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妖怪トレペちぎりの謎
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昼休み。学内が賑やかな声、活発な空気、そしてお弁当や焼きそばパンの香りで満たされる。廊下にはたくさんの生徒の姿が見えるが、その中には何かに導かれたかのように、それぞれのやり方でトレペちぎり事件解決へと動き出す者たちがいた。
「巴ちゃーん!」
突き抜けそうなテンションの高い呼び声は、自分のよく知るものだ。
桜崎 巴
は立ち止まり、声の主を確かめる。長い廊下を気ままに歩く生徒たちをすいすいと交わしながら、自分よりだいぶ小柄な女子学生が駆け寄って来た。
「真央ちゃんだよ!」
「見りゃわかるよ。どうしたんだい?」
猫鳴館の寮仲間、体育科の
後木 真央
だ。にゃはっと笑うと、真央は走ってきた勢いのまま話し始める。
「巴ちゃん、真央ちゃんと一緒にトレペちぎりを捕まえようなのだ!」
「んん?」
あの妖怪のことか。怪訝な顔をしたのは一時、巴の頭の中で瞬く間にとある計画が組み上がった。いや、計略というべきであろうか。巴はにやりと笑って答える。
「いいねぇ。やろうじゃないか」
「やったー! 巴ちゃんと真央ちゃんでタイホ! なのだ!」
「よし、その話乗ったよ。あたしはたった今、ものすごくいい考えを思いついた」
「うわうわー! 真央ちゃんに聞かせてほしいのだ!」
二人はここに結託し、一大計画を練り上げようとしていた。
八神 修
は所在なげに廊下をうろうろしていた。事件の解決は誰よりも望むところ。だが、若干潔癖症の気がある彼は、トイレに長居するのがどうにも不快でならなかった。どんなにきれいにしても、場所が場所だけに、どうしたって普通の場所よりは汚いではないか! 生理的嫌悪感と戦うのは大変な苦痛であった。
「俺が解決のためにできること、すべきことは――この頭脳を使うことだ」
決意した修は、潔く現場を離れる。休み時間と昼休みを使って、丹念に聞き込みを行った。トレペちぎりに出くわした者は誰か? トイレとペーパーを水浸しにされる以外の被害はあるのか? 学年、男女、部活の区別なく、各教室を回って尋ねて歩く。大多数の答えは『迷惑している』程度の個人的感情から来るものに過ぎなかったが、二つだけ新たな情報が得られた。
ひとつ。『猫がひどく騒いでいた』
部活帰りの剣道部の女生徒からの証言だった。この証言はトレペちぎりが活動を開始すると思われる時刻と一致する。猫はまるでなわばり争いをする時や、発情期のように激しく騒いでいたという。
ふたつ。『部室棟のトイレが無事だった日がある』
名前は出さないで、と念押ししながら教えてくれたこの生徒の証言は、修を驚かせた。お腹が痛くて、部活後一時間余りトイレに篭りっきりだった生徒がようやく外に出ようとした時、不審な物音がした。とっさにライトで照らすと気配は消え、その夜とうとうトレペちぎりはそのトイレに現れなかったのだそうだ。
「まずは情報の集積を。そして共有だ」
新聞部の部室に戻り、キーボードを叩き始める。部の連絡用掲示板にアクセスすると、既知の情報を前置きに、新たに得た二つの情報を書き加えた。あくまで新聞部の情報共有のために作られた掲示板だが、閲覧は誰でもできる。問題解決に取り組む全ての生徒が読んでくれることを願って、多くの寝子高生が利用しているショートメッセージ掲示板『ねこったー』にも書き込みをした。
『新聞部からの連絡:トレペちぎりに関する情報を以下のリンクにまとめました』
『情報は随時更新していきますので、何かあったらねこったーにお願いします』
晴海 飛鳥
もまた、情報からトレペちぎりの正体を暴こうとするものの一人だった。ただし彼女は悪者を退治すべき、という正義感によって行動しているわけではない。
「トレペちぎりは、ある意味理想的な怪人だよね。適度に迷惑なだけで、誰も傷ついちゃいない」
おもしろ半分、身近で生まれた怪奇への興味。それが飛鳥の第一行動原理だった。怪人の正体とは何か。なぜ、このような行動に至ったのか。どんな姿をしているのか。考えれば考えるほど知りたくなる。自分の日常に突然投げ込まれた愉快の正体、ぜひとも突き止めてみたいのだ。単純な話、トイレがいつまでもこれでは困る、というのもある。
「僕も寝子高生である以上、このまま放置してはおけないよね」
まずは目撃者探しから。考えるより行動とばかりに、廊下で出会う生徒に声をかけ始める。尋ねるのは、トレペちぎりの名の起源、トレペちぎりとトイペちぎりという呼称の揺らぎの理由、そして、被害の起きた場所とその時期だ。最初の二つには答えは出なかったが、被害の時系列だけは、信頼に足る情報を得ることができた。
最初の被害は部室棟。
部員が警戒するようになってから、次第に北校舎、南校舎へと被害が拡大していったらしい。
「山から来てるのかも……しれないな」
可能性の一つを口に出してみる。山から来るものとは? 可能性は二つ三つに絞られる。幽霊か、動物か、……他の何かか。夜になったら、一階の見回りをしてみよう。もしトレペちぎりに出くわしたなら、持参のカメラで激写してやるつもりだ。本物の妖怪だったらさぞ面白いだろう。逃げ足が速ければ、ろっこんで相手をしてやるまでだ。
「興味本位だけじゃないよ」
ポケットに手を入れて、のど飴が入っていることを確認した。これは飛鳥のろっこんのトリガー。甘い味の込められた切り札だ。
「噂の妖怪のおかげで困っている生徒だっているんだから、ね」
今日は学内が騒がしい。きっと妖怪探しをしている生徒がほかにいるはずだと考えて、飛鳥はねこったーをチェックする。そこには新聞部が作っているという『トレペ事件まとめ』へのリンクがあった。そこへ一つ、自分の得た情報を書き加える。
『最初の被害は部室棟なんだって。犯人は山の方から来ているのかもしれないね』
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年06月13日
参加申し込みの期限
2013年06月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年06月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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