輩……、俺は……、助ける命に……、善悪は関係ない……と思う……」
『例え傲慢でも……、失っていい命なんてないんだよ!』
毒島のろっこん『オモルの腕』で手のひらの怪我を治療していく。
「……医療の道を志してる者として当然の行いだ……。添木先輩は、そうは思わないのか……?」
「悪い子にはお仕置きが必要ですぅ……、ウフフフフ、助かるべき人が助かれば、それでいいのですからぁ……」
「そうか……。添木先輩とは……、話が合うと思ったのだが、な……」
それ以上はこの場で口にするのは藪蛇だと判断した毒島、言いたいことは胸の内にしまうことにする。
2人とも医学を志す者だが、その思想の根底には彼我の差があることを毒島は思い知らされた。
毒島は子供たちに持ち合わせの飴やお菓子を与えると、今来た廊下の先を指差した。
「添木先輩は……、子供たちを……、芽森先輩たちのところへ……。俺は……、イベントブースへ向かう……」
「だったら、俺も添木先輩と一緒に行くぜ。子供たちはヒーローが守らないとだよな」
風雲児はヒーロー姿で胸を張ってみせた。
「なら、俺たちは武道ちゃんたちを迎えにいったあと、芽森先輩たちと南ゲートで合流したほうがいいな」
宇佐見がそう思案する。
「ならば善は急げなのだ! もっちゃん先輩、走るのだ、急ぐのだ! 赤いマフラーの人も一緒にゴーなのだ!」
後木が猪突猛進していくと、慌てて宇佐見と毒島がそれを追い掛けていく。
その背を添木はぼーっと見送っていた。
「……悪い人はみんなみんな、お仕置きされてしまえばいいんですぅ」
そのための力が、今の私にはあるのだから。
でもそれは、自分の内側――『のばら』にも言えることで。
(だから、傷は私も引き受けなければいけません……)
「おーい、添木先輩。ちゃっちゃと合流しようぜ」
風雲児に急かされた添木は、オロオロしながらも子供たちを護衛しつつ、西側へ移動を開始した。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
バトル
オールジャンル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月23日
参加申し込みの期限
2013年08月30日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月30日 11時00分
参加キャラクター一覧
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