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妖怪トレペちぎりの謎
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朝の掃除だけでは手が回りきらず、部室棟の女子トイレは散らかったままだ。そこに立つすらりとした痩躯の女子学生は1年8組の
弘明寺 能美子
。このような場所でさえなければ、立ち姿だけでさぞ絵になる光景だったろう。彼女がどんなに過去を嫌っても、モデルの経験から身についた美しい所作は簡単には消えてはくれないようだった。
「うわ。マジ気持ちわる……」
撒き散らされたトイレットペーパーと、そこから発せられる湿気があまりに不快で、思わず顔をしかめる。悪臭がしないのだけが幸いだった。
「でも、仕方ない、か」
できるだけきれいに見えるペーパーの残骸を選び、拾い上げる。手のひらに載せた紙くずをじっと見つめると、能美子に宿るろっこん『役立たずの逆さ時計』の力が開かれた。自分が形を失い、万物に含まれ、万物に漂う何かとなって、見つめる先の物体に吸い込まれていくような感覚を覚える。
それは静かに、与えられた場所にあった。
次に、何者かに突き転がされた。
床に落ち、羽毛のようなもので撫でられると、たちまちずぶ濡れになってしまった。
とうとうそれは爪で引き裂かれ、床に転がった。
物体に働きかけ、壊れる前の姿にさかのぼる力で、トイレットペーパーのたどった末路を視る。相手が物とは言え、引き裂かれる感覚を追うのは気分が悪かった。だが、嫌そうな顔をしながらも能美子は調査をやめる気などない。しばしの間迷った末、
「ああもう! やるわ……」
トイレの床に手をぺたりとつけた。
(ここまでするんだから、見せてもらうわよ!)
能美子から、自分の肉体の感覚が消え失せる。自分が部屋全体に広がっていくように感じる。ろっこんの持つ力で、汚される前の室内の様子を探ろうというのだ。
(――)
何も、感じられない。
(っ!!!)
一瞬視界が暗転する。一方的に電源を切られるように、突如部屋とのつながりを断たれた能美子は『彼女自身』に返った。女子トイレは、というより彼女のろっこんは、水に濡れたことを『壊れた』とは認識してくれないらしい。舌打ちをしたい気分だった。だが、接続を失う前に見えたものがあった。神魂の力を得てから、それなりの月日が経っている。能美子と共に成長したろっこんは、できうる限りの結果を残してくれたのだ。垣間見た過去の幻影を頭の中で思い返しながら、念入りに手を洗う。
黒い、小さな影。それと、細い足が見えた。
「にゃーくん、捜査開始だよーう♪」
扉が勢いよく開き、
桜庭 円
とそのベストフレンド、子猫のにゃーくんが入って来た。
「あっ、能美子ちゃん。やっほー!」
「さ、桜庭さん……こんにちは」
円のふわふわとした緑の巻き毛に囲まれた顔が満面の笑みを浮かべる。その腕に抱かれたにゃーくんも挨拶をするように、にゃあーん、と声をあげた。小さく可愛らしい一人と一匹に、能美子の心は大いに揺れる。自分も同じようににっこりと笑い返せたら、どんなにいいか。彼女の心を知ってか知らずか、円は持ち前の人懐っこさを発揮し、ためらいなく能美子の手を取った。
「あっ……」
「今お友達と作戦会議中なんだ。能美子ちゃんも一緒に捜査やろ!」
「あ、わ、私」
「いこいこ! あー、にゃーくん、カラカラしちゃだめ!」
わずかな隙に飛び降りたにゃーくんは、トイレットペーパーホルダーに手をかけ、小さな爪でトイレットペーパーをかき出している。このままでは、第二のトレペちぎりが誕生しそうだった。
円と、彼女に手を引かれた能美子が部室棟の外に出ると、そこには
御剣 刀
と
小山内 海
がいた。いずれも同じ一年生である。どう声をかけようか迷っているうちにサイドテールの少女、海が手元のスケッチブックのページをめくり、こちらに向けた。
『こんにちは♪』
同じ芸術科同士、海と能美子は互いに顔は見知っている。屈託なく笑いかける海に、能美子は少し目を見開き、口の端を上げた、と言えなくもない表情を作った。笑ったつもりらしい。
「よお。弘明寺」
刀は手を挙げ、軽く挨拶する。だが能美子から返って来たのは咎めるような冷たい視線だった。
(な、なんだ!? 俺なんか悪いことしたかな)
(女子の間に男一人とか……やっぱり、御剣さんはムッツリっぽいわ)
「能美子ちゃんもにゃーくん捜査隊に入れて! いろいろ調べてくれてたよ」
円が間に入り、多少ギクシャクとした雰囲気ながらも、即席捜査隊は動き出す。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月13日
参加申し込みの期限
2013年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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